大阪のおばちゃんは、いつ、どのように誕生したのか?
ミライフに転職をして、実は今月末でもう1年になります!はやい!!
1年前を振り返ると、最終出社日を目前に控えていましたが、全力で新卒採用のインターンシップと新卒1年目メンバーの研修に向き合っている日々でした。
今思うと、学生のみなさんや当時新卒1年目のメンバーが一生懸命に人材紹介の仕事に向き合う姿勢を見ていて、「やっぱり人材紹介の仕事はいいな」と思っていましたし、それがこの1年純粋に顧客と向き合うというスタンスに繋がっている気がします!
よかったらミライフに入社した理由も纏めておりますので、自己紹介noteもご覧ください!
そして、今回のnoteではそんな1年を振り返ろうかとも思ったのですが、せっかく1年という節目でもあるので自分が書きたいことを書こうと思い、大学の卒論研究テーマであった『大阪のおばちゃん』について書いていきます!
大学時代に最も真剣に向き合ったテーマであり、1人でも多くの方に届けたいという思いと、10年経って改めて読み返したときの自分がどう思うのかにもワクワクしながら書きたいと思います。
✅️そもそも、なぜ『大阪のおばちゃん』を卒論テーマにしたのか?
私の大学時代の学部は社会学、専攻はマス・コミュニケーションでした。社会学部は、社会に関わることなのでテーマは無限にあり、正直はじめは何をテーマにするか頭を悩ませていました。
ただせっかく研究をするなら、身近で楽しいテーマにしたいなと思ったときに、生まれも育ちも大阪なので大阪にまつわることにしようと思い、そこから巡り巡って『大阪のおばちゃん』がテーマとして降ってきました!
そこからは『大阪のおばちゃん』に関連しそうな情報を見ていたのですが、出てくる情報としては下記のようなものが多かったです。
・ヒョウ柄の服を着ている
・あめちゃんをくれる
・おせっかい
・テレビに突っ込む などなど
それを見ていた私は、「なんとなくわかるけどイメージ先行で実態がよくわからないなあ」と思っていました。まさにステレオタイプの塊!
それと同時に、謎が多いからこそこれは研究テーマにはふさわしいぞと思い、ワクワクしていたことを今でも思い出します。
最終的には『大阪のおばちゃん』×『マスコミ』という切り口でテーマを考え、「大阪のおばちゃんはマスメディアによって、いつ、どのようにしてつくられたのか」をテーマに設定しました。
✅️『大阪のおばちゃん』の誕生に迫る
大阪のおばちゃんの誕生時期を探るべく、始めは図書館にある各新聞社のデータベースを見ました。そこで、『大阪のおばちゃん』というキーワードをいれて1番始めにヒットする記事を見てみた結果が下記の通りです。
見ていただいた通り、1番早いのは読売新聞の1993年11月。研究をしていた当時が2012年だったので、新聞に『大阪のおばちゃん』というワードが登場したのは20年ほど前のタイミング。意外と新しい言葉なのかと思いました!
その記事を読んで見ると、漫才師の市松笑顔さんの特集で、なんばグランド花月での舞台が終わり楽屋に戻ってきたら、緊張が解けて、あっという間に「気のいい大阪のおばちゃん」に戻るという使われ方をしていた。この新聞記事を読んだ印象だと、少し品のあるような使われ方をしており、この時期にはまだ、派手や厚かましいなどのマイナスイメージは少なかったのではないだろうかという仮説もできる。
また調べていくと、1990年代前半というのは、吉本興業の東京進出の時期でもあり、お笑い芸人が東京で活躍しはじめたことも関係がありそうということにたどり着いた。
次に初登場の1993年~2012年までの年度別の『大阪のおばちゃん』登場回数を調べた結果が下記の通り。
どうやら2005年にグッと伸びて、それを境に以前よりも高い頻度で使われていることがわかり、何があったのか?と頭の中ははてなマークでいっぱいでした。
2005年、大阪のおばちゃんに何が起こったのかを調べると、どうやら2つの大きな事象が起こっていることが分かる。1つ目は、静岡県の振り込め詐欺防止キャンペーンのCMに大阪のおばちゃんが起用されたこと。2つ目は、前垣和義さんの書籍『どや!大阪のおばちゃん学』が発売されたこと。
結果、メディアでも大阪のおばちゃんの存在意義を決定付けて、2005年以降の登場頻度増加につながっていることもわかりました。
実は卒論では、1990年以前の大阪の女性のイメージなどから調べたりしたので、本当は『大阪のおばちゃん』の登場ストーリーは壮大なものがあるのですが、今回は書ききれず、一旦ここまでとします。
結論、『大阪のおばちゃん』の登場にはお笑い文化が大きく関わっており、1990年代前半頃に誕生。また、お笑いのスタイルも自らを卑下するスタイルから、相手を卑下するスタイルに移行したことで冒頭に記載したような、『大阪のおばちゃん』というイメージが出来上がったと考えられる。
こんなことを研究してました!
✅️卒論を振り返って今感じること
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
個人的にはとても思い入れのある研究だったので、ぜひ少しでも面白いと思ってもらえていたら嬉しいです!
私自身も10年ぶりに卒論を読み返してみましたが、今思うのはとにかく卒論書いているときは楽しかった想い出しかないということですね。
調べることで新しい問いが生まれ、さらにその問いを解き明かすことで別の事象と繋がり、これが無限に繋がっていく常に追いかけ続ける感覚がたまらなく好きなのかもしれません。
興味を持った事象についてドンドン知りたいと思うこの感情は、まさに今のCareer Designerの仕事にも生きているなと思います。
カスタマーとの面談の際に、あれも知りたい、これも知りたいと自然に溢れ出てくるのは、昔からの自分自身の特性にリンクしているんだと改めて気づきました。
過去の想い出に触れることは自分自身を知るきっかけにもなるので、みなさんもぜひ振り返ってみてください!
そして、「もし大阪のおばちゃんについてもっと詳しく知りたい」「山岡と話をしてみたい」と思っていただけた方がいれば、ぜひお気軽にお声がけいただければ嬉しいです!
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