人生で初めてカウンセリングを受けた
今日、人生で初めてカウンセリングを受けた。
今回は初回ということもあり、心理士の方と対話をしながら、今後の流れについて決めていった。様々な気づきがあったため、簡単に所感を記録する。
発達障害の検査、受けますか?
まずは、発達障害の検査について話をした。診察の時に興味があると伝えていたためだ。
検査費が高額なため、収入のない今受けようというつもりはなかった。今後機会があれば受けるという心算だったのだが、心理士の方は検査を受けるかどうかの考え方について掘り下げてくれた。
まず、何故検査を受けたいのか。これは、以前から生活を送る中で違和感を持つことがあったことが一つ。もう一つは、このことを母に相談した際に、「私も前から発達障害があると思っていた」という衝撃のカミングアウトを受けたからだ。
そう伝えると、今度は具体的にどんなことがきっかけか問われたため、スケジュール管理ができないことや、提出物を期限までに提出できないことなどをいくつか挙げた。それが小学生時代から続いていることも伝えた。
すると、「今まではそういうことがあっても、それなりにできてきたってことですよね」と言われた。
この言葉は結構衝撃だった。確かにそれはそうだ。スケジュール管理ができなくても、提出物が出せなくても、なんとかうまく乗り越えて、大学を卒業することもできている。
もし自分が発達障害だとして、今更それを検査しても、別に何かが変わるわけではない。ただ、どちらにせよ診断結果がもらえるだけだ。
「検査を受けても受けなくても、やることは変わりません。結局はどう改善していくかという話になります。お母さんに結果を伝えるってことはできるかも知れないけど、検査を受けて何かが変わるわけではないです」
私はなんで発達障害の検査を受けたかったのだろう。もうわからなくなっていた。おかしな表現だが、憑物が落ちたような感じがした。そして、発達障害の検査はひとまず受けないという事にした。
今後何をしていくのか?
次は、具体的に今後のカウンセリングでする事について話した。
何か話したいテーマがあるかと聞かれたので、当初は会社に行けなくなった要因を探りたかったが、今はなんとなく自分の中で整理がついたため、今は特にこれと言ったものはないと、正直に伝えた。
実際、話したいテーマを特に持っていないという人がほとんどらしい。それに、カウンセリングは、自分の中で納得できることを対話の中で見つけていくことなので、整理がついたことはそれはそれで良いと言われた。
カウンセリングを受ける前は、なんとなくカウンセラーの方が道を示してくれるというイメージだったのだが、実際は話しながら自分で考えていく、というやり方なのだということがわかった。今流行のコーチングの手法に似ているなと思った。
今後については、悩みを改善する具体的な方法を探るか、今後どのように動いていくかを考えるかの2択から選ぶ事にした。正直、スケジュール管理とか提出物を期限内に出すとかいう具体的な方法は、ネットにいくらでも転がっていると思ってしまった。
せっかくお金と時間を使うのだから、自分が今後どう動いていくか考えていくという事にした。
今はまだ余裕がない状態
カウンセリングを受ける中で、いくつか心に響くことを言っていただいた。
「今のあなたは以前のあなたとは違う状態だってことを覚えておいてください。人が変わってしまったのではなく、今は余裕がない状態」
もうすでに心はかなり回復していると自分では感じていた。なのに、以前のように言いたいことを我慢をしたり、堪えることができない。人に当たってしまうこともしばしばある。しかしこれは、人が変わってしまったわけではなく、心の余裕のなさが引き起こしていることだという。まだ心は完全に回復したわけではないのだと気づいた。
「話しているだけでも、話すペースが速すぎずゆっくりすぎず、丁寧だし、気づいてないだけで自分の良いところたくさんあると思いますよ」
私は、どんどん悪い方に悪い方に落ち込んでいってしまう節がある。自分の良いところなんて考えたこともなかった。こんなふうに小さいことでも良いから、自分の良いと思えるところを見出していく努力をしてみたいと思う。
最後に
実は今日、またスケジュールミスをしてしまった。9:30からのカウンセリングと勘違いしていたが、実際は10:30からで、1時間もズレていた。
私は結構落ち込んでしまったのだが、「待合室でお待ちいただいて大丈夫ですよ」と優しく対応してくれ、さらにご厚意で診察時間を少し早めてくださった。それだけでなんかジーンときてしまった。
今はゆっくり休んで、と言われるように、確かにまだ回復できていないのかも知れない。思っているよりも心に余裕がないのかも知れない。
カウンセリングは結局自分との対話だ。次の予約は来月。それまでに自分なりにまた整理したいと思う。
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