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今日の学び 『この世に100%正しい地図は存在しない』


私達が普段良く目にする、学校の教科書やGoogleマップ、旅行雑誌などに載っている地図の多くは『メルカトル図法』というものを用いられて描かれたもの。

以前、

『実はその地図だと国々の大きさが正しく反映されていない。』

という、子供の頃からの自分の中の常識を覆される様な事実を知り、衝撃を受けたことがある。

例えば、こういう事⇩

【メルカルト図法】
グリーンランドとアフリカ大陸は同じ大きさだけど…
【メルカルト図法】
本当は、グリーンランドは
アフリカ大陸よりもずっと小さい!

画像:GIGAZINE HPより


今、改めて見ても中々に衝撃的だ。


誤差があるにしても、あり過ぎだろう。

折角なので、『今日の学び』としてまとめてみようと思う。

メルカルト図法とは

メルカトル図法は、ベルギー出身の地理学者ゲラルドゥス・メルカトルが1569年に発表したため、「メルカトル」の名がついています。しかし、実際にはメルカトルの発表以前から使われていたようで、本当の考案者はわかりません。
メルカトル図法は、地球に赤道で接するような円筒をかぶせて、地球の中心から地表を円筒に投影したものです。

この図法のメリットは⇩

✅地図上で経線と緯線が直交している

✅地図が四角形で見やすい

✅地図上に引いた任意の直線と経線・緯線との角度が常に一定

これらの特徴から、航海図としてメルカトル図法は広まったそうだ。

一方、デメリットとしては⇩

✅高緯度になればなるほど(極に近い程)、距離や面積が拡大される

✅方位が不正確
(↑メルカトル図法では日本の東はアメリカ合衆国になるが、実際の東はアルゼンチンである)

ここまで見てきたただけでも、

いかに普段、自分たちが世界地図を通して認識している世界の形と実際の形が違うのかが分かる。 


なんかコワイ。

では、国々の大きさを正しく知れる地図は無いのか?

そこで出てくるのが、経線と緯線の間隔を調整して、面積が正しく表現されるようにした正積図法と呼ばれるモノたちである。

その中でも
代表的な『モルワイデ図法』を見ていく。

写真:goo辞書より

モルワイデ図法とは

ドイツの天文学者カール・モルワイデが1805年にサンソン図法を元に考案しました。サンソン図法との違いは、高緯度になるにつれ緯線の間隔を狭めていることと、経線を楕円にしたことです。これにより中緯度から高緯度地域の形の歪みが小さくなりました。

モルワイデ図法は、緯度40度付近の歪みが最も小さいため、中緯度地域での使用に適しています。

この図法のメリット⇩

✅面積を正確に表している

この図法のデメリット⇩

✅方位が実際と異なる

人口分布などによく使われている。

最後に、
こちらも専門的な場所で良く使われているらしい正距方位図法というモノも見てみる。

南極を中心としたもの正距方位図
写真:goo辞書

正距方位図法(せいきょほういずほう)とは

正距方位図法とは、地図の中心点からの距離と方位が正しく表現された地図です。距離と方位が正しいのは、地図の中心点からだけで、地図上の任意の2点間ではないことに注意してください。
正距方位図法は、中心点で接する平面に地球の中心から地球表面を投影してつくります。
地図の外周になればなるほど歪みが大きるのが特徴です。
地図の中心点から、地図上の任意の点を結んだ直線は最短距離になり、大圏航路と呼びます。
中心からの方位が正しく、距離も最短になるため、正距方位図法は航空図などで利用されています。

この図法のメリット⇩

✅地図の中心点からの距離と方位が正しい

この図法のデメリット⇩

✅距離と方位が正しいのは、地図の中心点からだけ


航空図などに使われている。

ここまで見てきたように、

『どんな状況でも使用できる100%正しい地図』

は、存在しないのだそうです。

地図を選ぶ際には、自分にとって必要な情報が、

土地のサイズなのか?

形なのか?

距離・方向なのか?

といった、

何を正確に知りたいのか?

という、観点を忘れないことが大切なのだということを学びました。

とりあえず、

いつきはグーグルマップで困った事がないので、メルカルト図法で問題ない様です。


今日の学びは『この世に100%正しい地図は存在しない』でした!


参考にさせてもらったサイトさん⇩




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