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20名から250名規模に!2018年から急成長する会社の変遷をみてきたTAの茨さんにインタビュー

今回は、TA(テクニカルアーティスト)の茨さんにお話を伺いました。茨さんは、2018年大学2年生の時にクラスターと出会い、アルバイトとして入社。当時20名のクラスターが今の規模感に至った変遷や、6年間勤務して印象に残っていること、また現在1歳児のパパとして奮闘する茨さんにクラスター社での働きやすさについても語っていただきました。

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プロフィール
茨 真徳(いばら まさのり)

クラスター株式会社 テクニカルアーティスト

大学在学中アニメ制作会社を経てクラスター社にアルバイトとして入社。その後正社員となりCGデザイナーとしての業務の傍ら、エンジニアリング面でも活躍し、現在はTA(テクニカルアーティスト)として業務の効率化に尽力している。


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アルバイトからクラスターの正社員に

ーまずはクラスターを知ったきっかけについて教えてください!

大学2年生の時にアルバイト先を探していて、Wantedlyでクラスターを知りました。2018年の話です。当時、何社か並行して応募をしていたんですが、クラスターが一番結果が出るのが早かったんですよね。当時のCOOが会社のビジョンを熱心に伝えてくれて、今作っているものは決して完成品ではないということが伝わってきましたし、何より描いているビジョンの実現性が高そうに思い共感して入社を決めました。モデラーが足りないので今すぐに来て欲しいとのことだったんですが前の仕事のこともありましたし、さすがに当日に働き始めたりはできませんでしたね。それでも数週のうちにJoinしたと思います。

ただ入社してみたらモデリングの仕事はあまりなくて。ある日、会社に行ったらVIVEトラッカーが机の上に何十個も並べられていて、なんですかこれって聞いたんですよね。そしたらモーションキャプチャーの人手が足りないって話だったので、最初の仕事はモーションキャプチャーのフロー構築とかだったと思います(笑)

当時のクラスター社はVRアイドル「バーチャルアイドル(仮)」(略称:バチャカリ)という自社IPを運営していたので、そのためのモーションキャプチャー周りをしばらくやっていました。
その後、バチャカリの一姫ちゃんのライブの成功をきっかけに、自社IP以外でもイベント案件をどんどん受けて行こうという方針に変わったことで、会場制作の機会が増えたのでモデラーに戻ってきたという感じです。


ー茨さんはそのままクラスターの正社員になられたんですよね?
そうです。2021年に正社員になりました。今はTAとして働いています。元々、Unity班を志望していたり、クラスター本体の基盤技術を一通り教えてもらっていたり、デザイナーといえどエンジニアみたいなことにも半分足を突っ込んでいたんですよね。それでTAという役職に落ち着きました。

ーデザイナーとエンジニアの橋渡し的な役割を持つTAは適任の仕事ですね!ちなみに、昔からテクニカル的なことには興味があったんですか?
小学生の頃から美術は好きでしたね。あと日本でも世界でも開催されている「ロボカップジャパンジュニア」というロボットをプログラミングして、決められたルールに則って、強さや優秀さを決める大会があるんですけど、小学生の頃からそれに出ていました。
他にも日本科学未来館が家の近くにあったので、色んなプログラムに参加していましたね。
小さい頃から技術や科学やらいろいろ触れていく中で、結局、自分はやっぱり機械が好きだなって思ってその方向に進みました。今後はアートとテクニカルを組み合わせて、色々な解決方法を探っていきたいと思っています!

茨さんがご製作されたアバターとワールド。背景の海のシェーダーもご自身の手によるもの

実在感を確かに感じるメタバースライブに感動した

ー昔からの興味の延長線上で今、最先端のメタバースの会社にいるのも素敵な話ですね。茨さんが、これまでクラスター社で関わってきたプロジェクトで印象に残っているプロジェクトについても教えていただけますか?
やっぱりバチャカリの一姫ちゃんのファーストライブは特に印象に残っています。初の試みだったので、手探りで色々と時間がかかって、それでも結果としてうまくいって、リアルタイムでお客さんがちゃんと入ってきてくれたイベントです。

自分もVRゴーグルをかぶって一緒に体感したんですけど、結構リアルにそこに人がいる実感を感じられたんですよね。感覚的に本能的にっていうのかな、そこに人がいるのがわかる瞬間があって。実際は離れた場所にいるはずなのに、メタバース上では近くにいる実在感が確かにある。それは本当に感動しましたね。

