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「なぜ?」を考える時の注意点。自分の不幸については「なぜ?」を考え過ぎないこと。

こんにちは😊
今回は、クリティカルシンキングの注意点です。

私は2021年から、毎週2回noteを更新しています。
その中で、たくさんクリティカルシンキングについて
書きました。

クリティカルシンキングとは、
(簡単には説明しにくいのですが)、物事や情報を
「そうだろう、そういうものなんだろう。」
と鵜呑みにして、受け入れるのではなく、

物事に疑問を抱き、前提条件に疑問を持ち、
Why(なぜ?なんで?という理由)、
How(どうして?どうやって?という方法)、
What(なにが?なにを?)、
などを考えること
です。

(決して他人の意見を批判したり、ダメ出ししたり、
論破したりする訳ではありません💦)

「なぜ?なんで?を考えてみてほしい」という
メッセージは、「クリティカルシンキング」と題した
記事ではなくても、いろんなところに出ています🙇‍♀️

しかし「注意点が必要かも…」と思い、
今回は「なぜ?」を考える上での
(クリティカルシンキングを習慣付ける上での)
私が思う注意点を2つだけご紹介
したいと思います。


注意点1:「なぜ?」を客観的に見ること。

人は育った環境や、受けた教育、友達や親などからの
影響を受けて、気づかないうちに「固定観念」や
「偏見」「先入観」を持つようになるそうです。

人である限り、それは避けられないこと。

どれだけ客観的になろうとしても、
自分が自分である限り、主観は入ってきます。

注意ポイントは、物事について「なぜ?なんで?」
を考える時、「自分は偏見や先入観、固定観念を持っている」と意識することです。

※「偏見や固定観念を持つことは悪い」と言う人もいますが、それらを持つことが悪いのではなく、
「自分が固定観念を持っている」という自意識がなく
発言をしてしまい、人を傷つけてしまうことが悪いのだと個人的には思います。


例えを最近のニュースから探しました。

2021.2.15のニュース
サメやエイの数は、過去50年で71%も激減。
絶滅から守るために「もう時間がありません」

この記事では、研究の結果、サメやエイの数が減っていると伝えており、サメやエイを守らなければならないと
書かれています。

前提の疑問として、
サメやエイは守らなければいけないものなのか?
そして、
なぜサメやエイを守らなければならないか?
なぜサメやエイは減っているのか?

をいろんな視点で考えてみます。

サーファーでサメの恐さを知っている人や、
サメやエイが危険だと認識のある人は、
「危ないので守らなくてもいい。」という考えになるかもしれません。

クリティカルシンキングでは、
「私はサメやエイが危険だと認識がある」
「私はサメやエイが怖い、嫌いだ」と気付くことが
大切です。

サメやエイからフカヒレやエイヒレを連想し、
そこから中国を連想した人は、
「中国が乱獲している。中国を止めればいい。」という考えになるかも知れません。

クリティカルシンキングでは、
自分の感情を入れないこともポイントです。
「私は中国に嫌な感情を持っている」と認識することが大切です。

動物保護団体の人や、海の生き物が好きな人であれば、
「サメやエイは人のせいで減っている。絶対守らなくてはならない。」と感じるかも知れません。

クリティカルシンキングでは、
「私は動物に対して愛情がある。」もしくは
「私は動物を傷つける人に対して嫌悪感がある」と
自覚することが大切です。

「これが正しい」という答えはないですが、
自分の感情や先入観を意識することで、別の視点が見えやすくなります。

ナショナルジオグラフィックでは、
こう書かれていました。

専門家は、サメにとっても海の健康にとっても
不安なニュースだと口をそろえる。
外洋性のサメは頂点捕食者であり、
下位の捕食者を抑制することなどによって、
食物網で重要な役割を果たしているからだ。

つまり、専門家の意見では、サメは食物連鎖において
重要な役割を果たしている
とのこと。だから、サメが減るのは不安視されている。

専門家の意見を鵜呑みにするのもクリティカルシンキングではないですが、「科学的な視点、専門家の視点も考えてみよう」と思うには、自分の感情や先入観をなるべく意識して、取り除く必要があります。


注意点2:自分の不幸について、「なぜ?」を考え過ぎないこと。

これが私が思う、最大の注意点です。

「なぜ?」を考えることは大切なことですが、
自分の不幸について「なぜ?」を考えすぎてしまうと、
落ち込む要素になりかねません。

(先程も書いた通り、クリティカルシンキングは、
物事を「客観的にみる」というのが大切な要素です。
自分の不幸については、客観的に見ることが難しいです。)

嫌なことがあった時、辛いことがあった時、
気持ちがしんどい時。
そんな時は「なんで?なんで私なの?なんで私だけ?」
と考えてしまいがちです。

それを考え過ぎると、次はこんな風に思ってしまうことがあります。
「あの時、私がこんなことを言ったからだ。」
「あの時、私がこんなことをしたからだ。」
「昔にしたことが、今になって返ってきたんだ。」

自分を責めてしまい、
その物事と関係の無いところにまで人生を遡って、
理由を探してしまう
ことがあります。


辛い時、嫌なことがあった時、しんどい時。
「なんで自分なの?」と考える前に、
是非覚えていてほしいことがあります。

それは、「不幸は誰にでも、急に、降ってくる。」
ということです。

「あなただから。」という理由はほとんどありません。

誰かに何か嫌なことをされた時、
落ち度があるのは相手である場合が多いです。
あなたに落ち度があることは少ないです。
「なんで私なの?」ではなく、
「なぜ相手がその行動をとったのか?」を考える方が、賢明な気がします。


