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【すごい詩】

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#現代詩

稲妻 _ 詩

稲妻 _ 詩

逆再生の青い空
口調や匂いに空気の振動
でもこんなに空っぽなんだ
あと何度こんな夜を超える
放つ角度で流れ星
落ちる度浮かぶ記憶の螺旋
もう十分刻んだ記した
閉ざしてしまえ記号の彼方
ほらまた再生再接続
気づけば再度涙が惑う
ただただ再生再構築
頭の中のプロジェクター
忘れたいよ忘れたい

【詩】『無題』

十センチメートルしか開かないガラス戸を開ける
隙間からは深夜一時の凍てつく息吹
どこにいても孤独な私の隣 
風が腰掛けた
冷たさと抱擁を交わす
それは私の存在への受容
しかし何も言えないままで
冷たい故に与えられた痛みはしずかな裂傷になる
睡魔とともに肉体はリネンに沈む
どこまでも 
これでいい
このまま痛みとひとつになって

起死回生 _ 詩

起死回生 _ 詩

いつもより早く帰れたな
あのお店にも灯りが点いてる
まだ金星はそこにいて
カモメも群青に染まらずに
ぱっちり開いた君の瞳に
星の夜も宇宙も飲まれ
僕はなんて思えばいいだろ
生憎持ち合わせはないな
シャッターチャンスを待つように
君の微笑み待つくらい