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メタバース領域に求められるデザイナーとは/デザナレ登壇レポート

​​先日行われたあつまるデザナレ2022。
クラスター社ではアートディレクターの渡辺さんが「メタバース領域に求められるデザイナーとは」をテーマとした講演を行いました。

この記事では講演の内容を一部抜粋してお伝えします!

今回のイベントの登壇者

メタバース領域に求められるデザインスキル

プラットフォーム事業本部のデザイナーは、2Dデザイナーと3Dデザイナーに分かれます。

<2Dデザイナー>
・UIデザイナー
・グラフィックデザイナー
・コンセプトアーティスト

<3Dデザイナー>
・モデラー
・アニメーター
・テクニカルアーティスト etc

社内のデザイナーがどのようなデザインを作っているのか、具体例を挙あげて紹介します。

◆UIデザイン

下記は最近リリースされた「ワールドクラフトストア」のプロトタイプです。

ワールドクラフトストアでは、UIデザイナーが、体験デザインの部分から密に関わっています。

クラスターのUIデザイナーは体験のデザイン設計、表層のビジュアルデザイン、必要に応じてプロトタイピングも行います。このプロジェクトはかなり大きいプロジェクトだったため、UIデザイナーが2〜3人入って行いました。

◆グラフィックデザイン

下記はワールドクラフトの機能の広告や社内イベントのビジュアル事例です。

どのようなビジュアルだと多様性が表現できるか。いつも試行錯誤しながら進めています。

◆ワールド制作

ワールドは2Dデザイナーと3Dデザイナーが協力して作っています。

2Dデザイナーが体験設計や導線設計を考えて、アセットのデザインを制作。それに対して3Dデザイナーが書いた絵を3D化したり、ワールドの負荷対策を考えながら作っていきます。

このようにクラスターのデザイナーと一言で言っても、2Dデザインから3Dデザインまで多種多様です。デザイナーの役割は「体験から見た目に関する部分を形にすること」と定義すると分かりやすいかもしれません。

メタバース領域に求められるデザイナー像

メタバース領域に求められるデザイナーとは「未来をデザインする指向性を持もった方」なのではないでしょうか。

clusterも新しいコミュニケーションツールなので、新しい体験が求められます。新しい体験を生み出すためには、clusterでしかできない体験や付加価値の創造が必要不可欠です。

そのためには10年20年先のモノやコミュニケーションをどうデザインするかが重要な鍵となります。その点でも「未来をデザインしたい方」がメタバース領域のデザイナーに向いていると考えます。

未来をデザインするとは

「未来をデザインする」

私自身もこの壁にぶつかっています。

ただ最近、現実にあるもの・身近なものを深く観察することで「未来をデザインする」が少しずつ分かってきたような気がします。

皆さんはVRデバイスを使ったことがありますでしょうか?
実際に使ったことがある人は共感いただけるかと思いますが、VR空間では普段何気なく行っていることですら難しく感じます。見た目はいつもと変わらないのに感覚や触覚が変わるのがVRの特徴。なので、VR空間上ではより空間的な距離感や角度に対する配慮が必要になります。

椅子の事例

もう一つ例を出します。
皆さんはドアを見たら無意識に開けることができますよね。
それは、ドアノブを見ればどうやって開けるのかがなんとなく分かるからです。

でも、VR空間上だとドアを開ける行為も特別な行為になります。
そして、特別な行為で開けたドアには、特別なことをしたことに対するリアクションや驚きがあった方がユーザーも嬉しいのではないでしょうか。

VR空間上のデザイン=未来のデザインは、そこまで考えたデザインが求められます。
未来のデザインはとても難しいのですがとても楽しい領域です!

未来のデザインをする上で生まれた課題と対策

未来のデザインをする上で、2Dデザイナーも3Dの知識が必要なケースが出てきています。また、clusterのコンテンツが拡充してきたことで、スケールが大きくなりスコープを絞るのが難しくもなっている点も課題です。

対策としては、お互いの仕事を共有することを意識しています。デザイナーは成果物を出してしまうと経過が分からなくなってしまいます。なので、あえて時間をあえてとって途中経過を公開する、どんな問題があってどう解決したかのナレッジを溜貯めることを意識的に行っています。

まとめ

メタバースは少し馴染みのない領域かもしれませんが、これまでデザインをしてきた人であればあまり臆する必要はありません。広告やWEBをやっていた人もデザイナーとしてクラスターで活躍しています。

今回、メタバース領域に求められるデザイナーとは「未来をデザインできる方」とお伝えしました。

今回の話を聞いて、ワクワクした方は、ぜひ下記募集要項もチェックしてみてくださいね!

あつまるデザナレ」のアーカイブはこちらから視聴可能です!