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【豪ドル】CPI発表控えさらに弱含み:住宅市場の低迷と利上げ停止観測が重くのしかかる 24/7/30

Yan氏で~す。
インパクト!!!

今日も暑いですね。って季節の話ではなく、さっそく本題です
オーストラリアのお話です。明日が大注目のCPIです
って私だけが大注目なのですがね(笑)

さぁいつものように、最初にこの記事のダイジェストです

豪ドルは、明日のCPI発表を前に弱気ムードが漂っています。
今日の住宅建設許可件数の悪化や、専門家による利上げ停止予測などが背景にあります。
市場は、この数日で豪中銀が利上げを停止する可能性(つまり据え置き)を織り込んでおり、豪ドルは3か月ぶりの安値近辺で推移しテクニカル的な反発ポイントで若干動きましたが現状を変えていません。

明日のCPIの結果次第では、豪ドルがさらに下落する可能性があります。
また、上振れでもその強さは一時的になるのではないかと。この辺りは前回の記事と変わりありません。
 世界的不景気なら、AUDNZDの場合はNZDの方が強くなる傾向があります。その当りも考慮にいれて考えを見直し、無理してまでトレードはしないほうがいいかと思います

ここからが本文です

今日の10時30分に指標がありました。
建築許可ですね。結果は予想より悪化でした


7/30 AUD 住宅指標

では細かく見ていきます
統計局から見ましょう

2024年6月のオーストラリアの建築許可件数は、季節調整済みで前月比6.5%減少し、13,237戸となりました。民間住宅は0.5%減の9,078戸、住宅を除く民間住宅は19.7%減の3,918戸となりました。一方、建築許可総額は5月の0.4%上昇に続き、7.0%下落(120.6億ドル)しました。住宅建築総額は0.6%下落(76.1億ドル)し、内訳は新築住宅が2.3%減少(64.4億ドル)、改築・増築が10.2%増加(11.7億ドル)となっています。非住宅建築物の価値は5月の2.7%減に続き、16.2%減(44億6000万ドル)となりました。

州別に見ると、住宅総数の認可件数は、ニューサウスウェールズ州(-18.8%)、ビクトリア州(-13.5%)、西オーストラリア州(-8.5%)、南オーストラリア州(-1.6%)で減少しました。一方、クイーンズランド州(14.6%)とタスマニア州(8.8%)は季節調整済みで6月にともに増加しました。

民間住宅の認可件数は、ニューサウスウェールズ州(-19.0%)と西オーストラリア州(-5.1%)で減少しました。しかし、季節調整済みベースで、クイーンズランド州(16.1%)、南オーストラリア州(7.1%)、ビクトリア州(2.6%)はいずれも6月に上昇しました。傾向推定値では、住宅全体の認可件数は、ノーザンテリトリー(7.4%)、南オーストラリア(3.5%)、クイーンズランド(3.3%)、西オーストラリア(3.1%)、ビクトリア(1.2%)で増加しましたが、タスマニアは横ばいでした。オーストラリア首都特別地域(-5.5%)とニューサウスウェールズ(-1.9%)では、傾向推定値が低下しました。民間住宅の認可件数は、クイーンズランド州(4.1%)、西オーストラリア州(2.7%)、南オーストラリア州(1.2%)、ビクトリア州(0.7%)で増加しましたが、ニューサウスウェールズ州(-2.1%)では減少しました(傾向)。

これらの結果から、オーストラリアの住宅市場は、地域によってばらつきはあるものの、全体的には減速傾向にあることがわかります。

では地元のニュースはどうだったのでしょうか?

