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【旅する歴史】ゆる〜く行く台湾一周・彰化


台湾・彰化は肉団子の本場

ご覧いただきありがとうございます。
このnoteには「歴史を感じながら旅をする」ための情報をまとめています。

旅行の段取りが面倒なくせに旅が好き。歴史に詳しくもないのに歴史的背景を知ってから旅したい。そんな矛盾に満ちた超ワガママな60代男性です。

行きたい場所の歴史、宿、食事、買い物等についてシリーズ化していきますので、ご関心のある方と共有していければと思います。

彰化

「台湾一周」を台北の南にある「新竹」という街から始めてみようと思いたった私。新竹で本場の新竹ビーフンをたらふく食った翌日には南に進み、タピオカミルクティー発祥の地「台中」に向かい、その次の訪問地に選んだのは、そのさらに南にある「彰化」という街です。

台中の南にある彰化

彰化の読み方は「しょうか(ジャンホワ)」です。
「グーグル翻訳」で発音が聞けます。

彰化県は人口130万人、青森県と同じ規模の県です。東南北を山々に囲まれ、台湾海峡を臨む西岸には平野が広がっています。温暖な気候で適度な降水量のため、農業が盛んで台湾の穀倉地帯といわれています。

彰化平原

その県庁所在地は彰化市で、人口18万人。
山梨県甲府市とほぼ同じ規模ですね。

彰化市内

彰化に行きたい理由

彰化もまた、その歴史、自然、食べ歩きと、魅力はいっぱいあるのですが、行きたい理由をあえて三つにまとめると、次のようになりました。

その1:台湾で現存する唯一の扇形鉄道車庫:

ずらりと並んだ列車たち

鉄道ファンの方ならご存知かもしれませんが、彰化駅には、台湾で唯一、現役で残る扇形車庫というのがあります。12本の車庫線が放射状に配置されていて、扇形をしていることから、この名前が付きました。

扇形

蒸気機関車などが一同に集まり、目の前で移動していき、巨大な扇形のターンテーブルを動かすところも、不定期ながら見られるということです。私は鉄道オタクというわけではありませんが、駅前にこのような歴史的建造物が現役で使われているというところに、興味をそそられました。

その2:街を見下ろす彰化大仏

彰化駅の東側に八卦山という山があり「八卦山大仏風景区」となっています。その名の通り、山の上に、八卦大仏とも彰化大仏とも呼ばれる、高さ21.6メートルの大仏が立っていて、なかなかの圧巻です。

彰化大仏

大仏殿の後方には二つの8階建ての塔があって、この塔から彰化市内を見渡すことができます。

ぜひこの塔から、大仏様の目線にあやかって、彰化の街を見下ろしてみれば、きっといいことが・・・あるわけないかもしれませんが、気持ちいいのではないかと思います。

その3:本場の「彰化肉圓(肉団子)」

肉圓

そしてやはり食いしん坊として気になるのは、彰化も屋台料理が盛んだということで、この街は肉圓(バーワン)と呼ばれる肉団子の本場なんです。

一番有名なのは、その名の通り「彰化肉圓」で、低温の油に浸して揚げる方法と、高温の油でサクサクに揚げる方法があり、冷たい「涼圓」もあります。

肉圓自体は台湾各地で食べられますが、ほかの地域では低温調理が主流なのに対し、ここ彰化では、中温から高温の油で揚げてアツアツにします。店によってオリジナルのタレがあり、それぞれの特色が楽しめるということで、ぜひ本場の肉団子を堪能したいと思います。

彰化への行き方

彰化へは、台北から向かう方がほとんどだと思います。

台北から台中までは、高鉄(高速鉄道=新幹線)で40分、台中駅から台鉄(台湾鉄道=在来線)に乗り換えて彰化駅まで20分、という方法が最も速いです。

運賃は、新幹線が指定席700元(3000円)、自由席675元(2900円)、在来線への乗り換えは15元(64円)です。

台湾新幹線

実は新幹線の「彰化」駅もあり、それぞれ台北から79分、台中からは12分という近さなのですが、新幹線の彰化駅と在来線の彰化駅は離れていて、接続駅がないので、バスに乗る必要があります。

高鉄彰化駅
高鉄彰化〜台鉄彰化

バス乗り場は、1番から5番乗り場まであり、1番・2番乗り場はシャトルバス乗り場。新幹線のチケットがあれば無料で乗車できます。

台北からなら、在来線だけで彰化駅まで直接行く方法もあります。
「自強號」という特急で2時間半、415元(1800円)で行けます。
「莒光號」という急行だと3時間半ほど、料金は320元(1300円)です。
全席指定なので、席がないと立ち席になります。

自強號

在来線だと新幹線に比べて倍の時間がかかりますが、途中で乗り換える必要がなく、1000円ぐらい安くなり、車窓を眺めながら駅弁を食べることもできるので、時間に余裕があるなら、この方法もいいかもしれませんね。

