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仮者協奏

位置につかずに

よーいどん


言葉はどうせ

借り物だから

汚さず還しましょうなんて


勿体ないたらありゃしない

来て見て触ってから幾年

3D4Dなんて序の口


想いなら

次元をくぐるって信じてる


言葉を知れば識るほど

どう読まれたくてどう読みたいの

どう読まれたってどうでもいいの


答えのない日々が

すでにもう応えのような気がして



身体は

どうせ仮ものだから

汚さず還しましょなんて

仕様がないたらありゃしない


身体が器

心が中身

言葉は羽


ここまでおいで。

高鳴るほーへ。


最後にやっと気づくんだ

返却するのも自分の物語



ゴールテープくぐって彼方へ

言葉だけは延滞させて



時間の長さはどうでもいいよ

密度ではかる詩を詩う部屋



2016/04/07 (Thu)

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