マガジンのカバー画像

仕事の学び

20
20年、食堂をやってきて学んだこと、気づいたこと。仕事があったからこそ、 今の自分があります。
運営しているクリエイター

記事一覧

スタッフとともに成長する。

時々スタッフの仕事をしてみます。 だんだんスタッフに任せる部分も多くなってきて、 それはそれで責任感を持たせる意味で必要ですが、 時々自分もやってみます。 やればこそ、スタッフの気持ちがわかったり、 改善点や注意もスムーズに伝えられる。 やりもしないで、指図することはできない。 私のスタンスも伝わります。 ************************** 店をついで20年、 いろんなスタッフに縁あって、 ここまできました。 面接後、連絡が取れなくなる人、 お客様

味だけじゃない、何か。

お客様は、何を求めているか。 お客様が、あなたのお店を 選ぶ基準はなんでしょう。 あなたが売っているものを 目的に、お客様は来ているけど、 理由は、それ以外のことかもしれない。 食堂なら、お腹を満たすのが 目的ではありますが、 コンビニで弁当を 買ってもいいはず。 お客様はコーヒー一杯 どこで飲んだっていいのに、 なぜあなたのお店にくるのでしょう。 ・店主のあなたに会いたいから。 ・落ち着くお店だから。 ・通りがかりだから。 ・スタッフの笑顔がいいから。 ・外から店

100人には応えられない。【ぜんぶ美味しくなくていいのだ。】

*強いメニュー弱いメニュー。 *把握していればいい。 若い頃は、 お客様に味のことを言われると 落ち込んでいました。 自分なりに一生懸命作っても、 お客様の好みに合わない時もある。 でも100人のお客様 どんなに丁寧に懸命に作っても、 全員に気に入ってもらうのは無理な話。 開きなおってるのではなくて、 年齢も味覚も好みも生活習慣も みな違うのですから。 言われる度に味を変えていたら、 いつも言われっぱなしです笑 (でもやっちゃうんですよ。 濃くしたり、強くしたり‥‥

【あなたのお店のストーリーは。】

*十人十色のものがたり。 私たちが思っている以上に あなたや、お店のストーリーは 大切で価値があります。 十人いれば十人の物語。 なぜお店をオープンしたのか、 どんな経緯があってここに至ったか。 商品でなく、背景を発信することは、 お客様により親近感を抱いてもらえます。 地元の新聞から、 コラム連載のお話をいただいた時、 私が書けることは、 仕事のことしかありませんでした。 仕事のことなら、スラスラ書け、 思いを伝えられる。 長い連載も乗りこなせると思いました。

値引きはしない。【その前にできることを。】

コロナ禍で客数が減り、 苦戦している飲食の方も多いと思います。 *売上のため、集客のために、 値引きをする前にできるいくつかのこと。 値引きすると、言い方は悪いですが、 味や中身よりも安さだけのお客様しか来ません。 もちろんそのお客様もお客様ですが、 値引きはしない、 もしくは最後の手段にしたいですね。 *私が『値引き』での集客を考えた時、 安易な値引きは、 自ら自分の商品の価値を下げ、 値引きしないと売れない商品に してしまうのが嫌なのと、 再び上げにくくなるのも

親の刷り込みはおそろしい。

親の刷り込みは根深い。親の代から店を引き継いで20年になりますが、 親がやってきたことや、言われたこと。 親の価値観を良くも悪くも引きずっていたのは 私だけでしょうか。 店で、新メニューを出すのに、 『一度出したら引っ込められないよ。』『あれこれやると、何屋がわからん。』と 言われたことを長々と守って?いました。   今思えばなんの根拠もない。親もお客様への責任感とか、 店のイメージを守るという 意味合いで言っていたのでしょうが、 それを守ろうとするあまり、 『完璧な

店主に『なる。』 なるのだ。

自分のお店を開店した時、立場はオーナー、店主とか 経営者の肩書になるのですが、経験としては、一年生。 何年もかかって、名実ともに『店主』になっていくのですよね。 店主(経営者)ってなんでしょう。数字を見て統括的に物事を把握して、クレームやトラブルや、方針やメニューや、 スタッフや、売上や、なんやかんや色んなことを処理して、 もちろん仕事もやって、ということが否応なしにあって、 自分の好きな『料理を作っておもてなしをして。』というのはごく一部で、 圧倒的にそうじゃない仕事のほ

