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英検1級面接試験 合格を勝ち取るテクニック〜ポイントと対策ツール紹介

この記事では、高校で12年間、英語教師として何百人もの生徒の英検2次対策を担当してきた、かつ英検1級合格経験のある筆者(MiMi)が、英検1級の面接試験合格のコツを解説していきます。

今回は、「英検1級面接試験の概要と回答ポイント」をお届けしていきます。

さらに、今日から使えるオススメの対策ツールもご紹介しますよ!

この記事はこんな方にピッタリです。

・英検1級の一次試験を突破した方。
・英検1級の受験を迷っている方。
・英検1級って難しそうって漠然と思っている方。

まずは、この記事で、面接試験の概要とポイントを読んでみてください。
そして、オススメのツールで実際に対策してみましょう!

これが、合格への近道ですよ。



英検1級面接試験の概要

まずは、面接試験の概要から見ていきましょう。
面接の主な内容はこちら。

①自己紹介・簡単な日常会話
②スピーチ準備(1分間)
③スピーチ(2分間)
④Q&A(4分間)

最初は、準1級と同じく、自己紹介や簡単なやりとりを行い、その後に、1級独自の試験内容のスタートです。

まず、簡単なやりとりが終わったら、トピックカードを受け取りましょう。

そのトピックカードには、5つの質問が載っています。

その中の1つのトピックについて、スピーチします。
要するに、ひたすら意見を述べるんですね。

公表されているサンプル問題がこちら。

英検HP

なかなか難しいトピックですよね。

ここで、注意すべきは、時間制限です。
準備時間は1分、回答時間は2分となっています。

2分過ぎると、話の途中でも打ち切られてしまいます。
時間を意識した練習も不可欠ですよ。

スピーチが終わったら、いよいよ質疑応答。

スピーチ内容に関しての質問がいくつかなされます。
”You said 〜, but ….” という感じですね。

時間は、4分間。なんとか耐え忍びましょう。

これにて試験は終了。
トピックカードを返して、退室します。

さあ、大まかな流れは分かりましたね。

ではここで、実際の流れに即した英語のやりとりを見てみましょう。
次のリンクを押すと、本番と同じ面接の様子が確認できますよ。


以上が、英検1級面接試験の概要となります。

受験者のスピーチから始まる英検1級面接試験。
そのスピーチをもとに、Q&Aが展開されていくわけです。

つまり、受験者によって質問内容が異なるということなんですね。

これが、準1級までと決定的に違う点。


したがって、「この質問にはこう答えよう!」というようなテクニックは存在しません。

基本的には、実力主義なんです。

とはいえ、押さえてほしいポイントはいくつか存在します。
そのポイントを押さえて、合格評価をもらえる可能性をUPさせちゃいましょう!


スピーチ試験のポイント

ポイント① 結論➡︎具体例・理由➡︎結論の順で

2分間という時間制限のあるスピーチ試験。

ポイントは、簡潔に主張をまとめること。
聞き手が理解しやすいようなスピーチを作りましょう。

そのために重要なのは、話す順序。

英語のスピーチは、結論から始めましょう。

トピックに賛成なのか、反対なのか。
まずは、あなたの立場をはっきりさせましょう。


たとえば、さきほどのこのサンプル問題。

No. 2〜4は、”Yes.” / “No.”
No. 5は、”I agree.” / “I disagree.”

冒頭で、このように述べればOKです。
No.1については、「何の役割か」に該当するものをまずは答えましょう。

その後、その主張をサポートする具体例や理由を述べます。

具体例や理由を述べるときには、こんな表現で始めると、聞き手が理解しやすくなりますよ。

・My reasons are as follows.
・I have two reasons.
・For example

具体例や理由は、2つでちょうど良いでしょう。
ここでも、順序立てて話すと伝わりやすくなります。

・First of all,
・First, / Second,
・The first reason is 〜. / The second reason is 〜.
・In addition,

そして最後に、念押しで結論をもう一度。

・For these reasons, I agree / disagree with〜.
・In conclusion, I think 〜.

