小説【僕はもう一度キスをした。】3
3 二口目のココア…。
「そうだっけ…」
僕はそう言うと真由は「そうだよ」と言いながら二口目のココアを飲んだ。
「暖かい…」
僕は真由の笑顔をじっと見ながら「あとで送るから病院戻ろう」と言うと真由はずっと黙ったままカップを見つめ、僕の顔を見ると「…うん」と小さな声であきらめたようにうなずいた。その雰囲気が嫌で僕は何か言わなきゃと思っていると、ブーブー…とテーブルに置いていた携帯電話が震えだし僕は表示を見て真由を一瞥し「ちょっとごめん」と携帯を持ち寝室で電話に出た。
「は