オーストラリアの建設業界は、6月の建築許可件数が前月比で6%以上減少したことで、国家住宅協定の目標である120万戸の新築住宅建設が困難になる可能性があると警告しています。
 業界団体は、年間の建築許可件数がここ10年以上で最低水準にあると発表し、このままのペースでは目標を30万戸以上下回ると予測しています。
専門家たちは、需要や消費者信頼感の問題ではなく、パンデミック以降のサプライチェーンの問題や建築コストの上昇が原因であると指摘しています。

解決策として、住宅を建てる代替方法を見つけるためにさらなる研究が必要であり、プレハブやオフサイト建設などの工業化された建設方法の導入が重要であると提案されています。 

すごいですね。どの国も同じですね。業界団体(出ました(笑))国家目標を守るためにがんばりましょうって感じですね。コスト上がった家は、数年前と同じ家を買う場合にはより高い値段を出すので、賃金がそれに見合った上昇をしていないといけない。これが物価高の要因。2%くらいならいいのですがオーバーしているので利上げで悩んでいる国内。作らないと家が不足の懸念。それはより供給不足からの家の高騰にもなりかねないとも取れます。
しかし買う人が減ったのか、それとも供給が追い付かないのかは、今回の建築許可を見れば解るはずですが、業界団体は目標を目指したいという目論見なのですね。

なるほど、報道と政府データーでは考え方に多少のずれがあるようです。
 実際には10時半の指標発表から一時的に豪ドルは売られていました。しかし1時間もしないうちにもとの値段にもどりましたが、一応は経済悪化懸念であったと解釈できるのではないかと判断します

では、今日のASX200は最終的いはやや下落でした
ASX 200: -0.5% の 7,953 ポイント

今日のタイムラインでは
明日のCPIを前にこんな記事が出ていました
副総裁のルーシー・エリス氏は、CPIの伸びと連動する重要な価格についてその点を主張し続けている。エリス氏は、RBAはこれについてあまりできることはないと述べ、これらの価格は年間インフレ率に連動するのではなく、RBAの目標バンドの中央値である2.5%に連動すべきだと提案している。彼女は、それがRBAがインフレをより良く抑制するのに役立つだろうと述べている。
 まぁ、前にも出ていた、中立意見ですね。
それよりもこちらのほうがインパクトがありまして
記事からの抜粋をまとめてみました

オーストラリア準備銀行(RBA)はインフレ抑制に取り組んでいますが、インフレには管理できない要素も含まれているため、インフレ抑制が難しい状況です。ANZの上級エコノミスト、ブレア・チャップマン氏によると、非管理・非指数化インフレは低下しており、RBAの目標帯域と一致する水準で推移しています。しかし、指数連動商品のインフレ率は加速しており、管理商品およびサービスのインフレ率も上昇しています。

RBAは、物価連動型または管理型の商品やサービスのインフレに影響を与えることはほとんどできません。例えば、大学の授業料は1年前の12月を基準に調整されます。

RBAは、現金金利を引き上げることで、CPIバスケットの残りの部分でインフレを抑制することができますが、これは金利に敏感なセクターの活動を鈍化させ、雇用の伸びを鈍化させ、失業率を増加させる可能性があります。

チャップマン氏は、第2四半期の消費者物価指数がRBAの予想を若干上回ったとしても、RBAは「制御」できないインフレの一部を無視し、8月の会合で政策金利を4.35%に据え置くだろうと予想しています。

チャップマン氏は、据え置きと予想です

なるほどね。
ロイターもおなじような反応をしています
ロイター 7/30

この記事の中では
市場が織り込む来週の25ベーシスポイント(bp)利上げ確率はわずか22%だが、利下げが行われる可能性も来年4月までほぼないとみられている。と書かれてます
 
あとですねリンクは張れないのですがこんな記事も
(NNA ASIA) 24/7/30
 昨年度の豪上場企業、決算不調 消費低迷で平均4%減益か: 昨年度のオーストラリアの上場企業の決算が、消費低迷の影響で平均4%の減益となった可能性が報じられています。