というような感じで、まとめると良いですよ。

このように、同じ内容であっても、話す順序ひとつで伝わり方は異なります。

結論➡︎具体例・理由➡︎結論。

この順序立てをマスターして、スッキリしたスピーチを作りましょう。

ポイント② 同じ表現を何度も使わない

スピーチでありがちなのが、何度も同じ表現を使ってしまうこと。

多いのが、 “I think 〜. I think 〜.”  と、「思う=think」を連発。

これって、意外と聞き手の耳についてしまうものなんです。

したがって、なるべく同じ表現の繰り返しは避けた方がベター。

そのためには、言い換え表現をいくつかストックしておきましょう!


よく使われる表現の言い換え表現は、こちら。

・I think〜 / I believe 〜 / I’m sure 〜 / In my opinion,
・In addition, / Moreover, / Furthermore,
・For example, / For instance, / such as / In particular,
・For these reasons, / In conclusion, / Therefore,

このような表現を取り入れれば、同じ表現の繰り返しは避けられます。

口を突いて出てくるように、練習しておきましょう!


以上、最低限押さえておきたいスピーチポイント2点でした。

ポイントを押さえたら、あとは練習あるのみ!
具体的な練習方法は、この記事の後半でご紹介していきますね。



Q&Aのポイント

続いては、スピーチに関するQ&Aのポイントです。

ポイント① 可能な限り長く話す

とってもシンプルですが、なるべく長く答えることを心がけましょう。

というのも、長く話すことで、Question数を減らすことができるからです。

冒頭でお伝えした通り、Question内容は受験者によって異なります。
これは、Questionの数も同様なんです。

前受験者統一なのは、Q&Aの時間のみ。
4分間という時間制限だけなんですね。

したがって、長く答えれば、4分からの残り時間が減ります。
それに伴い、必然的に質問数も減少するんですね。

Question数が増えると、どうでしょう?

・Questionの英語を聞き取れない。
・Question の内容を正しく把握できない。

というようなリスクが増えますよね。

ですから、長く話してQuestion数を減らすのが得策でしょう。

ただし、ただダラダラと堂々巡りの話をしては、逆効果。
ここでも、先程の要領で、順序立てて話しましょう。

そうすれば、スピーチ同様、2分ほどの時間になります。
ということは、質問数を2問に抑えることができますね。

4分間という時間制限をうまく利用しましょう!


ポイント② 無理に賛否を決めない

意見を問われると、Yes. / No. 、I agree. / I disagree.など、賛否を決めなきゃいけない!

そんな義務感に駆られますよね。

ですが、内容によっては、

「うーん、どちらともしがたい…。」
「賛否いずれも、理由が一つしか浮かばない。」

ってこともありますよね。

そんなときにオススメなのは、どちらともしないこと。

「場合による。」という答えです。



そのパターンでは、「場合による。」と冒頭で答えましょう。

その上で、「こんな場合には賛成。だけど、こんな場合には反対。」というように答えればOK!

そうすれば、理由が一つしか浮かばなくても乗り切れますよ。


ちなみに、「場合による。」の英語表現はわかりますか?

It depends.

たったこれだけです。

答えを決めかねたり、理由が浮かばないときに、オススメですよ。


ポイント③ 意見陳述に使える表現をマスターしておく

使いやすい表現はストックしておきましょう。

スピーチのポイントでお伝えした表現は、ここでも使えますね。
それに加えて、使いやすい表現をもう少しご紹介しておきます。

賛否を述べる場合、こんな表現もオススメです。

I am for / against the idea that SV 〜

agree/disagree の一つ覚えを避けるためにも、オススメです。


面接官の主張に対する反応に使える表現もマスターしておきましょう。

面接官は、あなたのスピーチに反する内容の質問をしてきますよね。
そんなときは、まずは面接官の主張を認める。

これも、一つの手です。

そのときには、こんな表現がオススメ。

・That’s a good point.
・You’re right.
・I see your point.

その上で、“But” や “However” で繋いで、自身の意見を主張しましょう。

時間稼ぎ、コミュニケーションの面でも、効果的に論を展開することができますよ。

すぐに出るてくるように練習しておきましょう! 


以上、Q&Aのポイントでした。
ポイントを頭に入れた上で、練習を積んでいきましょう!

