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【作家志望】のアノお悩みを解決するには「営繕かるかや怪異譚」を2冊用意するところから始まる

こんにちは、アベヒサノジョウです。
この記事では、小野不由美先生の著書「営繕かるかや怪異譚」を読むことで解決する 「ある悩み」 について解説しています。

この記事を読んだら、きっと皆さんも2冊欲しくなるはずです。
注意)同じ本を2冊買って欲しいというワケではありませんので、ご注意ください。



【ある悩みとは…】

作家志望や、読書家の方でも抱える悩みの一つに、

建物の描写が上手く表現できない(読んでも理解できない)

ということがあります。

小学生の頃に「ハリーポッター」をワクワクしながら読んでいましたが、イマイチ、ホグワーツ校がどうなっているかわからない。
そこまで細かい情景描写(間取り)に、こだわらない表現方法であったかと思いますが、映画を見て初めて「わかった!」ということも少なくありませんでした。

そこでみなさんに質問です。
みなさんは、
「作中に登場する建物や間取りなどを理解し、読みながら(書きながら)イメージできていましたか?」

ここに苦戦し「曖昧にしていた」「なんとなく避けていた」ということもあるのではないでしょうか。


【結論からいうと、この2冊を買えばよい】

1冊目

タイトル:営繕かるかや怪異譚
著者:小野 不由美

2冊目

タイトル:営繕かるかや怪異譚
著者:小野 不由美・加藤 和恵

そうです。なんと「営繕かるかや怪異譚」は、漫画版もあるのです。
しかも、漫画の作者は『青の祓魔師』を書かれた加藤和恵先生です。

しかも、この漫画版はかなり原作をリスペクトして作られており、(後述しますが)物語を忠実に再現しています。もちろん、「営繕かるかや怪異譚」はホラー小説ですので漫画の方でも恐怖演出は随所に見られます。


【「営繕かるかや怪異譚」はこんな話】

《ストーリー》

雨の日に鈴の音が鳴れば、それは怪異の始まり。極上のエンターテインメント
叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている。
(「奥庭より」)
古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)
ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。 あれも、いない人?(「雨の鈴」)
田舎町の古い家に引っ越した真菜香は、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。
(「異形のひと」)
ほか、「潮満ちの井戸」「檻の外」。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに存分に腕をふるった、極上のエンターテインメント小説。

KADOKAWA  より

怪異が出る呪われた部屋に対して除霊などではなく、部屋や家を修繕することで解決していくお話で、主人公は至って普通の青年。霊感はないものの「自分でもわからないけど、なぜかそういう依頼が多い」というように、主人公も霊に詳しくはないため詳細な解説はありません。

それでも、小野不由美先生の作品ですから、しっかり怖いです。

そしてこの作品の主題はなんと言っても「建物」です。
間取りや専門用語への理解が、話の面白さに直結するのです。


【なぜこの2冊を読むべきか】

その理由は漫画版にあります。
この漫画版のおまけページにはなんと劇中に登場した家の間取りが詳細に描かれているのです。

画像は編集しております。実際はもっと鮮明です。

※ 著作物のため、画像は消させていただく場合があります。

このように、お話に登場する建物の間取りが全て掲載されています!これは必見。(ぜひ、購入して読んでみてください…!)

つまり

小説を読み「建物」をイメージする。
→漫画で間取りなどを確認する。
→もう一度、小説を読み、どのように描写されているかを確認する。
→「こう書けば(描けば)わかりやすいのか!」と理解を深める。

私が考える解決への流れ

こんなことができてしまうのです。


【終わりに】

ぜひぜひ、こちらの本をみなさんの執筆に役立てていただければ幸いです。

今後も「読んで面白い小説」をただ紹介するだけではなく、
『物書きさん向け』の、勉強にもなる情報を発信していきたいと思います。

一緒に作家への道を歩めれば幸いです。(フォローよろしくお願いします!)

アベヒサノジョウ

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ご参考までに!



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