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(159)娘から学ぶマナーレッスン④

★"フランス料理”★<乾杯マナー・番外編>

乾杯マナーの誤解について、お話がありました。

以下、まお先生より。

「以前テレビ番組の中でタレントさんが
”乾杯でワイングラスをカチンと当てるとき、ワイングラスの当てる位置を、目上の人と当てる場合は、グラスの当てる位置を下に下げなければいけない”と話していました。

そもそもワイングラスを当てること自体がマナー違反です。音をならしてはいけません。そのタレントさんはマナーのことを知らないのですね。
もし上司への気遣いをするならば、上司のかかげるワイングラスより若干下にして目礼をすると良いと思います。」
とまお先生。

まお先生が乾杯のデモンストレーションしてくださいました。
「ワイングラスの付け根を親指と人差し指でつまむように持ち、残りの3本指をグラスの肢に添えます。目線の位置まで持ち上げ、まわりの方の目を見ながら軽く目礼をします。」

見ているだけでもその様子はエレガント。私も乾杯で音をたてるようなお下品なことは一生致しません。

「白鳥の湖」の第一幕、王子のお誕生日パーティーでもグラスを持ち上げるだけですね。

イギリス映画「日の名残り」の晩餐会でも、グラスを持ち上げて左右に顔を向けて軽く目礼して”乾杯”。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/日の名残り_(映画)

そこに、下品なアメリカ人の政治家(クリストファー・リーヴ)が、スプーンでグラスを叩きます。まわりのイギリス、フランス、ドイツなど階級の高い貴族や政治家がクリストファー・リーブを下賤な成り上がりものと、呆れた視線で見るシーンがあります。
今やっと、あのシーンが相当な「野蛮人行為」である表現だったと気づきました。

「乾杯でその人の品格が分かる」と言われます。気をつけましょう。

私は高級料亭でアルバイトをしているので分かるのですが、一つのワイングラス2万〜3万円。そのような高級品をカチンカチン当てるのは、やはり「品の良い行為」ではありませんよね。

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