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私の相棒

22歳で運転免許をとったあと
ペーパードライバー歴6年を経て
中古の軽自動車を購入した。

自分のお金で購入した
一番大きな買い物だ。


この車は2015年に購入してから
今日までずっと一緒に生活してくれていて
生きて行く上でなくてはならない相棒となっている。




結婚して大阪へ行った時も連れて行き
少しの期間だが
九州の田舎ナンバーそのままに
大阪のいたる所を走り回った。

当時のパートナーが
原因不明の歩行困難になった時は
会社のある中心市街地まで送迎した。
(死ぬ気で走った)


パートナーとの生活が
いよいよもうだめだとなった時には
荷物を詰めるだけ詰んで、
逃げるよう実家へ帰った。



中古だったし
そろそろ買い換えどきだとは思うが
1番楽しくて1番辛い時期を
一緒に過ごした相棒なので
少しでも長く一緒にいたい。


そんな相棒の
エンジンが今朝、かからなくなってしまった。


用心のため入会していたJAFを呼ぶと
バッテリー劣化による不良とのこと。


1ヶ月前にオイル交換と合わせて
念の為バッテリー点検をした際には
まだ交換時期ではないと言われ
安心していたのだが

最後に交換したのは2020年だったため
寿命だったもしても納得できる。

その場でバッテリーを交換してもらい
あらためてキーを差し込み回してみると
いつもどおり軽やかなモーター音とともに
すぐさまエンジンがかかった。


しかしまぁ、
私の相棒は本当にいい奴(車)だと思う。

移動中や出先でエンジンが止まるのではなく
自宅の駐車場で、
しかも出勤前にエンジンがかからないと言う
なんともパーフェクトな意思表示。


ものにも魂が宿るという
ファンタジーな考え方があるが、
私の相棒にも宿りつつあるのではないか…?

なんて想像してしまうほど
配慮のある、すばらしいタイミングだ。



これでますます
買い換える気がしなくなってきてしまった。

相棒、まだまだよろしく頼むよ。









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