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精神障害者保健福祉手帳が、私の闘病生活を変えた話

数あるnoteの中から私のnoteを見つけてくださって、ありがとうございます。締め切り5分前に、一気に記事を書くことができてほっとしているつくだ@書籍編集者×作家です。このnoteでは、皆様の心を癒やし、人生の再出発に役立つヒントを発信しています。よかったら、ごゆっくりしていってくださいね。

今回は、闘病生活の支えとなった「障害者手帳」についてお話しします。私持っているのは精神障害者保健福祉手帳なので、その話が中心になります。

障害者手帳とは何か?

障害者手帳とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3つの総称です。この手帳を持っていると、障害者総合支援法の対象となり、さまざまな支援を受けることができます。

精神障害者保健福祉手帳を受けるためには、その精神障害による初診日から6か月以上経過していることが必要になります。ですからまずは自律支援医療助成の手続きを申請することが、金銭的負担を軽くするには先決です。

厚生労働書のHPより引用

障害者手帳を取ることのメリット

障害者手帳は、障害者の自立と社会参加の促進を図るためにある手帳なので、さまざまな面で支援をしてもらえます。

中でも私が助かったのは、所得税の控除です。障害者控除として所得から27万円控除されます。そして基礎控除が48万円、そして青色申告をしているのでさらに控除されます。個人事業主なのでこれは助かりました。

手帳が交付されると、都営の交通機関の無料パスをつくることができます。これで1年に使う交通費がかなり減りました。また手帳は写真付きなので身分証代わりにもなります。

さらには、美術館などの入館料が無料の場合が多いので、引きこもりがちだった毎日から少しアクティブな毎日に変わりました。あと、私は利用していませんが、携帯料金が割引にもなるようです。私にとっては精神障害者保健福祉手帳の取得は、メリットのほうが多かったです。

障害者年金をもらうときには障害者手帳の等級によって金額が違ってくるので、多少手間でもつくっておいた方がいいと思います。

ちなみにこれらのサービスについては全国一律ではなく、たとえば交通機関の割引でいうと、東京都は都営の交通機関が無料になるのですが、横浜市や名古屋市では、民営の鉄道の利用にも割引や助成が行われているようです。

詳しくはこちらのページから「地方公共団体の精神障害者保健福祉手帳に基づく主要サービス」をダウンロードしてください。


精神障害者保健福祉手帳をつくるには?

判子と保険証だけもって、まずは保険所に相談に行きました。すると、手帳の申請書を書くように言われ、それから診断書を受け取りました。そして必要な書類の一覧を示した書類をもらって保健所から帰ってきました。

もともと精神障害者保健福祉手帳を取ろうとしたきっかけは、友人から「障害者年金」というものがあると教えてもらったことからです。当時は病気のこともあって、いまよりも仕事ができない状態でした。

本来であれば休養が必要な状況だったのですが、私は仕事を続けていました。会社員であれば傷病手当金が出るところですが、個人事業主である私にはそれがありません。貯金を少しずつ取り崩しながらも、仕事をせざるを得なかったのです。

そんな私にとって、障害年金というのは助けの舟でした。ただし、ここでも個人事業主と会社員の違いが出てきます。国民健康保険で障害年金を受給するには、最低でも2級が必要でした(会社員の場合は3級でも障害厚生年金が支給されます)。

厚生労働省のホームページによれば2級とは、「精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの」とされていました。

自分としては「まさにそのとおり」という状況でしたが、先生がそう判断してくれるかどうかわかりません。もし3級になったら、年金は支給されず生活はますます厳しくなります。

※2024年8月20日追記 障害者手帳の等級と障害年金の等級はどうやら別の審査基準で動いているようです。つまり、障害者手帳が2級であっても、障害基礎年金が受給できるとは限りません。

不安になりながら診断書を待つ

次の診察日、私は恐る恐る先生に診断書を渡しました。先生は「わかりました。ちょっと時間がかかるから待っていてね。診断書は窓口で渡してください」と、言っていつものようにニコニコと微笑みを浮かべていました。

それからしばらく、胃の痛くなる日が続きました。そして診断書を先生に渡してから何度目かの診察日のこと、先生から診断書を受け取りました。診断書をこっそりのぞくと、私の病状について詳しく書いていてくれました。

そして保健所へ。結果がわかるまでに2~3ヵ月かかると言われて、頭がクラクラしながらも、また待ちました。3級だったらどうしよう。それだけが頭の中を回っていました。

そして2ヵ月ほどたった頃、「手帳ができたから取りに来てください」との手紙が届きました。急いで保健所に行きました。結果は、2級。無事なんとか障害者年金受給への光が見えました。と同時に、私のうつはそれほど悪いのかと、うれしいような悲しいような複雑な気持ちになりました。

障害というのは病気とはわけが違います。それはすぐに治るようなものではなく、「もしかしたら治らないかもしれない」という気持ちを私に起こさせました。結局、それから8年、今年で11年目になっても私はまだ病院に通い続けています。

一時はもう治らないのではないかと捨て鉢な気持ちになったこともあります。しかし、いまはそれでも幸せになる道はあるはずだと、道を模索しています。

障害者手帳の取得を考える方へ

もしあなたが障害者手帳を取るかどうかで迷っていらっしゃるとすれば、私はぜひ取得をおすすめします。たとえばリワークに通うとしても、障害者手帳を持っていれば費用はほとんどかからずにすみます。

あなたはこれまできっと頑張ってきたはずです。その頑張ったおかげでいまの世の中は、あるいは会社は、家庭は回ってきたのです。あなたはいままで頑張ってきたぶんを取り戻しているだけなのです。

使えるものはしっかり使って、うつ抜けする日を目指しましょう。あるいはうつと折り合って、幸せになる道を模索しましょう。

人生は、いつからでも、何度でも新しくはじめることができます。そして、どんな状況からであっても、人は必ず這い上がって「その人なりの幸せ」をつかむことができると私は信じています。

うつと闘っている皆さんを、同じ同士として応援しています。


そして、「はじめまして」の皆様も、
「いつも読みに来てくださる」皆様も、
こんなにも長い記事を、最後まで読んでくださりありがとうございます。

皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

あなたにとって、幸せな1日になりますように!


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