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㉟脳の成熟期は50歳

歳を重ねるのも悪くない

元外科医の友人と話していた時のこと。
「脳の成熟期って何歳だか知ってる?」
「???」私は首を傾げた。
「短期記憶は若い時の方が確かに優っているよ。
脳の成熟期は50歳と言われているんだ。その後成熟したままの人もいれば、頭を使わなければもちろん衰えていく人もいるよ。」
つまり、それまでの人生の経験や生き方、知識が無数の点から線になり、その線がさらに人生地図のように脳内に描かれていくのだろうと想像する。一人一人違うから全員オリジナル。

言われてみれば、今までずっと疑問に思っていたことが50歳を過ぎたころからポツポツと答えがひらめくようになった。あぁ〜そういうことだったのか…とか、同じ景色を見ても若い時には全く気づかなかったのに深い味わいのようなものが心に染みるようになった。

桐島洋子さんの「50代からのこだわらない生き方」の中にもそれを感じる。

「なぜ歳を重ねると老眼になるのか?」

大概の人は老化現象で筋肉の衰えから近い文字が見えなくなると思っている。私もそう思っていた。彼女の視点は違う。私流に意訳すると、

『若いときは近いものしか見えない。
50歳過ぎたら近いものではなく遠くを見よ。
若いときは我が子のことしか考えられないが、孫ができる年齢になったら、50歳過ぎたら、他人の子、地球全体の子どもたちに視点を向けよ。そのために老眼になってあえて近いものを見えなくしている。』と。

なるほどね〜〜〜
唸ってしまった。

桐島洋子さんは若いころは、物欲、性欲に振り回されるが、50歳過ぎたらそんなものより、本当に大切なものに心が動かされる。そういうオールドボーイ、オールドガールは魅力的だという。
・・・・・・・・・
歳を重ねるのも悪くない。


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