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『世界を変える新たな価値を。』 経営コンサル内定者の東大院生が語る、仕事の価値観

実際に明確な目標に向かってイキイキしながら働いている社会人さんや、インターンなどで社会経験をしている21卒内定者からのお話によって、就活生に「働く」イメージをもって前向きに就活をしていってもらうインタビュー企画!!
今回は、リブ・コンサルティングの21卒内定者である下澤善広さんにお話をお伺いしました。

【インタビュー経歴】
下澤善広さん
東京大学大学院工学系研究科の修士2年で撥水性の研究をしている。
内定先はベンチャー経営コンサルのリブ・コンサルティングであり、将来的に起業を視野に入れている。
現在、学生ながらマッチャーなどの活動を通して就活支援もしている。

理系の院生でありながら王道であるメーカーの研究職に進まず、起業を視野に入れ経営コンサルに内定をもらった下澤さん。どのような価値観を持って決断し、どのような就活をしてきたのかを詳しくお伺いしました。
コンサル志望や将来的に起業することを視野に入れている方には特にお勧めの内容になっています。ぜひお読み下さい!!


山本
ではまず、下澤さんは学生時代何をしてきたのか、どういうところに強みを持っているのか教えていただけますか?

下澤さん
はい、私は自分の周りの問題を見つけて解決していく能力に長けているのではないかと考えています。

私は中高大と野球部に所属していました。
進学校であったこともあり練習環境はあまり良くなく、指導者もいない環境で野球に取り組んでいました。そのような環境下でどのように上手くなるかを考えた際、ただ練習するのではダメだと考えました。環境が悪いということをただ受け入れるのではなく、前提から疑って考え、環境が悪いならまずそこを変えればいいと考えました。

そこで私は、バッティングの設備を作る、昔からの意味のない風習を廃止するなどして練習の効率化に努めました。

山本
バッティング設備はどのように作ったのですか?

下澤さん
バッティングマシンを打つ練習をするとボールが散らばり、ボールを集めるのにとても労力がかかっていました。さらには、グラウンド一面を使うことになりスペースも取ってしまっていました。
そこで私はバッターとマシンをまるごと囲う覆いをつくり、その囲いの中で全てができるような設備をつくりました。それにより労力もスペースも無駄に使うことなく、練習の効率を上げることに成功しました。

指導者がいないという問題については、自分からお金を払って外部の指導者に教えていただくなどして技術を向上させていきました。

山本
なるほど、下澤さんはとても行動力もある方なんですね!私も中高大と陸上をしてきて、大学ではコーチがいない中練習してきました。私も下澤さんと同じように練習を工夫したり、外部の指導者に教えてもらったりしていたためそのエピソードがすごく共感できます!

さて、では下澤さんのことをしっかり理解できたところで、本題の就活関連の質問に入っていきたいと思います。
早速ですが下澤さんが就活を始められたのはいつ頃からなのでしょうか?

下澤さん
大学院の修士1年の5月くらいですね!

山本
なるほど、下澤さんはどのようなスケジュールで就活を進めたのかを簡単に教えてください!

下澤さん
戦略コンサルを中心に受けることにしたので、コンサル対策から始めました。最初は思考法の本を読んで基礎を身に着け、就活対策をしてくれるコミュニティに入るなどしました。そして6月からはフェルミ、ケース面接の対策も本格的に開始しました。本を読んで勉強するだけでなく、コンサル業界を志望している友人と模擬面接をやって対策するなどしました。

このように5、6月でサマーの選考に向けての対策をして、6月後半から8月辺りからは実際にサマーの選考が始まり受けていきました。しかし、なかなか思っていたようにはいかず、9月頃になると、そこまでして自分は本当に戦略コンサルに入りたいのかと疑問に感じるようになりました。

元々戦略コンサルを受けることにしたのは将来的には起業したいという思いからでした。そこに立ち返ったとき、必ずしも戦略コンサルにこだわる必要はなく、セカンドキャリアで起業しやすいような会社に就職したいと考え直しました。
当時選考に進んでいたリブ・コンサルティングは、ベンチャー企業を中心に支援しているコンサル会社だったため、将来的にやりたい領域に関わることができ、必ず起業にも役立つと感じていました。そして、年末に内定をもらうことができたので、そこで就活を終えました。

山本
下澤さんは元々メーカー志望だったと言うことをマッチャーのプロフィールで拝見しました。

私の勝手な思い込みですがコンサルは文系的なイメージがあり、理系で院まで出ている人は自分の専攻等を活かせるメーカーに進むイメージがあります。
自分の研究から離れた業界にいく事への抵抗や、その決断を下せた理由などはありますか?

下澤さん
そうですね、自分の王道から外れることになるので抵抗はありました。
しかし、メーカーに入るとおそらく今とやることはあまり変わらず、今後の想像ができてしまうのでワクワクしませんでした。

その点、コンサルは今まで自分が勉強してきたこととは異なる新しいことで、分からないことだらけなので楽しそうに見えました。

山本
その決断を下したのはいつ頃ですか?