この他、高速バスで行く方法もあります。台北駅の北にある台北バスターミナルから乗れば、在来線の彰化駅に3時間ほどで到着します。

ただ、いまご紹介したのは台北から行く方法で、私は「台湾一周」の最中という前提なので、「新竹〜台中〜彰化」というルートで調べてみました。

台中から彰化へは新幹線で行けますが、新幹線の「彰化」駅は、前述の通り、中心街から離れていて、在来線との接続駅もありません。なので、すでに台中にいるなら、彰化の中心街への最寄駅は、新幹線の「台中」駅、またはその接続駅の「新烏日」駅ということになります。在来線の台中駅から彰化駅へは15分ほどで行けます。

彰化は台中の隣の市
在来線の彰化駅舎

彰化の歴史

彰化は台湾で最も古い都市の一つです。

彰化孔子廟

平野が広がり、土壌が肥沃で農作物が豊富だったので、早くから開拓が進みました。台湾縦貫線と台中線との分岐点をなす交通の要所でもあったことから、当時は、二つの線が交わることを意味する「半線(はんせん)」という地名でした。

彰化平原

1723年、清朝がこの半線という地名を現在の「彰化」に改称しました。これは「顕彰皇化」という言葉の意味を込めたもので、「顕彰」とは功績などを表彰すること、「皇化」とは皇帝の徳のある政治で人民を感化させることをを意味します。当時の清朝の意気込みが感じられる地名ですね。

彰化の鹿港

実際に、彰化県にある鹿港(ルーガン)という港町は、清朝時代の台湾中部で最も飛躍的に発展した都市と言われ、「一府、二鹿、三艋岬(一府は台湾府城が置かれた現在の台南市、二鹿は現在の彰化県鹿港市、三艋舺は現在の台北市萬華区)」として讃えられていたそうです。今風に言えば「一に台南、二に彰化、三が台北」といった所でしょうか。

観光

扇形車庫
この扇形車庫は、冒頭でも申し上げた通り、台湾で現存する唯一の扇形をした機関車の車庫です。12本の車庫線が放射状に配置されていて、これが扇のように広がっているのです。

彰化扇形車庫

彰化駅に直結したこの彰化扇形車庫は、日本統治時代の1922年から1932年にかけて建造された機関車の保管庫です。かつて台湾には5つの扇形車庫がありましたが、現存するのはこの彰化のだけ。

日本では、京都の梅小路機関区のものが有名なんだそうです。

京都の梅小路機関区

彰化駅の一角に、C101やC124といった蒸気機関車、ディーゼル機関車などが一同に集まり、目の前で移動していく様子が見られるということで、まさに鉄道マニアなら必見という所ですね。

機関車が目の前で

巨大な扇形のターンテーブルを動かすところも、不定期ながら見られるということなので、運よく撮影できたらいいなあと思っています。

これが動く様子が撮れたらいいなあ

私は、鉄道オタクというわけではありませんが、台中の近くの彰化の駅前に、このような歴史的建造物が現役で使われているとあっては、ちょっと見ておきたいなあという気持ちになりました。

車庫は駅直結

日本統治時代以前に目を向けると、彰化は福建省と広東省からの移民による独自の習慣や文化、史跡などが多彩であることにも気づかされます。

八卦大仏/彰化大仏
彰化駅の東側に広がる八卦山脈には、ランドマーク的存在である高さ21.6メートルの大仏が立っています。

彰化大仏
獅子

八卦大仏とも彰化大仏とも呼ばれるこの大仏ですが、その前方には大仏を守るように2頭の獅子の石像、後方に大仏殿があり、さらに大仏殿の後方には二つの8階建ての塔があって、この塔から彰化市内を見渡すことができます。

ハイキングもできる八卦山脈には、八卦山天空歩道と呼ばれる道があって、雲の上を散歩しているような感覚を楽しめるということです。

八卦山大仏風景区

彰化駅から行くには、「台湾トリップ(台湾好行)6936鹿港折福線シャトルバス」に乗り、「文化局(八卦山大仏風景区)バス停」で下車。休日なら「彰化客運バス18路」で「八卦山脈生態遊客中心(ビジターセンター)バス停」で下車します。

駅の東に山が広がる

台湾の紫禁城

彰化の中心街は、彰化駅前を中心とする地区の他に、鹿港(ルーガン)という港を中心とする地区もあります。

彰化市と鹿港

この鹿港市には、「台湾の紫禁城」として知られている国の史跡「鹿港龍山寺」というのがあります。

鹿港龍山寺

中国・福建省の泉州にある「温陵龍山寺」を模倣したものですが、清代に浙江省寧波で鋳造された青銅製の観音菩薩など、多数の古美術品や文物も保存されていて、模倣といっても、台湾屈指の壮麗な建築物となっているようです。

多数の古美術品や文物も保存

彰化駅から「彰化客運バス」に乗り「駅前バス停」で下車するとすぐです。

鹿港には、海の守護神「媽祖(まそ、マーズゥー)」を祀る創建400年の「鹿港天后宮」や、日本式家屋の並ぶ赤レンガの路地裏が続く「鹿港老街」など、情緒ある史跡や街並みも特徴です。

