野球専門トレーナー

野球やスポーツ栄養の事を発信 打撃・投球・栄養を科学的根拠に基づいて発信します

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最近の記事

試合までに疲労を回復する方法

## 運動後の疲労回復を早める!効果的な食材と賢い摂取術 運動後の爽快感とは裏腹に、疲労感は私たちの体力を奪い、次のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。そこで今回は、運動後の疲労回復を早めるために効果的な食材と、その効率的な摂取方法についてご紹介します。 ### 運動後の疲労回復に必要な栄養素 運動後の疲労回復には、主に以下の栄養素が重要です。 **1. 糖質:** エネルギー源となり、疲労物質である乳酸の分解を促進します。 運動後30分以内に糖質を摂取すること

    • 肩関節後方の硬さと肘痛の関係性

      この研究では肩関節の可動域と肘痛の関連性を調べています 投球腕は非投球腕と比較して ・肩関節内旋可動域制限 ・肩関節内旋位での外転制限 ・肩関節水平内転制限 ・肩関節外旋可動域増加 が観察された そして、 ・肩関節内旋位での外転制限と内旋可動域制限 ・肩関節内旋位での外転制限と外転可動域 ・肩関節内旋位での外転制限と水平内転可動域 は正の相関があった また、肩関節内旋位での外転制限と肘痛は関連が確認された これらの結果から肩関節後方の硬さは肘痛を惹起する可能性があると

      • 投手の主観的な努力度と球質との関係

        主観的努力量が増せば球速は速くなると一般的には言われている 実際に過去の論文でもそのような結果が得られたそうだ しかし、今回の研究では違った結果が得られた 高校生4名に主観的強度50-100%で投球してもらった 結果、100%で最も球速の出た選手は2名で90%が1名、70%が1名という結果であった またコントロールが良かったのも70-100%と被験者間で違いが見られた コントロールを上げるには70%程度の主観的強度で日頃から行なっていると良いかもしれない。 だが

        • 投球障害肩と内旋可動域制限の関係性

          the disbled throwing shoulder : spectrum of pathology part I : pathoanatomy and biomechanics 関節唇損傷修復術は87%の症例を術前パフォーマンスまで回復させた この時のtype2 SLAP損傷は前方・後方・前方後方両側の3つであった 後下関節包拘縮は内旋制限を引き起こす 投球腕の過剰な外旋可動域は投球により繰り返される前方組織の微小損傷で生じる Type 2 SLAP損傷のG

        試合までに疲労を回復する方法

          骨盤・体幹の球速への影響

          この研究は、野球の投球において、投球速度 (PV) が重要であり、骨盤と胴体の動きが投球成績に影響を及ぼす可能性があることを踏まえ、以下のことを目的としています。 * プロ野球投手における投球速度の違いと、骨盤と胴体の運動力学 (Kinetics) と運動学的 (Kinematics) 特性の違いを調べること。 * 投球動作の各段階における、骨盤と胴体の運動力学・運動学的特性と投球速度との関係を調べる事。 研究では、高速で投げる投手 (HVPs, 投球速度40.2 m/

          骨盤・体幹の球速への影響

          タンパク質を食材から摂取する

          タンパク質を多く含む食材を以下に示します。 **動物性タンパク質源:** * 鶏の胸肉(100gあたり23gのタンパク質) * 牛肉の赤身(100gあたり24gのタンパク質) * 豚のヒレ肉(100gあたり22gのタンパク質) * 魚(鮭、マグロ、サバなど)(100gあたり20~25gのタンパク質) だいたい100gに20gくらいなので2割程度含まれている。 * 卵(1個あたり6gのタンパク質) * 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)(100gあたり8~10gのタ

          タンパク質を食材から摂取する

          筋肉を効率よく増やす食事とプロテイン摂取

          筋肉量を増やすためには、十分なカロリーとタンパク質を摂取することが不可欠です。以下に、筋肉量を効果的に増やすための食事とプロテイン摂取のガイドを紹介します。 **食事** * **カロリー過多を維持する:** 筋肉を成長させるには、必要なカロリーよりも多くのカロリーを摂取する必要があります。 1日に必要なカロリーは、活動レベルや代謝によって異なりますが、一般的には体重1kgあたり30~50kcalが目安と言われています。 * **タンパク質を十分に摂取する:** タン

          筋肉を効率よく増やす食事とプロテイン摂取

          投球中の肩の筋肉の活動

          投球時の肩関節筋活動の比較電気生理学的解析 : プロ野球投手とアマチュア投手の比較 **抄訳** 本研究は、投球動作中の肩関節筋活動について、プロ野球投手とアマチュア投手の比較を行うものです。 **方法** 13名の被験者 (プロ野球投手7名、アマチュア投手6名) を対象に、投球動作時の肩関節周囲の12種類の筋肉の筋電図 (EMG) を測定しました。 被験者は全員、速球を投球しました。 投球動作は、450コマ/秒の高速度カメラで撮影し、EMG 信号と同期して記