下澤さん
卒論がひと段落した学部4年の3月ごろだったと思います!

研究を始める前までは、自分の研究成果で世の中に大きいインパクトを与えられるのではないかと考えていました。しかし、大学4年になって研究室に入ると研究の難しさや辛さを知り、どうやら自分にはそれは難しいのではないかと考えるようになりました。

具体的には
海外の大学ではだいぶ前にやっていたのと同じような研究に取り組むなどしており、自分の研究は世界の最先端ではないと感じていること
実験装置が動かなければ何もできず、環境に縛られる要素が大きくなってしまうこと
さらには、卒論の内容で特許を申請しているのですが、それが果たして本当に世の中の役に立つのか疑問に感じてしまい、虚しさを感じたこと
など様々な要素があります。


山本
自分ではコントロール出来ないなら、自分から変えてやるという考えがさきほど聞いた野球部のエピソードとも似ていて考え方の一貫性を感じました!今の自分の研究では日本を変えられないが、コンサルであれば世の中を変えられる可能性か大きいと考えたわけですね!
その流れで起業がしたいと考えたのでしょうか?

下澤さん
そうですね!
しかし、起業したいということがゴールではないです。
自分が死ぬ直前に自分の人生を振り返るという状況をよく考えるのですが、いい給料をもらってそれなりによい暮らしをして、それなりに幸せでも、もっとすごいことをしたかったなと自分は後悔するだろうと思います。
せっかく生きるなら何かしらすごいことをして、この世に生きた証を残したいんです。

山本
私も目立ちたがりなので、すごいその考え方が共感できます笑
何かこんな会社を作りたいとかありますか?

下澤さん
まだ、明確なものはないですね。ただお金だけを稼ぐとかではあまり意味はなく、世界全体をより良くできるようなことをしたいと考えています。
課題解決系や需要創出系などでもいいですし、まだふんわりとしています。現時点で明確に決まっていたら、就職せずに起業すればいいんじゃないでしょうか笑

山本
生きた証を残すということについては、新たなシステムを作っていく会社に入ってそこで世の中を変えていくというやり方でもできると考えるのですが、それでも起業がしたいと考える理由はなんですか?

下澤さん
世の中の総量で考えれば、一企業の社員として世の中を変えるのもよいと思います。ですが、自分がこれをやったんだという実感を得たいんです。

大企業で功績を残しても数十、数百人のチームの中の一人とかになります。その中の一人でもすごいですが、もっと主役でやった方が達成感はあると思っています。

山本
より大きな達成感を感じたいために起業したいんですね!

下澤さん
あとは、大企業などで数十人、数百人のチームで何かを成し遂げる際、人数が多いと自分がいなくても、自分の代わりに別の人だったとしてもよいのではないかと思ってしまいます。
自分にしかできないとなると大人数より、主役で色々できる方がいいと私は考えました。だから起業がしたいと考えています。

山本
なるほど、自分らしさを重視しているんですね!

さて、少し話を戻して選考関係のことについて質問させていただきたいと思います!
就活スケジュールをお伺いした際、まずは能力を身につけるところから始めたと仰っていましたね!やはり能力を身につけることが最も大切だと考えてそのようにしたのでしょうか?


下澤さん
そうですね。コンサルの選考では能力がかなり重視されます。
実際、私がとある戦略コンサルの面接を受けた際、席につくとすぐにケース面接が始まり、名乗ることすらできずに面接が終わってしまったこともあります笑 これは極端な例ですが、100%能力しか見ないところもあるくらいなので、フェルミ、ケース面接の能力アップを重視して取り組みました。

山本
コンサル業界は志望動機すらも聞かれない会社も多いのですか?

下澤さん
戦略コンサルは特に能力を重視しているところが多く、最初の方の選考では志望動機を聞かれない会社も多いと思います。総合コンサルはわりと志望動機を重視していますが、それでも他の業界に比べると圧倒的に能力を見ていると思います。

山本
志望動機でなく、能力を重視するコンサルの面接を乗り切るコツやテクニックはありますか?

下澤さん
そうですね、面接官はビジネスのプロなので小手先のテクニックではバレると思います笑
一番大事なのはコツやテクニックではなく、物事の本質をとらえることだと思います!

自分もそうだったのですが、ケース面接の練習をすればするほど、こういう問題はこう答えるというステレオタイプ的な思考法が身についてしまいます。もちろんある程度の知識やフレームワークは大事ですが、面接官からすると型にはまった思考は何も考えていないと見なされてしまいます。
私の場合は、その問題の本質はなんなのかを突き止めるのが最も大事だということを、途中まで見失っていました。

山本
コンサルの面接を乗り越えるには、早めに始めて様々なツールを活用し、深い思考力を育んでいくことが大切なんですね!

