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2月の読書記録(読書記録その25)

 「春はちゃんと来るんでしょうか」と思わずにはいられない天候ですね。やってられません。風邪を引かぬように気をつけるだけで精一杯です。
 月例の読書記録です。


2月に読んだ本

『放課後ミステリクラブ~1金魚の泳ぐプール事件』知念実希人
『クイズで楽しく身につける世界一やさしいマナーの本』やまてつ
『それでも今の居場所でいいですか?』蓮村俊彰
『年収が10倍になる!すごい読書法』山本直人
『いろいろ』上白石萌音
『スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件』山本ゆり
『書く副業のはじめかた』佐々木瑛太
『イメージをカタチにするロゴデザイン』遠島啓介
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』イルセ・サン
『天駆せよ法勝寺』八島游舷

今回紹介するのは:『いろいろ』上白石萌音

 「カムカムエブリバディ」撮影後に出版された上白石萌音ちゃんのエッセイ。読書系インフルエンサーさんがインスタライブで紹介していて、思わず見つけて買った一冊。
 エッセイ50篇、短編小説、鹿児島旅行(里帰り)記、挿絵代わりの写真が収められている。エッセイ50篇のタイトルはすべて動詞になっていて、萌音ちゃんが今現在やっていることに対する率直かつ素直な本音が書かれている。

<印象的だったところ>(『視る』より)
 その後も順調に下降を続けたわたしの視力は、もう落ちるところまで落ちた感がある。コンタクトを外した世界は、撮影に失敗したフィルムカメラの写真みたいに粗い。
 でも最近わたしは気づいたのだ。この視界は、よく言えば、新印象派の画家が描く点描画のようだと。ぼんやりした景色のなかに、何かの明かりがぼうっと光っていたり、物体と背景の境目が曖昧だったり。うむ、悪くないではないか。
 それに、「視えるようになる」という喜びを、わたしは毎朝コンタクトをつけるたびに味わえているのだ。これはもとから視える人にはわからない感動だろう。
ーー自分の裸眼での視界を芸術作品のように感じ、それが見れることと、点描によって描き出された抽象画がコンタクトレンズによって具現化されて見えることに、素直に感動している様を言語化している。萌音ちゃんならではの視点と感覚だろうなぁ、と思える一部分。
 作品の中にところどころ、「わたしの“萌音さんの色”」と題した、萌音ちゃんをよく知るスタッフさんが萌音ちゃんを色で例えているページがある。
 もし、(実際にお会いしたことはないが)自分が萌音ちゃんを色に例えるなら「桜色」だろうか。バラエティー番組に出て、笑顔で話をしているときに周りが明るく見えるのが理由。それに鹿児島出身ということもあるので。

ところで

本屋大賞ノミネート作品の進捗状況

 昨日から3冊目(『スピノザの診察室』夏川草介)を読みはじめました。今年は厚い本が多いので4/10までに読みきれるか……(去年はギリギリ大賞発表前日の読破で、一番苦労したのが実は『汝、星のごとく』でした)。

受験生の結果

 3/1に都立高校の一般入試の合格発表をもって、自分が担当した受験生の結果がすべて出ました。小学生・中学生ともにさすがに全員合格とは行かず……。しかしながら高校入試では地元でも有数の進学校に複数人+GMARCH&日東駒専の附属高に1人ずつ行かせることができたのは上出来かもしれません。
 また都立の中高一貫は補欠でなんとか2人。今回は国語で相当苦戦したように思えます。
 都立の中高一貫適性検査&高校入試についてはいろいろ思うことも多いので、別記事で語ろうかと思います。

ではでわ

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