精神科慢性期病棟24:サクばぁちゃん足腰が

 90歳のサクばぁちゃん。診断名はうつ病。ベッドから起き上がれなくてどんよりしている。けど、最近治療のおかげで元気が出てきた。

 精神科のジレンマあるある。一般科では、高齢者が長く横になって寝ていると足腰が弱って歩けなくなってしまうなどといったことを防ぐため、早めに起きてもらったり、認知症っぽくならないように、頻繁に声をかけて刺激を与える。だけど、うつの人が寝ているのは心のエネルギーが枯渇しているからで、それを妨げるのは好ましくない。うつで入院している以上、優先するのはうつからの回復であるから。だから、精神症状が回復して動けるようになったとき、身体機能が反比例するように落ちていることなどよくある。

 サクばぁちゃんもそのパターン。さぁ、今日からは足腰の訓練もやってくよ!

スパルタで頑張ろう!(口に出しちゃいけないけど笑)

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