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クリエイターのためのcluster公式イベント「Hello Cluster 拡大版(ベータ版)」レポート【12/19】

こんばんは!clusterスタッフです!
この度、新しいイベントが始まりました!

新しく始まった、clusterのクリエイターによるクリエイターのためのイベント「Hello Cluster 拡大版(ベータ版)」はワールド・クラフトアイテム・アクセサリーづくりに興味があるクリエイター全員のために提供するイベントです。

こちらのイベントでは、clusterの開発ツール「Cluster Creator Kit」の開発を中心に担当するPM・Smithさんと、cluster公式番組「ハロークラスター」でおなじみスワンマンが登場。普段のハロークラスターでは伝えきれていないクリエイターのための、よりディープな情報等をお届けする予定です。
初回は、本イベントの紹介と直近のクリエイターニュース、来年の開発指針、LT会を開催しました。

本記事で簡単にレポートしますが、以下に、動画でのアーカイブと使用したスライドを公開しておりますので、手っ取り早く確認したい方はぜひご覧ください!
また、記事末尾でイベント中に頂いた質問に回答しております。


Hello Cluster 拡大版(ベータ版)って?

クリエイターが参加できる場にしていくためのコミュニティをつくる

今回のイベントは試験的に開催されたもののため、名前もまだ未定です。このイベントでは、cluster公式が情報を発信するだけではなく、clusterで活動するクリエイターの方々と一緒につくり上げていくものにしたい、とPMのスミスさんから話されました。
それにあたり、まずはコミュニティルールが発表されました。

オープンソース「CCKProcessTracer」公開!|コミュニティのための取り組み

コミュニティをつくり上げていくための取り組みとして、まずはオープンソースプロジェクトを進めていくことが話されました。

オープンソースとは、誰でも自由に利用できたり、改良や再配布ができるソフトウェアのことです。
誰もが開発に参加できるようにすることで、様々なアイディアが取り込まれて、より良くなっていくことが期待できます。
(オープンソースについて詳しくはこちらをご覧ください)

第一弾として、クラスター社のテクニカルアーティストとして活動する茨さんが公開した「CCKProcessTracer」が公開されました。

「CCKProcessTracer」とはCluster Creator Kitで制作したギミックの中でコンポーネント同士がどう関わっているかを分かりやすく可視化することができるツール。茨さんから、ツールの紹介と簡単な解説がされました。

今後は興味のあるクリエイターは、こちらの開発に参加することができます。ぜひチェックしてみてください!

LT登壇者募集!

また、クリエイターの方たちの場所をつくっていくため、LTでclusterの創作に関する発表をしてくれる方の募集を開始しました。テーマはclusterの創作に関することなら何でもOKです!ぜひ気軽に参加してみてください!

興味のある方は、今回のイベントへのご意見と共に下記のアンケートフォームへのご記入をお願いします!

クリエイターニュース

クリエイターニュースでは、ハロークラスターではこれまで深掘りできなかったリリース等の内容を飴ちゃん、唐辛子マークで難易度を示しつつ、なるべく分かりやすく解説しました。今回は、12/19にリリースされたCluster Creator Kit v2.7.0の内容を中心に紹介しました。

今後は、より分かりやすくなるよう改善していく予定ですので、Cluster Creator kitのリリース内容などが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
下記では、アーカイブの中で該当部分から始まる動画URLと簡単な概要を記しておきます。

onUpdate などのしきい値変更

まずは、clusterをより使いやすくするために変更されたonUpdate などのしきい値について。どういう変更なのか、そもそも「FPSって何?」というところから、この変更によってどう良くなっていくのか解説しました。

メタデータ取得 API の修正完了

Cluster Creator Kit v2.6.0でリリースされたベータ機能「メタデータ取得」。
不具合により提供を中止していましたが、v2.7.0で提供再開しました。こちらの機能について改めて紹介しています。こちらはv2.6.0のリリースnoteでも紹介しているので、気になる方はぜひご一読ください。

Creator kit v2.7.0で登場したベータ機能「外部通信 API (callExternal)」の解説

次は、v2.7.0の注目のベータ機能「外部通信 API(callExternal)」を紹介。
扱うにはサーバーなど、これまでのclusterでの創作では必要なかった新しい知識が必要になりますが、その分、可能性がグッと広がる機能です。Smithさんが制作したデモでは、ワールド側から外部に対してメッセージを送る様子が披露されました。

リリースnoteでも「ワールドの更新をせずにアイテムの振る舞いを変える」「データの永続化」「外部サービス連携」など様々な使用例が示されているように、アイデア次第で色々なことができる「やんちゃな機能」になっています。
Creators Guideでも、こちらの機能を使った解説記事を近日中に公開予定ですので、気になる方はぜひ触ってみてください。

今後のアップデート|一部ベータ機能の正式版昇格(12/21にアップデート済み)

最後に年内予定のアップデートについて触れられました。
「ベータ機能」はCluster Creator Kitの正式リリース前の機能を使えるものですが、リリース以降クリエイターの皆さんに色々使っていただいたおかげで、いくつかの機能が正式版に昇格することになりました!