こんなに企業が悪化しているのでは利上げは無理ではないか

で、
ABCニュースでは意見記事が出ています

この記事をまとめると

 オーストラリア準備銀行(RBA)は、8月の金融政策決定会合で金利据え置きを検討すべきです。その理由は以下の通りです。

  • 世界経済の減速: 世界経済の成長は鈍化しており、他の主要中央銀行は利下げを検討しています。RBAもこの世界的な流れに合わせるべきです。

  • 中国経済の減速: オーストラリアの最大の貿易相手国である中国経済は減速しており、不動産セクターの崩壊が懸念されています。これはオーストラリア経済にも悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 国内経済の減速: オーストラリア国内でも、新規建設の減少、移民と人口増加の鈍化、失業率の上昇など、経済の減速を示す兆候が見られます。

  • インフレの鈍化: オーストラリアのインフレ率は低下傾向にあり、他の先進国と同様の傾向を示しています。

  • 金融市場の不安定化: 世界の株式市場は不安定な状況にあり、RBAが利上げを行えば、さらに不安定化を招く可能性があります。

これらの要因を考慮すると、RBAは8月に金利を引き上げるのではなく、据え置きにすることが賢明です。これにより、経済の減速を避け、金融市場の安定を維持することができます。

これはほぼ決まった感じがしてきたのではないかと

後はブルームバーグ。
そうですブルームバーグが珍しく、オセアニア通貨のことを書いているのです
ブルームバーグ 7/30

この記事はAUDNZDをトレードする方に参考になります
一応記事をまとめると
豪ドルは、オーストラリア準備銀行の利上げ観測と、ニュージーランド準備銀行の利下げ観測を背景に、ニュージーランドドルに対して上昇傾向にあります。オプション市場では、豪ドルがニュージーランドドルをアウトパフォームするとの見通しに基づく取引が増加しており、豪ドルは月初から2%近く上昇しています。31日に発表されるオーストラリアの4-6月期消費者物価指数(CPI)統計の結果次第では、豪ドルの強気派が勢いづく可能性があります。

一方、ニュージーランド経済が再び景気後退に陥るリスクが高まる中、ニュージーランドドルは下落圧力にさらされています。レバレッジ系ファンドは、主に短期のオプションで、ニュージーランドドルに対し豪ドルの強気ポジションを構築しています。今週は、日米金融当局の政策決定や中国共産党中央政治局会議の結果公表など、重要イベントが集中しており、アジア通貨市場のボラティリティー上昇につながる可能性があります。

NZDの弱さを書いてありますが、豪ドルのコールOPなんぞは日本の一般人では買えないだろ(笑)。

ちょっと伺ったことを考えるとこういった記事が出るときって大抵はそこで終わりのような気がします。もし世界的経済減速ならAUDNZDは下がる傾向にあります。売られ過ぎのNZDの反撃も考慮が必要かもしれないです。

さぁ、RBAはどうするのでしょうか?
 ウォーレンホーガンさんは最近は大人しいです
記事を見つけられません。

しかし、明日のCPIは高い数値がでると考えています。

これはAUDを買うのではなく、売る戦略にし、
CPIが上振れで、AUDが巻き戻して、落ち着いたら売るのも手かもしれません。もともと、短い期間でしか、豪ドルは強くなれないと考えていたのですか。
ではなにで売るかですが、案外、日銀の方でなにかあれのであれば、円でもいいのかもしれないですね。その可能性はゼロではないが、低い可能性です。

私個人ですが、ずっとオーストラリアを見ているのは皆さん知っていると思います。なるべく公平な気持ちでいるつもりです
 さすがに、利上げは無理です
据え置きしたとしても、弱気な発言が出てもおかしくないと思います
 市場は織り込みを始めています。少し触れましたがAUDNZDの反転が近いかもしれないです

そんな感じです

あとがき
 8月はトレードできそうにないですね。転換点が近いので、見ているだけで勉強する期間ではないかと。オセアニアを見ていると資源国通貨にはつらい時期に入ったと感じます。ニュージーランドドルは歴史的に見ても安値圏にいます。これ以上の下落は大丈夫なのでしょうか?。その当りを理解していないのが自分でも不安な要素です。素人の分析ではこの辺りが限界なのかもしれないです。根本的なことも学ばないといけない時期になったのかもしれません。

以上です

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