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【車両紹介】 オハネフ25-0 / 200(北斗星B寝台/ JR東日本、JR北海道)

上下2段のベッドからなる、寝台車と言えばというぐらいおなじみのB寝台車です。北斗星では、車両端に編成される以外にも、緩急車として電源車の次位に連結されていました。
また、JR東日本が担当していた北斗星3・4号や北斗星5・6号、全個室化前の北斗星1・2号の5号車に(おそらく)車掌室を設けるために連結されていました。1往復化後には、2010年から2号車にも組み込まれることがありました。

0番台は折妻で寝台側窓が大窓、200番台は切妻で寝台側が小窓という特徴があります。北斗星編成では機関車を連結する際の作業効率的を考慮してか0番代が多用されていて、車両端に200番代が連結されるのはまれでした。


B寝台車・JR北海道車(0番台、200番台)

外観の特徴

JR東日本車とJR北海道車では、下の帯の処理に違いがありました。また、JR北海道車には車掌室のあたりに雨樋がありますが、模型では長らく再現されていませんでした。今回、北海道編成がリニューアルする際に再現されるようです。
JR北海道車には、コンパートメント車と開放B寝台の2形態がありましたが、外観上の特徴に差異はありませんでした。

左から、0番台コンパートメント車、0番台開放B寝台車、200番台開放B寝台車

車内の特徴

JR北海道の車両は、開放B寝台はオレンジ色、コンパートメント車はソロなどと同じ薄紫色のモケットでした。

開放B寝台のモケットはオレンジ色

JR北海道が担当していた北斗星1・2号では、全個室化するために開放B寝台の通路側に個室を仕切る扉を設けてコンパートメント化しました。4席専有した際にドアを閉めることができたようです。
ドアは濃い茶色の窓がついていて、カギはソロなどと同じように暗証番号式の電子キーになっていました。
かなり特殊なので、Nゲージではコンパートメントまで再現されておらず、やるなら自身で何とかするしかないという感じです。

JR北海道車特有であるコンパートメントの表現を自作で再現

模型化の状況

Nゲージでは、0番台も200番台も模型化されていますが、JR北海道車はセットにしか入っていないので、単品で必要な場合はオークションなどを利用する形になります。
実車の両数も関係してか、200番代よりも0番代、テールライトなしよりテールライト付きのほうが高くなる傾向があります。

またTOMIXの話になりますが、2015年のさよなら北斗星あたりからB寝台にも梯子がつくようになりました。
さらに最近はモールドの上に金色を塗っていたのを、仕様変更して実車と同じようにモールドが無く帯を印刷する形態になりました。2023年10月にリニューアル販売される北海道仕様セットではモールドなし仕様で出てくると思われます。
また、JR北海道車でもある2000年前後から施工された雨樋の表現もこれまでは省略されていましたが、こちらも2023年10月にリニューアル販売される北海道仕様セットで再現されることになりました。

水切りなし、非常口埋めの姿になっているが、JR北海道のオハネフは基本的に水切りありが正しい

オハネフ25-0(JR北海道車・Bコンパートメント)

オハネフ25-2の全景

92806 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR北海道仕様II)基本セット
92786 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR北海道仕様II)増結セット
98835 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR北海道仕様)基本セット
98836 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR北海道仕様)増結セット
Bコンパートメント車。オハネフ25-2、オハネフ25-4、オハネフ25-8、オハネフ25-15の4両が該当します。
コンパートメントの内装表現はないものの、ベッドパーツは紫色で再現。北海道仕様IIははしご表現なし、雨樋なし。北海道仕様ははしご表現あり、雨樋ありとなっています。なお、雨樋は全個室化後に追加されているようなので、雨樋なしの期間はあったとしても短かったのではないかと思われます。

1997年に4両が扉を付けるコンパートメントへ改造され、北斗星1・2号に組み込まれました。1往復化後はJR北海道が担当する1号車にのみ連結されていました。

オハネフ25-0(JR北海道車・開放B寝台)

オハネフ25-0開放B寝台の全景(未整備)

98676 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星1・2号)基本セット
98677 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星1・2号)増結セット
98656 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)基本セット
開放B寝台車。ベッドパーツはオレンジ色で再現。
はしご表現あり。雨樋なしの姿は全個室化前に見られる形態。

主に3往復時代の北斗星1・2号と北斗星3・4号、2往復時代の北斗星3・4号や、北斗星の臨時列車(夢空間やイベント列車含む)に使用されていました。他にも急行はまなすの2号車や増21号車に組み込まれることもありました。1往復時代では、2010年以降2号車にもよく組み込まれていました。

オハネフ25-200(JR北海道車・開放B寝台)

オハネフ25-216 開放B寝台の全景

98676 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星1・2号)基本セット
98677 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星1・2号)増結セット
開放B寝台車。ベッドパーツはオレンジ色で再現。
はしご表現あり。雨樋なしの姿は全個室化前に見られる形態。

JR北海道には3両ありましたが、1991年に2両が急行はまなすの寝台車(スハネフ14-550)へ改造されたため、216の1両のみが残りました。模型だと貫通扉側の屋根の塗分けが違う(実車は屋根脇の雨樋の部分までグレー)ので、気になる場合はグレーで塗ってあげる必要があります。

主に臨時北斗星や1往復化後の北斗星1・2号の2号車に連結されていました。北斗星以外では急行はまなすの運用にも入っていたようです。

実車の状況

コンパートメント車は北斗星1・2号のみで運用されていましたが、開放B寝台については3往復時代の北斗星3・4号に組み込まれていた他、夢空間のJR北海道編成やその他臨時列車にも組み込まれていました。また、急行はまなすの運用にも入っていました。
一部は2008年3月のダイヤ改正による北斗星の往復1往復化の際に廃車になり、残りも定期運行終了時や急行はまなすの運行終了時に廃車になりました。

