見出し画像

「保育園のお迎えに行ってきます」に何て返す?

先日私が、「(三男の)お迎えに行ってくるねー」と言ったとき、12歳の長男が「お願いします」と答えてくれて、後からじわじわ幸せだった話。


「保育園のお迎えに行ってきます」と言われたら、何て返す?

子どものいる方に質問。
パートナーが「お迎え行ってくるね」と言ったらなんて返しますか?
もし自分が言ったら、なんて返されますか?

うちは以前、夫の返事は「はーい。」「いってらっしゃい。」あたりが定番だった。
でも3年ほど前から「お願いします。」に変わった。(夫の行動変容については私の家出などいろいろあるが割愛(笑))
気づけばこれが当たり前になってたけど、子育てスタートしてもうすぐ13年。思い返せば、前者の返事のほうが歴が長かったんだった。

返事から透けて見える当事者意識

結局、「はーい。」と「お願いします。」の違いは、子育ての当事者意識があるかどうかだと思う。

「(僕が行くこともできるけど、代わりに行ってくれてありがとう。)お願いします。」
「(自分は仕事で間に合わないので、代わりに)お願いします。」
という意味だろうから。

長男は実質的子育てパートナーとなった

夫は日本、私は子ども3人と海外という逆単身赴任、子育てワンオペ状態になって早々に、12歳の長男は私の実質的子育てパートナーになった。

一番下の2歳児はいやいや期とやんちゃ盛りで、とても私一人じゃ手に負えない。彼が末っ子と一緒に遊んでくれたり、お世話を手伝ってくれたりするおかげで、私は何とか生き延びられているのだ。

そんな彼が、私の「お迎え行ってくるねー。」に対して「お願いします。」と答えたとき、彼の子育て当事者意識にハッとさせられた。

溺愛を超した責任感

ちなみに彼に保育園のお迎えを任せたことは一度もない。
でも彼は2歳の末っ子の育児全般について、かなりの当事者意識があるのだ。

例えば、こちらに来て保育園を決めるときも、一緒に見学についてきて、「保育士が虐待とかしないかチェックしないと。」と言っていた。
その時は笑ってしまったけど、これは笑ってはいけない。彼は弟を溺愛するというレベルをとっくに超して、立派に末っ子の育児に責任感を持っているのだ。

申し訳ない気持ちと感謝と

12歳で、勉強にスポーツに遊びに忙しいであろう彼を、子育てに巻き込んでしまったことに対して、申し訳ない気持ちもある。
小さいころからしっかり者だった彼は、何かと私のサポートすることを期待されて育ってしまった。
兄弟のいる第一子の運命といえばそれまでかもしれないけれど、私は長男を早く大人にさせてしまったのかもしれない・・・。ごめんね。

けど、その彼の子育て当事者意識に今の私は救われている。
海外で、知り合いもいないこの土地で、たった一人でこの子たちを危険から守らなきゃ!ちゃんとまともな人間になるように育てなきゃ!と気を張って生きるのは疲れる。まして2歳の人と暮らしていればなおさら。

ありがとう、長男。
あなたは私の心を支えてくれています。

家事育児に当事者意識を持つ男に育てたい

長男がこうなってしまったのも、私の「家事、育児に当事者意識を持つ男性になってほしい」という希望が強く反映された結果なのだろうと思う。

夫とはいろいろあったのち、家庭や子育てについて協力的パートナーとなったが、それ以前は実は辛い時期もあった。「夫も親なのに…。なぜママの私ばかり…。」という、どこでもよく聞かれる話が我が家にも起きていた。

長男がこんな風に成長してくれたのは、夫が変わってくれたおかげであることは間違いない。夫は1人の大人の男性として息子たちに素晴らしいお手本を見せてくれている。

ただ、それだけにとどまらず、私の「家の仕事は、大人も子どもも皆、家族の一構成員として責任を負うこと」という以前から掲げていた方針が、海外ワンオペにより、より強調されてしまっていることは否定できない。
いや、違うな。正しくは、「あんたらも家の仕事をやらんと、回らんやろうが!」という圧力がかかっている。家事だけでなく、育児についても協力を求めるプレッシャーが強かったのかも。うーん、お母さんちょっと行き過ぎたかも。これはね、ごめん。気をつけますね。。。

でも母は幸せです。
あなたの「お願いします。」の一言から、当事者意識をもってパートナーと協力できるだろう将来がちらっと見えて。
まぁ、将来結婚するかも、子どもを授かるかもわかりません。
でも、そうでなかったとしても、電車でちっちゃい子を連れたママさんに自然と席を譲れる男性になる未来がちょっと見えた気がしたのです。


家事や子育てもですが、学習にも当事者意識は大切だと思います。
やらされてやる勉強に意味はない。語学は特にそう思います。自分事として学習を進めていくにあたって最も大切なのは、シンプルに「好き」という気持ちだと思います。著書↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?