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そろそろ睡眠導入剤から卒業するために

今日は月1度の心療内科の日。
いつもと変わらず、主治医とここ1か月の体調について話した。

うつ発症から5年4か月経つが、ずっと同じクリニックの同じ医師に診てもらっている。
見た目も話し方もリアクションも妙に若くて、永遠の医学生みたいな雰囲気の先生なのだけど、実際は40代半ばぐらいだろう。

「エリンギさんはここ1か月、変わったことはありましたか?」
「お仕事は最近どうですか?」
と無難なことを聞かれて、「うーん、まあまあです」と無難に答える。

最後は私がお決まりのランニング自慢をして、先生のおおげさなお褒めの言葉をいただいて終了というのがいつものパターン(笑)

◆◆◆

それならもうクリニックは卒業してもいいんじゃないの?という感じだが、そうはいかない切実な事情がある。
抗うつ薬、そしてとりわけ睡眠導入剤を処方してもらわないと、私の生活は成り立たないのだ。

抗うつ薬(エスタシロプラム)1錠は特に体に負担を感じることはないのだが、睡眠導入剤(ユーロジン)2錠はいい加減そろそろ断薬へと進みたい。
そう思いながらも漫然と飲み続けてきた。
発症当時の不眠地獄の苦しみがトラウマとなっていて、なかなか実行できないでいる。

◆◆◆

布団に入ると強い恐怖と不安が全身を浸し、
激しい動悸と手足のしびれが止まらず、
頭の血管がドクドクと脈打ち、
背中がバリバリに張り、
喉にピンポン玉が詰まったような異物感が消えない。
朝までほぼ眠れない。
そして出勤時間が迫り、気がふれそうになりながら準備をして家を出る。

◆◆◆

そんな状態から回復できた大きな理由の1つは、やはりユーロジンの力だろう。まさに命の恩人である。

とはいえ、この薬を飲んで朝まで熟睡できるようになったわけではない。
0時前に布団に入り、なんとか入眠はできるが、必ず3時や4時に目が覚める。そしてそこから7時頃まではうつらうつらと浅い眠りが続く。
それは現在も変わらない。

副作用の朝のだるさは以前よりずいぶん楽になってきているが、果たしてそれは良いことなのだろうか。
体が薬に慣れて、依存度が強まっているのかもしれない。
それでもまあいいかと受け入れてきた。
この調子だと一生飲み続けてしまいそうだ。

◆◆◆

長らく飲み続けてきて、精神的に「飲み疲れ」のようなものも感じている。
結局のところ、脳を強制的にシャットダウンして寝ているので、偽物の眠りという感覚が抜けない。

顔に透明の薄いベールをかけて寝ているような感じがする。
そんなベールははぎとって、ありのままに正々堂々とぐっすり眠ってみたいというのが本音だ。
薬を飲むのは悪いことでも何でもないのに、うっすらとした後ろめたさがある。

最近はランニングでいい感じに体が疲れて、自然に眠気が訪れることもあるが、そのまま眠ってみればいいのに、どうしても薬を飲まずには不安で、慌てて2錠口に放り込んでから電気を消す。
毎日その繰り返しで日々が過ぎてゆく。

◆◆◆

心身の調子は悪くなく、フルマラソンを目指すぐらいなのだから、このあたりで本格的に生活改善に踏み切るべきだと思う。

頑張って朝型生活に変え、薬はカッターで切ってまずは2錠を1.5錠にし、そこから1錠、0.5錠、そして最終的にはゼロにするのが理想だ。

自分の体だから自分で実行してみなければ始まらない。主治医も睡眠導入剤の断薬に反対はしていない。(抗うつ薬は飲み続けるようにと言われている)

まずは週末の夜ふかしをやめて、1週間毎日規則正しい朝型生活を目指すべきか。
早朝のジョギング、筋トレ、勉強、読書、コーヒータイムとか、モーニングルーティンに憧れる。そんな素敵生活を送りたい。

1.5錠で眠れない日が続いても、そこをなんとかしばらく辛抱すれば、新たなフェーズが見えてくるかもしれない。

◆◆◆

断薬ってむずかしいとつくづく思うが、今後の人生を考えると、この壁をなんとか乗り越えていきたい。
私の初期の頃のランニングと同じで、何度挫折してもいいから、あきらめずにコツコツやってみよう。

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