プロと高校生投手の体幹回旋と骨盤回旋について

プロおよび高校グループと最大運動学的および運動力学的イベントのタイミングとの関係は有意でした(P = 0.016)

最大骨盤回転速度、最大トランク回転、最大トランク回転速度、MEV、MER、およびMIRVのタイミングには有意な差がありました(すべてP < 0.001)。

全てのピッチャーにおいて、最大骨盤回転速度と最大トランク回転のタイミングには有意な差はありませんでした(P = 0.194)。

しかし、高校のピッチャーでは最大トランク回転が最大骨盤回転速度よりも有意に早く現れました(P < 0.001)

最大骨盤回転速度は高校のピッチャーではプロのピッチャー(42.9 ± 9.7 %PC)よりも有意に早く現れました(27.9 ± 23.4 %PC)(P = 0.025)。

投球肩が内部回旋で加速し始めるポイントであるMERは、最大トランク回転速度よりも有意に遅く発生しました(P < 0.001)

MEVとMERのタイミングには有意な差はありませんでした(P = 0.999)。

MIRVは全てのピッチャーで99.9 ± 1.9 %PCに発生しましたが、高校のピッチャーではプロのピッチャー(102.4 ± 8.9 %PC)よりも有意に早く現れました(93.0 ± 11.7 %PC)(P = 0.017)

高校生においてはプロと比較して運動連鎖が破綻し効率良いエネルギー伝達が阻害されている可能性がある

ここを改善する事で即時的なパフォーマンスアップが見込める

トレーニングとしては骨盤→体幹という順序で加速していくドリルが有効か

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