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英検2級面接試験 合格を勝ち取るテクニック〜Q1&Q2編〜

この記事では、高校で12年間、英語教師として何百人もの生徒の英検2次対策を担当してきた、かつ英検1級合格経験のある筆者(MiMi)が、英検2級の面接試験合格のコツを解説していきます。

英検2級面接試験対策第2弾は、Q1&2の回答テクニックです。

第一弾の音読対策をまだ読んでない方はこちらから読んでくださいね。



Q1がパッセージ問題、Q2はイラスト問題。

実はこの2つ、対策の有無が一番顕著に表れる問題なんです。


というのも、一次突破で油断して、たいした対策もせずに受験する受験生は意外といます。

本人的にはできたつもり、でも、ポイントを外していてまさかの不合格評価ってことが、実はよくあるんです。

そんな事態にならないためにも、しっかりとした対策が不可欠。

押さえるべきポイントを詳しく解説していきますので、しっかり対策して、確実に合格を勝ちとりましょう!


パッセージ問題(Q1)のPOINT

まずは、Question 1パッセージ問題です。


Question 1の最大のポイントは、代名詞の置き換え。

これは、準2級までにも準1級以上にもない、2級独特のポイントです。


とはいえ、そう言われてもよくわかりませんよね。

実際の問題を見ながら確認していきましょう。

どんな間違いをしやすいのか、あなた自身が把握するためにも、次のパッセージ問題を実際に解きながら記事を読むことをお薦めしますよ。

英検 HP

Question: According to the passage, how do some customers with children do their shopping more easily?

さあ、答えは決まりましたか?

ちなみに、もっとも多い回答がこちら。

By choosing shopping centers that provide these services.

あなたの回答はいかがでしょうか?


実はこれ、不合格評価の回答なんです。

その原因は、these(これらの)。

「these services」の内容を具体的に示す必要があるんです。


these=「これら」。

ということは、theseが指す内容は、theseより前の部分に必ずありますね。かつ、複数名詞です。


この英文で、その条件に当てはまるのは?

そう、「childcare services」ですね。

したがって、正解は

✖)By choosing shopping centers that provide these services.
○)By choosing shopping centers that provide childcare services.

このように、代名詞(these など)は、必ず具体的に述べなければいけません。

2級は、ほぼ100%、この代名詞置き換えパターンです。

これは、対策していないと分かりませんよね。


そしてこの置き換えパターンには、2つの法則があります。


それは、

①so, by doing so, in this wayの前の部分が答えの箇所となる

②上記①の答え箇所に含まれるthis, these, suchは、具体的な単語に置き換える  


先ほどの問題も、このパターンに当てはまっていますよね。

この法則を頭に入れて、練習を積みましょう。
そうすれば、確実に合格評価をもらうことができますよ。


イラスト描写問題(Q2)のPOINT

続いては、イラスト描写問題についてです。

さっそくですが、次のイラストの状況を英語で説明(描写)してみてください。20秒間の準備時間後のスタートです。

ちなみに、面接官からの指示は、以下の通りです。

Now please look at the picture and describe the situation. You have 20 seconds to prepare. Your story should begin with the sentence on the card.

さあ、各イラストを英語で説明(描写)できましたか?

では、まず模範解答をお見せしましょう。

One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services. Mr. Sasaki said to his wife, “They’ll take care of our baby while we look around.” Ten minutes later, Mr. Sasaki was putting his bag into a locker. Mrs. Sasaki was looking forward to seeing the paintings with her husband. Two hours later at the gift shop, Mr. Sasaki was choosing a toy for their baby. Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying.

さあ、あなたの回答と照らし合わせてどうですか?

このイラスト描写にも、いくつかポイントがあります。


それは、

  • 1つ目のイラストは「セリフを引用イラスト」→「矢印の英語」→「イラスト」の順番で描写

  • 2、3つ目のイラストは2つの内容を描写

  • 時制は基本的に過去進行形 ※1つ目は過去形(said)でOK


イラストを見ながら確認していきましょう。

まずは、問題カードの英文を読み、1つ目のセリフを読み上げます。発言者の名前は、問題カードで確認してから述べましょう。

One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services. Mr. Sasaki said to his wife, “They’ll take care of our baby while we look around.”