下澤さん
テクニックを身につけるのも大切です。しかし、身につけてからがスタートでそこからテクニックもたまには駆使しながら本質的で深い議論ができるかが大切だと思います。
例えば、フェルミ推定の問題で最初に年齢男女で分けて考えるやり方があります。これは就活生がよく使う考え方です。
しかし、戦略コンサルに内定した優秀な友人は、年齢男女では絶対に分けるべきではないと言っていました。非常によくある考え方なので、この分け方をした瞬間に、何も考えていないと面接官に思われてしまうそうです。

山本
こいつ本で読んでそのまま使ってるだけやなと思われてしまうって感じですね笑

下澤さん
そうです!
よく考えてみたら分かると思いますが、年齢性別で分けるのが最も適切な切り方になるかと言われたらそんなわけないじゃないですか?その問題に適した考え方は絶対他にあるはずなので、そこを自分で考えないとあまり評価されないと思います。

山本
なるほど、私もコンサルは受けないのですがフェルミ推定の本は読み、面接も受けました。しかし、ただ本で見たテクニックを使おうとしすぎた結果、その選考は落ちてしまいました笑

本質を捉える力を身につけるにはどうするべきなのでしょうか?やはり様々な本を読み色々な考え方を知ることなどが大切なのですかね?

下澤さん
それはもちろん大事ですが、そう簡単に本質を捉える力が身についたら苦労しないと思います笑 実際の面接を通して面接官の反応を見たり、こうした方がいいんじゃないかというアドバイスを受けたりすることや、優秀な知り合いにみてもらい自分にはなかった視点を取り入れることが大切だと感じました。

山本
なるほど、実戦を通して磨いていくことが大事なんですね!
そのように戦略コンサルを受けてきて、最終的にリブ・コンサルティングを選んだ理由は何ですか?

下澤さん
リブ・コンサルティングは主にベンチャー企業を対象にしたコンサルティング会社だからです。

大企業は新しいことはあまりしていないのに対して、ベンチャーは課題解決や需要創出など新しいことをしているところが多いです。これを世界全体で見ると、大企業はシェアの取り合いになってしまうことも少なくないのに対し、ベンチャーが新しいことをしてどんどん価値創出をすると世界全体がよりよくなっていくことに繋がります。
リブ・コンサルティングの経営理念は「100年後の世界を良くする会社を増やす」であり、だからこそベンチャー企業を中心に支援をしています。

そして、私が魅力を感じた点はベンチャー起業の経営者とたくさん話せるところです。
ベンチャーの経営者は相当なパッションを持っている方が多く、その熱量に常に触れることができます。さらに、その経営者と仕事をするのでレベルが低いとついていけません。なので、常にものすごい成長が求められるため、自分自身を早いスピードで成長させることができます。
これがベンチャー企業の経営者と一緒に仕事することで得られる魅力だと考えています。
さらには、リブ自身もベンチャーですので、会社が成長する中で自分もそれに合わせて成長していけるというのも魅力です。

山本
圧倒的に成長できる機会に恵まれた会社ということですね!起業を目指してる人などにはすごく良さそうですね!

下澤さん
会社の中にも起業したい人は多いと思います!
私もそうでしたが、起業したいから戦略コンサルに行くという人は多いです。
今になって思うと、その考えは悪くはないけれどもベストではないと思います。なぜなら、戦略コンサルは大企業の支援をするので10から100の支援はするけれども、自分で起業する際に必要である0から1、1から10の段階のことはしません。人脈や一般的なビジネススキルは役に立ちますが、実務において役に立つかどうかと言われたら微妙だと思います。DeNAを創業した南場さんは「マッキンゼーで学んだことは、経営者としては役に立たない」といったようなことを本に書かれていました。

なので、将来的に起業をしたいのなら、ベンチャーもしくはリブ・コンサルティングのようにベンチャーを支援する会社がよいのではないかと思います!
そこで0から1、1から10にする経験をしておけば自分が起業する際も同じことをすれば良いだけです。

山本
なるほど、起業をしたい人は0から1や1から10を作れる環境に重きをおいて就活をした方が役立てやすそうですね!貴重なお話をたくさん聞けました。ありがとうございました!
最後にこれだけは伝えておきたいことなどありますか?

下澤さん
自分がやりたいことがなんだろうということを見つけることが大切です!
ここをあやふやにしたまま就職すると、入社した後に後悔すると思います。世の中の社会人を見ると、会社の愚痴を言っている人だらけですよね。人生の大部分を占めるのは仕事です。その仕事が楽しいに越したことはないので、自分がやりたいことを見極めた上で就職する会社を決めないと、社会人になってからつまらないと思います。

山本
ありがとうございます!
今日は私自身も新たな価値観に触れられてこのインタビューで成長できた気がします。
ありがとうございました!


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