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小山陽子
2024年2月21日 16:03
NHKの「100分de名著」という番組で、三島由紀夫の『金閣寺』が紹介されていた。『金閣寺』は半年ほど前に読み難しいと感じたが、そこに描かれている主人公・溝口の暗い内面には共感できる部分もあった。理解できない部分は多かった。ただ、何回も読み返すほどの熱意はなかったし、自分の周りにはもっと手軽な易しい本が溢れており、そちらの方が手っ取り早くワクワクできるのだった。底知れない何かを持って
2023年9月16日 01:48
自分の生きている限り付いてまわり、切り離すことのできない性質がある。それを呪い、疎ましく思い取返しのつかない引け目だと考えて苦しみながら抱えているうちに、その特質を持つ自分こそが世界から切り離された、特別な存在だと考えるようになる。その性質こそが自分だと自分には特別な役が与えられているのだとそれが唯一の存在証明だとでもいうように。アイデンティティーといっても、これは他