予定より早く2023/12/21にアップデートされました!

来年の開発指針

また、クリエイターの方々に関係する来年の開発指針についても発表されました。
「もっと色々できるようになりたい!」「もっと簡単に作りたい!」の2軸でPM・Smithさんから来年の開発で取り組みたい領域が下記のように話されました。

もっと色々できるようになりたい!

  • カメラやポストプロセス(絵の後処理)周り

  • テクスチャ・マテリアル(見た目の素材)周り

  • ひとつのアイテムが出来ることを増やす

  • アイテム間プロトコル(send, onReceive 進化版)

もっと簡単に作りたい!

  • ワールドクラフトとCreator Kitの垣根を低くする

  • 制作イテレーション速度を上げる

    • アイテム周りの大きな改善を計画中

また、UnityのSettings ウィンドウやコンテンツのアップロードの際に表示されるアンケートから投稿できる、Creator Kit利用者へのアンケート結果の一部を紹介。
2024/6/30まででClsuter Creator Kitは最低でも3〜4回リリース、ワールドクラフトはCluster Creator Kitとの垣根を下げていく、と来年の抱負が語られました。

イベント中にあった質問に回答!

最後にイベント中にあった質問で回答できるものは下記に回答していきます。
ぜひ参考にしてみてください!

onUpdate などのしきい値変更について

Q. しきい値を超えたときのエラーメッセージはコンソールに表示されますか?

はい。

The script execution was canceled. 

というエラーが表示されます。

Q. スクリプト以外の処理で時間がかかっている場合、その時間もしきい値判定のために計算されますか?

スクリプトの処理時間は外部の状況の影響を受ける場合があります。
具体的には、スクリプト実行に割り込むような形で処理が行われ、時間がかかっている場合です。
端末スペックの低さやワールドそのものの重さは、スクリプトの実行時間に影響を与える要因となります。
しきい値制限に頻繁に引っかかるケースが多く報告される場合、しきい値の緩和やそれ以外の救済措置も検討するので、SNS や Discord でお声を挙げていただけると助かります。

Q. しきい値の 50ms はCPU時間ですか、wallclock timeですか?

wallclock timeです。
スクリプト実行はアプリケーションレイヤーでは同期的に実行されます。
今回追加した外部通信機能の処理はスクリプト実行の外で行われるので、このしきい値には含まれません。

外部通信機能について

Q. Cluster Creator Kit で登録できる URL は 1つですが、どの単位で 1つですか?

cluster アカウントに対して 1つです。
複数のワールドやアイテムで異なる目的の外部通信を行いたい場合、URL に送信するパラメーターで処理の目的を表現してください。

Q. 1分に5回という制限は、どの単位での制限ですか?

1アイテムが 1分間に行える外部通信が 5回である、という制限です。

Q. 外部通信機能を使うことによって、cluster 外部の掲示板への書き込みなどはできますか?

はい。
指定した掲示板サービスの URL が、cluster で指定する形式のリクエストとレスポンスを扱えることが条件となります。
第三者の Web サービスとの連携も可能ですが、該当のサービスが認めている範囲内で連携するようお願い致します。
リクエストとレスポンスの形式についてはスクリプトリファレンスの callExternal API の項目を参照してください。

Q. ワールドでの行動をリアルタイムに自分の Web サービスに連携できますか?

はい。
外部通信機能を用いて、 cluster とご自身の Web サービスを連携頂いても問題ありません。
リアルタイム性については、1アイテムが 5回/分という制約の範囲内となります。

Q. 外部通信機能で用いる文字コードは UTF-8 ですか?

はい。

ベータ機能の正式版昇格について

Q. getItemsNear はまだ正式版昇格ではないのですか?

はい。
今回は getPlayersNear のみとなります。

オープンソースプロジェクトについて

Q. cluster アプリの内部コードもオープンソース化しますか?

いいえ。
cluster アプリやサーバーのオープンソース化の予定はありません。
実行可能なソースコードではなく、データ形式などのデベロッパーによるエコシステム構築に必要な情報は、ソースコード公開やオープンソース化を検討していきたいと思います。

アンケートのご案内

クリエイター向けのハロクラ拡張版を更に良くして継続するために、みなさんのご意見をお聞かせ下さい。


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