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旅人を夢見て、気づいたら大人になっていた。

高校生の時、当時付き合っていた彼女がTwitterのある投稿を見て言った。

ここ行ってみたい!

あの時から僕の人生は大きく変わり、今の僕がある。

その投稿には海外の透明な海が映っていて、透明な海に一隻の船が浮いていた。

次の日から書店に出向き、あの場所がどこなのか、どうやったら行けるのか、夢中になって探していた。

結局、その時はその写真の場所がわからなかったんだけど、僕はある一冊の本を手にした。

「僕らの人生を変えた世界一周 tabippo 編」

世界一周という言葉に惹かれて、その本を買って自宅で読み始めた。

高校生の僕には夢みたいなことばかり書かれていて、憧れた。

そして、僕にとってこれが第二の生きがいになった瞬間でもあった。

僕は9年間続けたサッカーで希望を失い。生きがいを失っていた。

小学生の時からサッカーのことしか考えていなかったのにそれが自分の人生から消えた時、僕には何も残らなかった。

やりたいこともなく、ただ毎日彼女のことを考えたり、友達とふざけて笑い、目立つことばかりを考えていた。

でも、心の中では何か穴が空いていて常に「寂しい、物足りない、つまらない」そんな状態。

そこに現れた新しい興味、希望。

僕は推薦を出していた大学を取りやめ、本に登場していた美容師さんの旅のスタイルを真似るために美容学校に通った。

まぁ、今考えるととても安易な選択だったと思うけど、たぶん後悔はない。

いや、後悔は少しある。

でも、また同じ立場に立ったら同じ選択をするかもしれない。笑

僕は美容師には全く向いていなかったけど、今でも旅人になることは諦めていない。

長期で旅をするために必要なことはお金だ。ということに3年くらいかけて気がついた。

遅すぎる。

それからまた2年。

やっと、お金が貯められるようになった。

ここから先、僕はあの頃夢見たことが現実になるのかもしれない。

だから、ちょっと初心を取り戻そうと思う。

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