見出し画像

鬱と診断されても仕事は待ってくれない

診断後の気持ち

「うつ病」と診断され気持ちに変化があったかといえば、正直あまり無かったというのが正直な感想です。
もっと、気持ちが楽になったり、落ち込んだりするかなと思っていましたが、良くも悪くも何も変わりませんでした。
体調不良の原因が鬱なのだと分かった部分では良かったですが、診断されたからといって劇的に体調が改善するわけではないので、診断されたことで、ちゃんと向き合わないといけないある種のめんどくささのような感覚になったことを覚えています。

次の日も仕事はやってくる

診断された次の日の仕事。当たり前ですが、診断されたからと言ってお客様や会社は知ったことではないし、普段通りコミュニケーションをとっていいればなおさらです。
これまでは気にならなかったようなお客様の意見(クレーム)や上司からの圧などを敏感に感じるようになりました。
相手はこれまで通りに接してくれているのに、どこか自分だけが変わってしまったような感覚になりました。
診断が出る前以上に仕事に身が入らなくなり、ミスもどんどん増えてきました。毎日朝7時から夜10時くらいまで仕事をしていたのですが、仕事量が今までなら午前中で全部終えられていたような量しかできなくなっていました。
心の中では「ヤバイ」「逃げたい」「でもなんとかやらなきゃ」と言ったことを延々と考えていたように記憶しています。

上司に言えずに疲弊する毎日

診断から1ヶ月ほど経過し、もう明らかに体調を崩す前と別人になっていました。正直この頃の記憶があまりなくて具体的に思い出せないのですが、とにかく疲れ切っていました。
朝7時に会社に行っていたのが8時、8時半、8時50分となり(9時が定時の会社)毎日、遅刻するギリギリでなんとか布団からでて会社に行っていました。
さすがに上司も異変には気づいていましたが、特に何かアクションがあったわけではありません。どちらかというと最近来るの遅いけど今月もちゃんと数字出せるんだろうな?と言ったような。
自分で言うのもですが、もっと極端に営業成績が落ちていれば、言いやすかったのでしょうが、皮肉なことに営業成績は過去最高レベルになっていました。半ば意地のような感じで仕事をしていたのだと思います。身体が動かないからこそ、新たな営業手法や新規開拓など後々自分が楽をできる方法を体調が悪くなってからしていたので、その結果ようやく出ている時でした。

上司に「うつ」を告白した時のこと

そうは言ってももう限界が来ていて、夜上司と2人で残っていた時、最近どうや?と聞かれたので、もうここで言うしかないなと決意しました。
私「実は最近体調が悪くて」
上司「なんとなくそれは分かってた」
私「病院に行って鬱と診断されました。薬も飲んでます」
上司「そうか」
私「すいません」
上司「まあ、鬱でも結果出してるし、〇〇(仕事のできない社員の名前)よりも数字出していけるやろ?」
私「・・・」
上司「まあ、無理はするなよ。でもあいつよりもできるよな?」
私「・・  はい・・・」

正直、今すぐ休めを期待していた自分がいたので、できない社員よりはできるよなは想像していませんでした。
いくら上司に仕事をセーブしてもいいと言われても、営業職である以上お客様からの依頼があれば担当の自分が動かないといけないので、結局何も変わらないのだと愕然したことを今でも覚えています。


次回は上司に言った後も仕事を続け、さらに心身ともにボロボロになった後のことについて書きたいと思います。

この投稿をし始めたのは、同じように営業職やその他の仕事でうつ病や適応障害で苦しんではいるけど、言い出せない、休むのが怖いという方などに実体験を通して少しでも共感してもらい、自分の身体を大切にしてほしいという目的で書いています。
毎朝10時頃に投稿していく予定なのでよければまた読んでいただけると嬉しです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?