▼実車データ ※改造年には引き戸改造は含めていません。
・JR北海道車(開放B寝台車)

オハネフ25-3:原型ママ、2016.3.31廃車。
オハネフ25-7:原型ママ、2016.3.31廃車。
オハネフ25-216:原型ママ、2015.4.5廃車。
オハネフ25-218:原型ママ、1991.12.16にスハネフ14‐551へ改造。2016.3.26廃車。
オハネフ25-220:原型ママ、1991.12.17にスハネフ14‐552へ改造。2016.3.26廃車。

・JR北海道車(Bコンパートメント車)
オハネフ25-2:1997.3.12改造、2015.4.5廃車。車番変更なし。
オハネフ25-4:1997.5.12改造、2015.4.5廃車。車番変更なし。
オハネフ25-8:1997.5.12改造、2015.4.5廃車。車番変更なし。
オハネフ25-15:1997.3.14改造、2015.4.5廃車。車番変更なし。

B寝台車・JR東日本車(0番台、200番台)

外観の特徴

JR東日本車とJR北海道車では、下の帯の処理に違いがありました。
JR北海道車とは違い、最後まで開放B寝台のみでした。

左から、0番台開放B寝台車、200番台開放B寝台車

車内の特徴

JR東日本の車両は、赤紫系をベースにしたモザイクみたいな模様のモケットを採用していました。

内装は赤紫系だが、寝台パーツは薄い茶色で再現されている

模型化の状況

Nゲージでは、0番台も200番台も模型化されており、JR東日本車はセットに入る以外でも、テールライト無し、北斗星マークなしで中間封じ込め用として単品販売もされています。単品の場合でも、最近発売された9529や9531からは幌枠が付属するようになりました。
またTOMIXの話になりますが、2015年のさよなら北斗星あたりからB寝台にも梯子がつくようになりました。

さよなら北斗星からB寝台にも梯子がつくようになった

さらに最近(東日本仕様Bセットから)はモールドの上に金色を塗っていたのを、仕様変更して実車と同じようにモールドが無く帯を印刷する形態になりました。

左がモールドあり、右がモールドなし。モールドがなくなった分、帯が太く実感的になった

その他でも、時期によって通路側の非常口周りの表現が変わってくるので細かく突き詰めていくとなかなか奥の深い車両になります。
※私はそこまでは追い求めていないのであまり気にしていません

オハネフ25-0(JR東日本車・開放B寝台)

オハネフ25-6 開放B寝台の全景

9519 JR客車 オハネフ25-0(北斗星・JR東日本仕様)増結用
9529 JR客車 オハネフ25-0形(北斗星・JR東日本仕様)増結用
92563 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セットB
98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB
98953 限定品 JR24系「さよなら北斗星」セット
開放B寝台車。ベッドパーツはえんじ色で再現。
はしご表現あり。9529は帯がモールドなしに正規化されました。

3往復時代の北斗星3・4号、5・6号や、2往復時代の3・4号、1往復時代の1・2号に使われるほか、エルムや夢空間などにも使われました。

オハネフ25-200(JR東日本車・開放B寝台)

オハネフ25-221 開放B寝台の全景

9521 JR客車 オハネフ25-200(北斗星・JR東日本仕様)増結用
9531 JR客車 オハネフ25-200形(北斗星・JR東日本仕様)増結用
92398 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セット
98953 限定品 JR24系「さよなら北斗星」セット
98267 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セット
開放B寝台車。ベッドパーツはえんじ色で再現。
はしご表現あり。9531は帯がモールドなしに正規化されました。

0番台と同様、3往復時代の北斗星3・4号、5・6号や、2往復時代の3・4号、1往復時代の1・2号に使われるほか、エルムや夢空間などにも使われました。

実車の状況

北斗星各号だけでなく、夢空間やエルム、その他臨時列車にも組み込まれていました。
一部は2008年3月のダイヤ改正による北斗星の往復1往復化の際に廃車になり、残りも定期運行終了時や臨時運行終了時に廃車になりました。
唯一、オハネフ25-14は廃車されずに今も尾久車両センター(旧尾久客車区)に留置されています。

▼実車データ ※改造年には引き戸改造は含めていません。
・JR東日本車(開放B寝台車)

オハネフ25-5:原型ママ、2009.1.31廃車。
オハネフ25-6:原型ママ、2008.8.8廃車。
オハネフ25-9:原型ママ、2008.8.8廃車。
オハネフ25-10:原型ママ、2008.10.7廃車。
オハネフ25-11:原型ママ、2008.10.7廃車。
オハネフ25-12:原型ママ、2015.12.5廃車。
オハネフ25-13:原型ママ、2016.5.20廃車。
オハネフ25-14:原型ママ、尾久留置中。
オハネフ25-212:原型ママ、2008.10.7廃車。
オハネフ25-213:原型ママ、2008.10.7廃車。
オハネフ25-214:原型ママ、2015.9.3廃車。
オハネフ25-215:原型ママ、2015.9.3廃車。
オハネフ25-217:原型ママ、2008.10.7廃車。
オハネフ25-219:原型ママ、2008.10.7廃車。
オハネフ25-221:原型ママ、2009.1.31廃車。

JR東日本車のオハネフ25-12は、廃車後に茨城県にあるザ・ヒロサワ・シティに保存されています。

JR北海道車のオハネフ25-2は、廃車後に北海道の北斗市茂辺地にある北斗星広場に保存されています。冬季以外であれば車両内の見学もできるようです。

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