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『社会に出てから必要になる力とは?』広告代理店営業が語るキャリアの考え方

実際に明確な目標に向かってイキイキしながら働いている社会人さんや、インターンなどで社会経験をしている21卒内定者からのお話によって、就活生に「働く」イメージをもって前向きに就活をしてもらうインタビュー企画!!
今回は、広告代理店で働く齋藤舞さんにお話を伺いました。


伺った主なテーマは、営業とキャリアの2つです。就活を進める上で、社会人の方にお話を聞ける機会ってなかなか無いですよね。この記事には就活のヒントがたくさん詰まっています。ぜひ読んでみてください!

【インタビュー経歴】
齋藤舞さん
広告代理店に営業として入社し、現在社会人8年目。リーダーとして活動されていた経験も。現在は、育児と仕事を両立しながら働いている。


営業の仕事について

ー本日はよろしくお願いいたします。まず始めに、齋藤さんがされている営業はどのようなものかお伺いしたいです。

 営業と聞くと、いわゆる自社の商品を良いとオススメする仕事、というイメージがあると思います。ですが、私がしている無形商材の営業は少し違います。特定の商品を売るのではなく、自社が提供するソリューションの中で何が一番お客様に合っているかを考えて提案します。商品と顧客両方のことを知る必要があり、考えることが多く難しいです。その分、自分の提案次第で提供できるサービスの価値を上げられることが魅力だと思います。
 もちろん、皆さんがイメージする営業をする企業もあります。営業の対象が法人か個人か、新規と既存どちらが多いかなど、スタイルは全然違うんです。なので、企業に対しても「どんなお客様にサービスを提供しているか」を聞いてみることが大事ですね。


ー営業はしんどそうという思い込みではなく、しっかりその企業の営業について知ることが必要なんですね。営業をする中で、大切にしていることはありますか?

 企業の代表というよりは、「顧客」の代表であることを大事にしています。企業の代表だと、お客様に商品を「売る」目線になります。そうではなくて、お客様と一緒に「何を買うか考える」目線を持つようにしています。購買代行と言うと分かりやすいでしょうか。売りたい商品を売るのではなくて、顧客に必要な物を社内に持ち帰り、オーダーメイドで作り出すこともあります。

ーなるほど。そういう形で働く上で、必要なスキルは何だと思いますか?

 たくさんありますが、私は仮説を立てる力だと思います。情報化社会の中では、「調べればわかること」には意味がありません。ニュースや他社の取り組みを知った時、それを「なんでこうなったんだろう」「これはどんな目的でやったのだろう」と考えるようにしています。自分なりに情報に解釈を加えて「教訓」のようにしておくことで、別の機会にも使えるアイデアのヒントが自分の中にたまっていきます。
 このスキルを身につけるために、私は起きた理由を「なぜ、なぜ」と繰り返し考えるようにしています。そうすることで、企業や働く人の本質が見えてきます。表面上では同じ施策でも、なぜその行動を取ったかは企業によって違うと思っています。


ーなぜ、と深掘りする点では自己分析にも似ていますね。

 そうですね。その人の原動力を知ることでその人のことを知れますし、採用でも同じだと思います。理由を交えて話してくれる人は、自分のことをしっかり考えている印象にも繋がると思いますね。


ー自己分析で行動の理由を深掘りしていくことは、社会に出てからも活かせるスキル、ということですね。

『キャリアの考え方』

ーでは次に、女性の働き方について伺いたいです。育休や産休を取得された齋藤さんの目線から見て、どうすれば産休・育休をとりやすい会社を見分けられると思いますか?

 一番分かりやすいのは、育休や産休の実績があるかを見ることですね。あとはもし今制度がなくても、新しく作る柔軟性や許容度がある社風かということも大事だと思います。


ー現在リモートワークをされているとのことでしたが、プライベートとの両立はどうされているのですか?

 あまりその二つを分けてはいないですね。分けたい人は出社する方が合っているかも知れません。私は、両方含めて「生活」の一部だと考えているので、自宅勤務が合っていると感じます。


ー今齋藤さんが考えているビジョンはありますか?

 これをやりたい、と決めすぎないようにしています。みんながみんなやりたい仕事だけ出来るわけではないですし、配属なども会社の状況によります。まずは目の前の仕事を頑張りながら、得意なことやこんなことをやってみたい、ということは上司や周りに発信しています。
自分がやりたいことより周りが向いていると判断してくれた仕事をやる方が、能力を発揮出来たりもしますよ。


ー私も含めなのですが、就活でビジョンが見つからない人も多いと思います。どういう風に見つけていくのが良いですかね?

 やりたいことよりも「どうありたいか」を考えるようにするのが良いと思います。自分が尊敬する人や、今までどういうときにモチベーションが上がったか。その共通点を探すと、自然とありたい姿が見つかると思います。
 もう一つは、反対に「したくないこと」を考えることだと思います。説明会やインターンで「違うな」と感じた部分の言語化ができれば、大事にしている価値観を見つけることにも繋がりますね。

ー少し話は変わるのですが、キャリアを歩む上で、どんな人が活躍していると思いますか?

 まず一年目は、いかに周りに頼れるかだと思います。自分で考え込みすぎない方が、成長スピードが早いと感じています。自己開示をして悩みをすぐ相談できる人の方が、早く経験を積んで次の課題に向き合うことが出来るので、早く成長していけると思います。
2年目以降は、自分の意見を持てることが重要だと思います。ただの先輩の受け売りではなく、どうしてこれが良いと思ったのかを自分なりに話せないといつまでも先輩に聞かないと提案できない、ということになってしまいます。そもそも「このお客様に対してこういう提案をしたい」という意思がないと先輩もアドバイスが出来ないと思います。

ー最後に就活生へメッセージをお願いします。

 まずはありのままでいて欲しいです。自分がどういう人で、どうなりたいのか伝えるのが大事だと思いますね。その上で、合うか合わないかは会社側が決めてくれます。素の姿で選考を受け入社する方が、ミスマッチが少ないと思います。内定をゴールにしたり一般論に振り回されず自分に合う企業を探す、その姿勢は忘れないで欲しいです。
 もう一つは、まず行動してみることだと思いますね。行動しないと分からないことが多いと思います。興味がないところも一旦見てみて、良いと思った理由やピンとこなかった理由を言語化する。最終的に入社する会社を決めるときにも、自分で決断したと思えることが大事だと思います。その方が、入社してからの満足度も高いと思います。
 これからの就活もぜひ自分らしく、後悔しない選択をしていってくださいね!

キャリアの考え方や、就活の進め方について私自身インタビューさせていただいてとても勉強になりました。特に、自己分析で理由を深掘りすることが、社会に出てからも活かされることを知れたことが良かったです。これから就活を進める上でも、まずは目的意識を持って取り組んでいこうと思いました。


ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回以降の記事もお楽しみに!

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