鹿港天后宮
鹿港老街

海が近い鹿港は牡蠣が名物で、鹿港天后宮のすぐ横にある「廟口第一家」は、「蚵仔煎(牡蠣のオムレツ)」のコンテストで1位となった料理店だということです。

廟口第一家

グルメ

彰化名物

彰化は「台湾の食料の宝庫」とも呼ばれ、台湾式軽食「小吃(シャオツー)」の街としても有名で、彰化名物は「肉圓(バーワン)」と呼ばれる肉団子です。

肉圓(バーワン)

肉圓は、米汁とさつまいもの粉から作った皮で、豚肉やしいたけなどが入った餡を包んで油で揚げたもの。

肉圓自体は台湾各地で食べられますが、ほかの地域では低温調理が主流なのに対し、彰化スタイルでは中ぐらいから高温の油で揚げるということです。冷たい「涼圓」というのもあります。

いずれも、店によってオリジナルのタレがあるというので、いろいろ試してみたいと思っています。

阿璋肉圓

彰化には、肉圓が食べられるお店がいくつもありますが、特に人気が高い店のひとつがこの店。

阿璋肉圓

常にお客さんの入りが絶えない彰化を代表する有名店で、米汁からこだわって手作りした皮はモチモチの食感といわれます。

中には豚肉としいたけがたっぷり詰まっていて、卓上に置いてあるピリ辛ソースを載せれば、甘いソースがピリリと引き締まり、さらにおいしくいただけるそうです。

阿璋肉圓や猫鼠麺の場所

猫鼠麺

阿璋肉圓のすぐ近くにある麺の有名店ですが、名前がすごいですね。「猫鼠麺」とは、ネコとネズミが入った麺?

・・・というわけではなく、体の小さい店主のニックネームが「ネズミ」だったことから付けられた店名だそうですが、この漢字を見てしまうと、もう忘れられませんね。

猫鼠麺は豚足やハマグリをベースにしたもので、台南の担仔麺にも似た素朴な味わいだということで、シンプルでダシのきいたスープは日本人によく馴染むと言われています。

このほかにも屋台料理でよく出されているもので、素食麵と呼ばれるベジタリアン麵もヘルシーで人気が高いようです。

ホテル

彰化はその駅前と鹿港の2箇所が中心街で、そこにホテルが集中し、おおむね1万数千円程度が上限で、あまり高くない印象です。

台湾大飯店

台湾大飯店
英語名はHotel Taiwan

大手の「台湾大飯店」は、彰化駅直結の便利さがいいですね。

彰化桜山飯店
「彰化桜山飯店」も、駅前ロータリー出てすぐの所にあり、1万円程度が中心です。

彰化桜山飯店

他にも、彰化駅の周りには、「彰化福泰商務飯店(Forte Hotel Changhua)」、「富晴汽車旅館(Hyatt Motel)」、「昇財麗禧酒店(Grandview Hotel)」などがあります。

鹿港永楽酒店(Union House Lukang)
もう一つの中心地「鹿港」には、彰化で認定された初の国際ブランドホテル「鹿港永楽酒店(Union House Lukang)」があります。

英語名はUnion House
中は広々
龍山寺の隣

場所も、さきほどご紹介した「台湾の紫禁城」として知られる史跡「鹿港龍山寺」の隣というのがユニークですね。

結び
彰化市も、新竹や台中のように、新旧の魅力が詰まっている街のようです。
自然景観が豊富であるだけでなく、悠久の歴史と文化、古跡が多く、寺廟文化や屋台料理文化も発展しているので、じっくりと味わう価値のある場所だなあと感じます。

次の訪問先に向かって、まだまだ調べ続けます。
今後も情報共有よろしくお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。

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★参考★
台湾交通部観光局「彰化県」
彰化のトラベルガイド
Travel Book「【台湾】彰化でおすすめの観光スポット10選!出発前にチェックしておこう」
トリップアドバイザー「彰化県 観光」
台北ナビ「高鉄彰化駅」
台湾観光ドットコム「台中彰化の扇形車庫への行き方」
タビジン「阿璋肉圓」
音楽徒然草「【台中・彰化/街歩き】鹿港/アクセス・街並みなど」
「台中おすすめ観光スポット「彰化扇形車庫」への台北、台中からの行き方」
台湾的Wi-Fi「【バス・タクシー乗り換え】台湾高鉄彰化駅(新幹線)」
「こどもとたいわん「台中から彰化の扇形車庫への行き方」
台湾的W-Fi「【台湾新幹線・バスターミナル・乗り換え・時刻表】台鉄彰化駅」
台北ナビ「彰化扇形車庫(彰化火車站)(彰化市)」
ウィキペディア「彰化扇形庫」
台湾交通部観光局「扇形車庫」
GO TRIP!「台湾唯一の彰化扇形車庫は、鉄道ファンならずとも楽しめるレトロスポット」
音楽徒然草「【台湾/台湾鉄道】彰化機務段 台湾唯一の扇形車庫/アクセス・見どころ」
4Travel.jp「彰化扇型車庫」
タビジン「ブームの予感?台湾・彰化でレトロな扇形車庫と小吃~台中から日帰り旅~」
交通部観光局「鹿港折福線」



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