ー今ではVRゴーグルも当たり前になってきましたけど、当時は特に新鮮な体験でしたよね。
そうなんです。あとはくらすたーちゃんの単独ライブも記憶に残っています。ライブ中にくらすたーちゃんが画面から飛び出してきて、ユーザーの前に現れて語りかけて、またステージに戻っていく。自分達は「視界ジャック」と呼んでいるんですけど。
この視界ジャックの演出は、絶対にやりたいと言っている方がいて、最初は半信半疑だったんですがものができてきてみるととても体験が良くて。
ユーザーにとっても強く印象に残る体験を提供できたんじゃないかなと思っています。当時はそもそもVRライブというものが世に生まれたばかりの時期でしたので、どんなことができるんだろう、こんなのどうだろうと工数度外視で様々な挑戦をしていましたね。今はちゃんと会社としてやっていく上で考慮しなくちゃいけないことがいっぱいあるんですが、それらを守った上であの時のような感動する体験を作れたらいいなと思っているし挑戦したいと思います。

くらすたー初の単独VR音楽ライブ「MUGEN♾Live-ORIGIN-」にて披露された視界ジャック演出(1:12~)


ーTAになったからこそできることも多そうですよね。

そうですね。ただ職務に関係なくクラスターってできることがたくさんあるなと思っています。最近「加速100」というクラスターを加速するための施策を、コンペ形式で社長や執行役員の方々にあてて審査してもらうという企画に参加して、より強く思いました。
「加速100」には自分がやった方が良いと思うことを全部ぶつけてみようと思って参加したんですけど、結論、会社が良くなるための施策ならいちいち上長に許可を取るようなことをしなくても、「許可より謝罪」の精神でどんどん実行すればいいんだって気付くことができましたね。
加藤さんもよく話をしているんですけど、実際クラスターってほとんど決裁なく実行できるんですよね。上長の成田さんも大体「じゃあやってみれば」と言ってくれますし。もちろん組織の形を大きく変えるとか、何か新しい事業を始めるとかそういう規模感では決裁が必要だと思うんですけど、それ以外は自由度がすごく高いです。
ちょっと大げさですけど、人間が1人ができる範囲って意外と広いんだと気付かせてくれる良い企画に参加させてもらえたなと思っています。


ー茨さんは「加速100」において受賞もされていましたよね。おめでとうございます!
ありがとうございます!ただ、加速100の施策は実行中で道半ば、踏ん張りどころはこれからですね!


社員数は6年で10倍以上、クラスター社の変化

ー茨さんは2018年からクラスターに関わっているということで、クラスターの変化についても聞かせていただきたいです。
この6年間で、社員数は20名から250名以上に増えました。ただベースの文化や社風はそんなに大きく変わっていなくて、情報を常にオープンにしていこうとか、そんな取り組みは引き継がれているなと思います。
自分が入社した当時はクラスターは雑居ビルのワンフロアにいたんですよね。狭くて後ろに椅子が引けないんですよ。椅子を引くと後ろにいる人に当たっちゃうので、すみませんって言いながら立ち上がるみたいな状況でした(笑)
出社がベースだったんですが、その頃から週1でリモートワークを行っていましたね。

入社当時のオフィスの様子(クラスター社の日常#134「大成長」より)



ーリモート文化があったからこそ、コロナでの全面リモートワークもやりやすかったんでしょうね。
それはあるでしょうね。あとコロナで会社の状況も一気に加速した感覚があります。スマホ対応した後にすぐコロナが来て、ある意味何とも運の良い会社だなと思いました。VTuberからtoB案件に移行するタイミングもすごく良くて。正直入社した頃は、大きな理想と実際のミニマムなプロダクトとの差が結構あって、メタバースの世界がくることは頭では分かっているものの・・・という感じはありました。
でもコロナで時代の波に乗れて、会社としても洗練してきたなと思います。映像業界もゲーム業界もそうだと思いますが、最初はみんなこだわって好きなものを作っていて、段々と業界が成熟するに従って、お金のフローも整って、速度もクオリティもあがっていく。クラスターもありがたいことに案件がたくさん増えて、スピード感が求められる状況になっています。


ー会社が急成長していく中で、茨さんはプライベートでの変化もあったんですよね。最後にクラスター社での子育てについて教えてください!
今、1歳になる子供がいるのですが、フレックス・リモートはもう本当にありがたいですね。やっぱり子供を保育園に預けていると熱があるとか湿疹がとかで保育園から電話がかかってきて、迎えに来てくださいってなるんですけど、そういう時にミーティングの合間をぬって、お迎えに行けるのはありがたいなと思っています。

クラスター社の日常#126「子育て」より


あと社内にはclub_childcareっていうSlackチャンネルがあって、子育て中のメンバーが相談し合えるような環境もあります。クラスターでは雑談する文化があるので、気軽に困っていることを相談できたり、なんなら欲しいものリストを出して出産祝いを贈りあったり。そういうことができるのは本当に良い会社だなと思いますね。
自分は育休も取らせてもらいましたが、その後、上長でCOOの成田さんも育休をとっていたので、その点でも子育て世代に優しい会社だなと思います!

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茨さん、お話を聞かせていただきありがとうございました。
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