とはいえ、自分で練習するって、なかなか難しいですよね。

ということで、今日から出来るオススメの対策ツールをいくつかご紹介しておきますね。



英検1級面接対策にオススメのツール


① 添削付き英会話練習アプリ「SpeakNow」

まずオススメしたいのは「SpeakNow」アプリ。

こちらのアプリでは、自分の英語を録音して送信すると、24時間以内に、北米ネイティブスピーカーの先生が、発音とイントネーション、アクセントなどのポイントを細かくフィードバックしてくれます。

さらに、Q&Aの対策にピッタリの「Question」という練習モードがあります。 

トピックを選ぶと、英語の質問が流れます。
その質問に英語で答えて、送信するだけ。

そうすれば、ネイティブの先生が、発音から文法、内容まで、細かくチェックして、フィードバックしてくれますよ。

SpeakNowには何百パターンの質疑応答が用意されていますので、質疑応答の練習にとても効果的です。


例えば、次のような問題もアプリにたくさん搭載されていますよ。

How do you feel about the Japanese custom of presenting money to a new couple on their wedding day to attend their wedding ceremony? Do you agree with this idea? Why or why not?
結婚式の日に新婚夫婦にお金を贈って結婚式に出席してもらうという日本の風習をどう思いますか?あなたはこの考え方に賛成ですか?それとも反対?その理由は何ですか?

In the west, there is a traditional belief that states a bride's family should bear the entire cost of a wedding. Do you think this is fair? Why or why not?欧米では、結婚式の費用はすべて花嫁の家族が負担すべきだという伝統的な考え方があります。これは公平だと思いますか?思いませんか?その理由は何ですか?

なかなか難しいトピックですよね。
まさに、1級対策にピッタリです!

質問を聞いて、英語で答えて、録音をしてみましょう。

咄嗟に答えて、フィードバックを受ける。
この一連の訓練が、1級のQ&A対策にはとっても効果的ですよ!


アプリをダウンロードすれば質問内容は無料で確認できます。気になった方はこちらからチェックしてみてくださいね。

また、今インストールすると無料でネイティブからのフィードバックが体験できるので、試してみて損はないですよ。



② 『英検1級面接大特訓』【武田塾English】

次は、英検1級対策では、非常に有名な「英検1級面接大特訓」という本について武田塾Englishが、解説しているこちらの動画です。

武田塾Englishとは、大学受験予備校の武田塾が始めたコーチング式英語スクール。 
日本初!授業をしない塾”として、実績を伸ばしてきた予備校です。

そんな有名予備校講師が、英検1級の面接について、対話形式で語ってくれています。

初めて受験する人で、もっといろいろな人の英検1級の感想が知りたい!という方に見ておくと不安が軽減しつつ、面接対策のノウハウも手に入ります。

この動画を見て、面接のポイントを頭に入れてしまいましょう!

 

③英検1級スピーチ 200題チャレンジ

スピーチ試験で大変なのは、アイディアと英語を1分でまとめなければならないこと。

逆に言えば、アイディアがすぐに浮かべば、英語を考えることに集中できるってことですよね。

そのためには、色々な物事に考えを巡らせておくことが必要です。

その練習にピッタリなのが、こちらのYouTube。

スピーチのお題が、200問も用意されています。

なんと動画の時間が12時間もあります!

これだけ多くの問題に当たれば、色んなアイディアが浮かんでくるのは間違いありませんね。

色んなトピックに触れ、アイディアをたくさん蓄えておきましょう!

さらにここで出てきたスピーチを①で紹介したSpeakNowのフリーレコード(何でも録音できて、録音した内容をネイティブの先生が添削してくれる)モードに録音して、練習すると非常に効率よく学習できます。

SpeakNowに録音する事で、ネイティブの先生が「こういう言い回しもあるよ」「こう言った方が自然に聞こえますよ」など、様々な英語表現を教えてくれるので一石二鳥で英語表現の幅が広がっていきます。

ぜひ騙されたと思ってフリーレコードに1つでも録音してみくださいね。
ネイティブの先生からフィードバックを貰う大切さに気付くはずです。


以上、1級面接のポイントでした。

最難関の1級。
せっかく一次試験に合格したからには、面接も確実に勝ち取りましょう!

 
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