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㊻「退園」させられた理由

典型的な大人の都合

職場でご一緒している男性がいる。私より年上の方。文学に精通していらっしゃり、そばでおこぼれの話を聴いてるだけでもおもしろい。

その男性は幼い頃キリスト教の幼稚園に通っていた。
ある日、祭壇のパンを割って食べてしまい、それを知った園長先生の逆鱗に触れて退園させられたらしい。
「退学」は聞いたことがあるけれど「退園」なんて聞いたことがない!!

幼い男の子は、
お腹が空いていたわけでも、
盗んだわけでも、
イタズラでもなかった。

キリスト教にとって、パンはイエスの肉体の一部。ワインはイエスの血を表す。

パンの中に、イエスの肉体がどうやって入っているのだろう?と幼い男の子は自分の目で確かめてみたかった。
パンを二つに割り、どこにイエスがいるのか?見てみたかった。
食べるとどういう味がするのか、味わってみたかった。

子どもらしい素直な好奇心のほかに何があろう??

園長先生はなぜその素朴で素直な子ども心を分かろうとしなかったのだろうか?
気づいてあげようとしなかったのだろうか?
教育者として退園させることが誇れる姿と思っているのだろうか?
退園するのは園長の方だ。

私なら可愛らしく純粋な発想の男の子を
思い切り抱きしめてあげたい…

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