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サンタクロースはね、

サンタクロースを信じていたのは
小学一年生までだったと思う。

とはいえ、それまでの間も
本当に信じていたかと言われると怪しい。

だってどこから入ってくるの?
という話だからである。


何となくあやしいなぁ、と思っていたところに
祖母から真実が告げられる。

「麻央ちゃん、サンタさんはお母さんとお父さんなんだよ」

二人きりの車内で、
聞いてもいないのになぜか唐突に教えられた。
祖母は笑顔だった。


子供ながらに
この人はなぜこのタイミングで
それを私に言ったんだろう?

どんな意図があって、
何を思って私に教えたんだろう?と
不思議でたまらなかった。

大人になった今
当時の状況を思い返してみたり
私が祖母なら…とイメージしてみたりするが
彼女の気持ちは全くわからない。

そんな彼女は93歳の現在も元気だ。




今日は朝から散歩して、
その足で温泉に行き、
帰りにお気に入りのパン屋さんで
カレーパンときなこ揚げパンを買った。


帰宅後すぐに豚バラを煮込みはじめる。
夕飯はポッサムだ。


料理をしつつ簡単に部屋を掃除し
門松、しめ飾り、鏡餅を飾る。


やりたかったことを一通り終え、
買っていたカレーパンときなこ揚げパンを
牛乳と一緒に食べたら
眠る気満々で布団に潜り込んだ。

温泉に入っていたこともあり
ぐっすり眠り、
目が覚めると夕方になっていた。



お昼に脂っこいものを食べ
すぐに眠ってしまったためだろう
胸焼けして気持ち悪い。

本当ならポッサムとビールで
早めの夕飯を満喫するはずが
そんな気になれず
胃薬を飲み、ゴミ捨てをかね
夜の散歩に行くことにした。


近所の教会。オルガン(?)の音が流れていた。


散歩中、いつもより街が静かだと感じた。

海辺の方ではイベントで
花火大会をしていたり
繁華街に行けばガヤガヤとしているのだろうけど、クリスマスには静けさの方がふさわしいのかもなあ。




これまでクリスマスや年末〜正月は
いかに非日常な特別感を満喫できるか、
ということに価値をおいていたが

今年はいつも通りの
日常のほうこそを大切にしたいと思っている。


結婚していたり子供がいれば
きっとこんなこと言っていられないくらい
忙しく、幸せな時期なのだろう。

私がイメージすることもできないくらい
幸福を感じることができるのかもしれない。


だけど現実の私は
結婚せず、子供もおらず、
心許なく寂しいこともあるが
自由で気ままだ。
この幸せを謳歌すればいい。


それぞれの幸せの形で心を満たして
すべての人が穏やかに過ごせたらいいなぁ。

明日は仕事帰りにコンビニに寄って
売れ残りのスイーツを買って帰ろう。












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