不倫の真相

不倫関係の悩み相談の女性がやってきた。

いつも通り鑑定を行うがだいぶ難あり。伝える言葉に困った末、前世での2人の関係性を視ることにした。

相談者の女性は全身黒ずくめのマント姿で何かの術を操る姿を見せてきた。どうやら魔術師らしい。

すると次に不倫相手の男性の姿が。彼はどうやら魔術師の弟子のようだ。

ある時、この弟子がクライアント(とは昔は言わないか・・・)を欺き裏切りを働いたようだ。

魔術師の落胆は、この弟子に期待を寄せていただけに、大きかった。

ここまでのことを相談者さんにお伝えする。

すると、驚きを隠せない表情のまま暫く息を飲んだ後、おっしゃった。

「ごめんなさい。隠すつもりでもなく、偵察しにきたわけでもなく、いう必要もないと思って黙っていたんですが私、実は同業者、占い師です」

「そして彼なんですけど、女癖が悪くギャンブルも好きな上、元々の仕事がうまくいかなくなり借金がかさんだため、私がタロットなどを仕込み仕事も斡旋して鑑定のアルバイトをやらせはじめたところだったんです」


なんとまあ。こんなこともあるのか。

前世とは、基本的には覚えている必要や思い出す必要がないもの。それを敢えて思い出したり知る必要が出てくる場合にはそれ相応の意味がある。

今回のケースの場合、不倫はキッカケにすぎず、本質は、不倫相手が前世から持ち越した宿題を終わらせることと、終わらせる手助けをし見届けること。

いわゆる「禊(みそぎ)」の期間になっている。この時期は決して楽ではないけれど、ここを終わらせた先に新たな希望が待っている。是非とも放り出さずにやり遂げて頂きたい。


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