はじめてのサーフィンの代償
生まれてはじめてサーフィンをしたらケガしました。
ボードに立つだけでしょ
波にのるだけでしょ
甘くみていましたね。サーフィンは予想よりも難しかった!
頭のなかではわかっているんです。なにをすべきかどうすべきか。なのにいざ波がきてボードに立とうとすると…で、できない。
たのしいけれどくやしくて、なんどもなんどもトライしました。数秒ボードに立てたこと数回。初回はこんなものなんだと自分を納得させました。
「また来ますね」なんていって気分上々のなかサーフィンスクールをあとにし夕方を迎えるころ、足の指に重い違和感。座り方が悪くてしびれているんだろうと最初は思っていたんですが、だんだんジンジンしてくるように。これはまずいなと近所の整形外科に受診の予約をしました。
翌朝、しびれる感覚はなくなったものの、やはり歩くとじんわり痛みを感じるんです。しかも全身筋肉痛。重いボードを運んだので腕はパンパン。PCのキーボードを打ち込むのすらおぼつかない状態でした。たいしたことがありませんようにと祈りながら病院へ。
レントゲンとエコーで検査した結果、骨は折れていないらしいが関節の部分に炎症があり、ちょっと水も入っている状態でした。「注射しますよ」と先生。
そのことばを聞いただけで貧血になりそうなくらい恐怖の2文字。あぁ終わった…。しかも「ちょっと痛いですよ」っていうし。
目をつむり頭を抱えながらひたすら「はよ終われ」とこころのなかで呪文を唱え、口では「痛い〜」とつぶやきながら痛みに耐えました。
ひとまず生活に支障がなくてホッとしましたが、足の指が痛むハッキリした原因はわからないんです。サーフィンのレッスン中「浅いところでボードから落ちると足をひねる恐れがあるから気をつけてください」とインストラクターからいわれていたことが、もしかしたら現実になったのかもしれません。
ボードに立とうと必死だったので、激しく波に打ちつけられたことも落ちて海になんどももぐったこともあまり覚えていないんです。アドレナリン大放出だったのと、思うようにできない不甲斐なさの狭間でもがいていたのは鮮明なのに。
軽いケガはしたし全身筋肉痛になったしだけれども、これに懲りずにまた近々サーフィンをしに行きます。奥深いサーフィンの魅力がほんの少しだけ垣間みれた今、とにかく練習して上達したいと思っているから。
足の指の痛みも含めていい思い出だなといつか目を細めながら誰かに語る日がくるのでしょう、きっと。