太字がイラストと同じ文章

その後、矢印内の英語を読み、次のイラストを描写します。

2、3つ目のイラストでは、必ず2点を描写します。

Ten minutes later, Mr. Sasaki was putting his bag into a locker.
Mrs. Sasaki was looking forward to seeing the paintings with her husband.

2つ目のイラスト描写

Two hours later at the gift shop, Mr. Sasaki was choosing a toy for their baby.
Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying.

3つ目のイラスト描写

基本的な描写内容は、次の通りです。

  • 場面の状況

  • 登場人物の行動

  • 登場人物の感情

  • 登場人物が考えていること

準備時間に、述べるべき2点が何か考えつつ、英語を考えましょう。

ただし、1点注意すべき点があります。

それは、基本的には、時制は過去進行形にすること。
ただし、1つ目のセリフや進行形が使えない表現の場合(感情など)は、過去形にしましょう。


以上のポイントを踏まえながら、模範解答をもう一度見てみましょう。

One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services. Mr. Sasaki said to his wife, “They’ll take care of our baby while we look around.”

Ten minutes later, Mr. Sasaki was putting his bag into a locker. Mrs. Sasaki was looking forward to seeing the paintings with her husband.

Two hours later at the gift shop, Mr. Sasaki was choosing a toy for their baby. Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying.

1つ目のイラストは、セリフを読むのみ。
ただし、過去形(said)を使用。

2つ目のイラストのポイントは、

  • ロッカーに荷物を置いている男性

  • 絵画を男性と見るのを楽しみにしている女性

女性の表情から、感情を読み取りましょう。

look forward to -ing(〜するのを楽しみにしている)を使うと、嬉しそうな感情を簡単に表現できます。

「このような表現、忘れてしまった・・・」
「どこで学習すれば?」と思った方へ

後述する「今すぐ使えるオススメ対策ツール」英検でよく出る英語表現も紹介していきますので、ご安心ください!


3つ目のイラストのポイントは、

  • 子どもにおもちゃを選んでいる男性

  • 子供が泣いていないか想像して不安そうな女性

こちらも、女性の感情の描写がポイント。

例えば、
Mrs. Sasaki thought that their baby might be crying.というような描写では、不安そうな様子が伝わりませんね。

したがって、
Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying.

もしくは

Mrs. Sasaki was afraid that their baby might be crying.

のように、感情を盛り込むのがポイントです。


このように、特にQ1 とQ2は、ポイントを押さえることが先決です。

ポイントが理解できれば、あとは練習あるのみ。
どんどん練習を積んでいきましょう。


とはいえ、
「どうやって練習すればいいの?」と思う方も多いと思います。

そこで、Q1とQ2対策にオススメのツールを最後にご紹介したいと思います。


今すぐ使えるオススメ対策ツール

では、Q1、Q2の対策にオススメのツールをご紹介したいと思います。うまく取り入れて、確実に合格を勝ち取りましょう!

Q1パッセージ問題対策

① Lala英語塾のYouTube

その名の通り、英語学習に関するYouTubeがたくさん投稿されています。英検対策のYouTubeも充実していますよ。

今回ご紹介するのは、その中の一つ。
2級の面接試験のパッセージ問題の答え方をかなり詳しく解説してくれています。


たとえば、答え方。

2級のパッセージ問題のQuestionは、
How〜? もしくは Why〜?の2パターン。

それぞれ、どのような形で答えるのかも解説してくれています。
もちろん、先程お教えした代名詞置き換えについても、しっかり解説してくれていますよ。

まずは、先ほどのポイントを頭に置きながら、見ることをオススメします。


②添削付き英会話練習アプリ「SpeakNow」
動画や市販の問題集を使って解いている時にこんな体験ありませんか?
特に、英作文やスピーキングの勉強をしている時に。