          投球中の肩の筋肉の活動

          球速を高めるトレーニング

          球速を高めるにはコンセントリックインパルスを最適化する必要がある コンセントリックインパルスを高めるためには、単に長い時間かけて高い力を加えるというわけではありません。 インパルスは「力 × 時間」で計算されますが、スポーツパフォーマンスにおいては効率的かつ効果的な力の発揮が重要です。 具体的には、短時間で大きな力を発揮する能力、つまり爆発的な力を発揮する能力を高めることが求められます。 これは特に野球の投手のようなスポーツにおいては重要です。 コンセントリックイン

          球速を高めるトレーニング

          ジャンプと球速

          簡潔なまとめ ・コンセントリックインパルスとピークパワーは球速と相関した コンセントリックインパルス = 筋肉が短縮する間に発揮された力 × 力が発揮された時間。野球においては効率的な時間で効果的な力を発揮する事が重要 ・コンセントリックインパルスは投球中の前後方向の運動量とも相関した→体幹前傾が大きく出る可能性があり球速と相関する可能性 ・除脂肪体重は前後方向の運動量とCMJのコンセントリックインパルスと相関した→筋肉量は球速と相関する可能性 Countermovem

          プロと高校生投手の体幹回旋と骨盤回旋について

          プロおよび高校グループと最大運動学的および運動力学的イベントのタイミングとの関係は有意でした(P = 0.016) 最大骨盤回転速度、最大トランク回転、最大トランク回転速度、MEV、MER、およびMIRVのタイミングには有意な差がありました(すべてP < 0.001)。 全てのピッチャーにおいて、最大骨盤回転速度と最大トランク回転のタイミングには有意な差はありませんでした(P = 0.194)。 しかし、高校のピッチャーでは最大トランク回転が最大骨盤回転速度よりも有意に

          プロと高校生投手の体幹回旋と骨盤回旋について

          効率的なタンパク質摂取で筋肉量を増やす方法

          筋肉量を増やすためには、適切なトレーニングと栄養管理が欠かせません。その中でも、タンパク質の摂取は非常に重要です。今回は、筋肉量を効果的に増やすためのタンパク質摂取のタイミングと方法について解説します。 #### 1. 一日のタンパク質摂取目標を設定する まずは、自分に必要な一日のタンパク質摂取量を把握しましょう。一般的には、体重1キログラムあたり1.6~2.2グラムのタンパク質が推奨されています。例えば、体重70キログラムの人なら、112~154グラムのタンパク質を目標

          効率的なタンパク質摂取で筋肉量を増やす方法

          投球動作チェックポイント(更新中〜現在ワインドアップ期まで〜)

          球速を上げるには外せないチェックポイントがある 外せないポイントをしっかりと行える様になるとそれだけでも球速アップに繋がる また、コントロールが良い投手と悪い投手では良い投手と球速が速い投手の特徴として一致する部分もあるためコントロールアップするとも言える ワインドアップ期からフォロースルー期まで期分けして述べていく 【ワインドアップ期】 ・足を高く上げて位置エネルギーを最大化する事 位置エネルギーが高くなればエネルギーは大きくなる。つまり重心位置を足を高く上げること

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          投球動作チェックポイント(更新中〜現在ワインドアップ期まで〜)

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          効率的な筋トレの頻度について

          筋力トレーニング(筋トレ)は、体力向上、筋肉の増強、体脂肪の減少など、多くの健康上の利益をもたらします。しかし、効率的に筋肉を鍛えるためには、適切な頻度と休息が必要です。本記事では、効率的な筋トレの頻度について詳しく解説します。 ### 筋トレの基本原則 筋トレの効果を最大化するためには、以下の基本原則を理解することが重要です。 1. **過負荷の原則**: 筋肉は、現在の能力を超える負荷をかけることで成長します。これを「過負荷の原則」と呼びます。 2. **回復の原則

          効率的な筋トレの頻度について

          プロと高校生の投手の肘内反トルクと球速の違い

          研究によると、プロの投手と高校の投手は、肘内反トルクに関して似たようなパターンを示していることがわかりました。 具体的には、プロの投手は高校の投手と同様の正規化された肘内反トルクを示しました。 これは、両者が投球時にかける力の割合がほぼ同じであることを示唆しています。 ?肘内反トルクとは? 肘内反トルクとは、投球動作中に肘関節にかかる力の一種で、特に内側に向かう力を指します。 これは、投手がボールをリリースする際に、肘にかかるストレスの重要な指標となります。 この

          プロと高校生の投手の肘内反トルクと球速の違い

          並進運動中の軸足の意識

          球速を上げるには並進運動中の大腿骨は後方に傾斜している必要があります 大腿骨が起きてしまうと骨盤の回転半径が大きくなり回転速度が遅くなる可能性があります 股関節を引き込んで骨盤回旋速度を上げ、体幹の回旋速度も上げていくことが球速アップに関係しています

          並進運動中の軸足の意識