永遠に破れない手袋

雪の降るある日 近所のコンビニで

魔界出身のおばちゃんと会った

魔界のおばちゃんは僕に

永遠に破れない手袋をくれた

なくしちゃダメよと言われたので

なくさないように気をつけた

新しい年になってすぐ僕の誕生日がきた

彼女から手作りの手袋をもらった

僕としては永遠に破れない手袋の方を使いたかったが

しばらく彼女からもらった手袋を使っていた

その手袋はすぐにボロボロになってしまい

その年の冬はクリスマスのとき以外は

永遠に破れない手袋の方を使っていた

新しい年になってすぐ僕の誕生日が近づいていた

彼女に誘われて僕は一緒に買い物しに行った

彼女にどんな手袋がいい?と聞かれたので

僕には永遠に破れない手袋があるから大丈夫と言ったら

そーなのって言われて何も買わないで帰った

その後 彼女とは僕の誕生日に

高そうなレストランに行ったとき以来

疎遠になってしまい

連絡もとらずじまい

雪の降るクリスマス 近所のスーパーで

また魔界出身のおばちゃんと会った

僕は魔界のおばちゃんに

永遠にそばにいてくれる彼女が欲しいと言った

魔界のおばちゃんはしょうがないねぇと言って

僕に永遠にそばにいてくれる彼女をくれた

新しい年になってすぐ僕の誕生日がきた

いつものように彼女は僕のそばにいてくれた

今日は私に何してもいいし 何でもしてあげる

と言われたので 僕は彼女といろいろやった

それ以降も僕のそばにはずっと彼女がいた

ある年のクリスマス

僕は彼女に永遠に破れない手袋をあげた



雪の降るクリスマス

私は彼氏から永遠に破れない手袋をもらった

私はとても嬉しかったけど

彼氏はなんだか悲しそうだった

どーしたの ほんとはあげたくないの?とからかうと

いや なんでもないよと彼氏は笑っていた

少し 私から目を逸らしながら

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