「自分で考えた答えが、模範解答と違ったけど、自分の答えは間違いなのかな?」

と疑問に思うことありますよね。

そんなときにオススメなのが、SpeakNow アプリ

このSpeakNowには、「フリーレコード」という練習モードがあります。

添削付き英会話練習アプリSpeakNow

これはその名の通り、「自由な録音」。
あなたが録音したどんな英語でも、ネイティブの先生が添削してくれるという便利な練習モードです。

ですので、自分が考えた文章を読み上げて録音すると、ネイティブの先生が添削してくれるというわけです。

これなら、あなたが考えた文章が、文法的、発音的に正しいかチェックしてもらうことができますよ。

ちなみに、このSpeakNowアプリは、英検の音読問題対策にも、とっても効果的なんです。
もっと知りたい方は、こちらをチェックしてみてくださいね。


③英語の友
さきほどお話したように、独特な2級のパッセージ問題。
練習を積むには、問題をこなすのが一番です。

まずは、市販の過去問題集で練習すると良いでしょう。
英語の友アプリを使えば、音声を無料で聞くことができます。



ところで、市販されている過去問には、問題数に限りがありますよね。

「もっと練習したいよ!」

という方にオススメなのが、こちらの動画。

④英語勉強忍者

本番さながらの練習問題を解くことができます。
パッセージ問題はもちろん、面接を一通り体験できますよ。

「過去問以外の問題も解いてみたい」
「本番のシュミレーションをしたい」

そんな方は、試してみる価値アリです。

本番の流れを確認しながら、出だしのパッセージ問題を極めてしまいましょう!




Q2イラスト描写問題対策

① ワクワク英語YouTube

イラスト描写問題対策にオススメなのが、こちら。

「2級なのに、なぜ準2級⁉︎」と思いますよね。


実は、2級のイラスト描写問題は、準2級のイラスト描写が基礎になっています。

準2級で出題された表現を組み合わせると、8割以上のイラストは描写できるんです。
 
したがって、準2級のイラスト描写問題を復習すれば、2級のイラスト描写問題対策になるわけです。


実際、受験者の多くが、準2級で覚えた表現を忘れてしまっています。

「準2級で学んだことを忘れてしまった」
「準2級を受験したことがない」
「面接試験が不安でたまらない」

そんな方は特に、まずは準2級のイラスト描写問題を見直してみましょう。

このYouTubeは、2級のイラストにも頻出の表現まで、かなり幅広く網羅されています。抜けている表現をマスターすれば、2級のイラスト問題は怖くありませんよ!


② 添削付き英会話練習アプリ「SpeakNow」

上記①でイラスト描写の基礎を学んだら、あとは実践あるのみ。
実際に、イラストを描写してみましょう。

とはいえ、同じイラストでも、描写方法はさまざま。
模範解答以外の描写方法もたくさんあるんです。

そんなときにオススメなのが、先ほども紹介したSpeakNow アプリ

SpeakNowの「フリーレコード」にあなたがイラストを見て考えたフレーズを録音してネイティブの先生に文法や発音をチェックして貰いましょう。

ネイティブの先生は文法や発音のチェック以外に、こう言った方がより自然ですよというアドバイスもしてくれます。

今ダウンロードすると無料で添削用のチケットが貰えるので、まだ試したことがない方は、ぜひお試しください。


以上が、Q1、Q2に関するポイントとおすすめの勉強法です。

もっとも大切なのは、ポイントを押さえた対策をすることです。

あとはどんどん練習を積んでいきましょう!



次回は、英検2級面接試験の「意見陳述問題」のポイントをかなり詳しく解説していきます。 

「ただ、自分の事について話せば良い」って思っていたら、不合格評価になってしまうかも⁉︎


何としても合格を勝ち取りたいという方は、ぜひフォローして次回の記事も読んでくださいね。

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それでは次回の記事でお会いましょう。

第一弾の音読対策の記事はこちら
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