笑顔は無敵。【1秒でできるおもてなし】

誰でもすぐにできるおもてなしは、笑顔です。 でも実は意外に笑えていません。 最近はマスクを付けて接客しているので、 なおさら表情が見えにくいから、 自分で『笑いすぎかな?オーバーだったかな?』 くらいでやっと伝わるのです。 1番の目安は、お客様から間違いなく笑顔が返ってくることです。 大きな笑顔は、練習しないとなかなか出来ないものです。 鏡を見ながら練習してみると、 自分の笑顔の度合いも調節?出来ます。 私は出勤する車の中で、 今日の笑顔を練習しながら運転しています。(

スタッフと私。【一人でお店はできないから。】

私一人でお店は絶対に出来ません。 年をとってさらにその思いが強くなりました。 うちのスタッフは全員女性です。 縁あってうちに来たからには、 私なりに大切に付き合っています。 当人や家族の体調や近況を尋ねたり、 繁忙期には、おやつや差し入れ、 年末には1年の感謝を込めて、 シートマスクや美容ドリンク入浴剤など、 消え物でちょっとうれしいアイテムを 詰め合わせて贈るのが習慣です。 なにか注意するときも、 感情的にならず結果から話して手短に、 クドクド言わない、高圧的にならな

名札の工夫

名札をもっとおしゃべりにしましょう。 ただ名前を書いてあるだけなら、もったいない。 名札は名前を知らせるだけでなく、コミニケーションツールのひとつです。 四季に合わせてひと工夫。マスキングテープを貼って季節感を演出。 血液型や星座趣味、ちょっとしたひとこと。『笑顔でおもてなしします。』 直筆なら、尚良し。 以前H&Mに行ったら、スタッフの名札が『mari』とか『miwa』 下の名前がローマ字で書いてあって、 若い子向けのフレンドリーな雰囲気にマッチして、 印象に

生産的な時間を持ち続けよう。【仕事ノートを作っています。】

いつもアンテナを張っておく。 自分の店に流用できないか考える。 今、役に立たなくてもアイデアはストックしておく。 アイデアノートを作っています。 自分のお店を良くするために、 いつもアンテナを張っておくのは 大切ですね。 街を歩いていても、買い物をしていても、 違う業種でも、テレビを見ていても、 自然とヒントを探す目で見てしまいます。 味やメニューもそうですが、 それ以外に笑顔が、 接客が良かった。音楽が良かった、 花がない時は葉っぱだけ活けても素敵なんだ。 とかポッ

立ち仕事に最適。やっと見つけた【マルゴレインシューズ】

仕事の時、どんな靴を履いていますか? 私は何年もコンバースの ローカットモデルを履いていたのですが、 ひもを結ぶのと洗うのがめんどうになり、 いわゆるコックシューズに変えたところ、 通販だとサイズや使用感にハズレが多く、 しばらくジプシー状態でした。 白で脱ぎ履き手入れがしやすく、 サイズもぴったりで痛くない疲れない。 デザインもシンプルで、 毎日の仕事に馴染む靴をとうとう見つけました。 これは雨の日用のレインシューズなのですが、 全体がラバー一体型なのに、 安っぽくな

【自己紹介】 はじめまして。

地方の田舎で、親から継いだ食堂をする 50代のシングルマザー、 娘がひとりいます。 店を継いで今年20年目を迎えました。 節目のこの年に、 まさかの新型コロナ肺炎の拡大。 私に限らず沢山の飲食店、企業、 すべての人が厳しい状況下にあります。 弊店も苦しい中、時間短縮営業、 スタッフのシフト削減、 持ち帰りの充実を図るなど、 細々と営業を続けています。 あと10年頑張れるかな。と 思っていたのに、 こんなことになるなんて、 思いもしませんでした。 以前から、私がこの20

行動すること。

昨日知ったこの noteに、 今日早速アカウントを作り 初めて1記事目を投稿しました。 シンプルで居心地の良い雰囲気、記事のクオリティがとても高くて、自分が書いてもいいのかな?と躊躇しましたが、お試しお試しと思って、      まずは行動しました。 アクセスして、最初に飛び込んできたのは、福井さんの記事でした。 規模は違えど同業者として、あまりにも気の毒な、きっと大変な決断だったことでしょう。 noteで出会った初めてのこの記事が、何かご縁のような気がしてならな