例えば、痴漢にあった時。
「なんで私なの?」と考えると、色々浮かびます。
「あの服装がいけなかったのかな?」
「私が不注意だったんだ。ぼーっとしてたし。」
「(女性の場合)私が女性専用車両に乗らなかったから、私が悪いんだ。」

しかし、実際の答えは、おそらく、
「たまたまそこに居たから。」
「何も言わなさそうに見えたから。」です。

あなたである必要はなかったけど、あなたが選ばれてしまった。その電車に乗っていた全ての人に可能性があったと考えると、あなたに落ち度は一つもありません。

「なぜ相手が痴漢をしたのか?」を考えると、一目瞭然です。
私は痴漢をしたことがないので分かりませんが(笑)
理由はおそらく、
「ストレスがたまってたから。」
「ムラムラしたから。」
という自己中心的なものだと思います。

たまたまそこにいた人 
vs 
電車でストレス発散しようとした人

ここで、自分を責めるのはナンセンスです。


嫌なことがあった時、辛いことがあった時、
しんどい時。
そんな時は、「なぜ?なんで?」を一旦お休みして、
自分の気持ちを自分で抱きしめてあげてください
😊

「辛いことがあったのに、今日をよく乗り切ったね。」
「嫌なことがあったけど、よく頑張ったね。」
「気持ちはこんなに大変なのに、よく耐えてるよ。」
「自分はすごいよ、よく頑張ってるよ。」
自分で自分に、温かい言葉とご褒美の言葉を、
たくさんかけてあげてください。


おまけ: 人の不幸は誰かと比べられるものではない。

辛いことが起きると、その物事が辛ければ辛いほど、
その経験を「不幸自慢」のように、自分のものとして
大切に持っておきたい気持ちになる方もいると思います。

誰かとシェアすると、その「不幸」の価値が減る。
私が世の中で一番不幸。
そんな方にとっては、「不幸は誰にでも、急に、降ってくる。」とは考えにくいかもしれません。

一つ、お伝えしておきたいことは、
「人の不幸は誰かと比べられるものではない。」
ということです。

起きた物事の大小に関わらず、
辛いことは辛いです。しんどいことはしんどいです。

痴漢にあった。
災害にあった。
紛争にあった。
身内が亡くなった。
イジメにあった。

これらを「どれが一番辛い経験か?」などと比べることには賛成できません。感じ方は人それぞれですし、
どれもそれぞれ、辛い経験です。

辛い経験を誰かとシェアしても、その経験はあなたのものです。その「不幸」の価値はあなたのものです。
あなたの経験は、良くも悪くも、誰からも奪われることはありません。

むしろ、「辛い経験を通して何を得たのか?」に
フォーカスを当てると良いかと思います。

得たものの一つが「共感」する力です。
他の誰かが辛い時に、辛い経験をした人は、
その人に共感することができる。

その共感はとても暖かいです。
「お互い辛い経験をしたけど、一緒に前を向こうね。」
というメッセージが込められています。
私はこの「共感」を感じた時、その方と目と目を
合わせただけで涙が出てくることがあります。(笑)

辛い経験からどう立ち直るのかは、あなた次第です。
「私が世の中で一番不幸。」と思い続けるのも、
人それぞれです。
「あの人よりかはマシか。」と自分の不幸と他人の不幸を比べ続けるのも、人それぞれです。

しかし、同じように辛い経験をした人に出会った時、
人と比べて不幸自慢をしたり、他人を下げたりする
のではなく、是非、共感に変えてほしいと思います。
そうすれば、お互いがお互いを癒す力が生まれる
気がします😊


まとめ

今回はクリティカルシンキングの注意点、プラスおまけとなりました🙇‍♀️笑

① 物事について「なぜ?」を考える時は、自分が持っている偏見や先入観、固定観念に気をつけること。

② 自分の不幸や辛いことに関しては「なぜ?」を
考え過ぎないこと。「なぜ?」は一旦お休みして、
辛いことを経験した自分の感情を、いっぱい抱きしめてあげること。

③ 人の不幸や辛い経験は、誰かと比べられるものでは
ないこと。辛い経験があった人に出会った時は、
「共感」がお互いを癒すカギとなること。


私も完璧に自分の偏見や先入観、固定観念を
取っ払うことはできていません。(笑)
実際は、自分の不幸について「なぜ?」を考えすぎて、
病むこともたくさんあります。(笑)

しかし、クリティカルシンキングを身につければ
つけるほど、考えがまとまり、いろんな物事を
いろんな角度から見れるようになる気がします。
(私もまだまだ練習中です。)

そして、人生が少し楽になる気がします。
思い込みで自分をむやみに責めることが少なくなります。

クリティカルシンキングがもっと身近なものになり、
むやみに自分を責める人が減れば嬉しいです😊

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

You have a brain and mind of your own. 
Use it, and reach your own decisions.
- Napoleon Hill


あなたは、あなた自身の脳とマインドを持っています。
それを使い、あたな自身の決意へ辿り着いてください。
- ナポレオン•ヒル










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