車いすラグビー世界選手権①(デンマーク・ヴァイレ)

私は普段ラジオ番組の構成をしている。
数年前、番組内のコーナーでパラスポーツと出会い、その面白さに気づいた。
パラの取材歴が長い方々に比べれば、それは遅かった。
そこを埋めるべく、各競技会場に足を運び、スタンドからひたすら眺めた。
パラ陸上、パラ水泳、車いすバスケ、車いすラグビー・・・
知識ゼロでも、輝いている選手は自然とわかるものだ。
その中で車いすラグビーの池崎大輔選手と親しくさせてもらう機会が増え、その応援で(本当は別のミッションがあるが・・・)今回、世界選手権が行われるデンマークにやってきた。
自分の希望で海外に行けるなんて、放送作家生活22年目で初めて。
担当番組の収録を休み、生放送分の原稿は優しい先輩にお願いするという恥知らず。
ちなみに、私はフリーランスなので渡航費用は自腹。
それが血と骨になる。
以下、興味があれば、読んでみてください。
よろしくお願い致します。

車いすラグビーの世界選手権が、昨日(10日)、デンマークのヴァイレで開幕した(16日まで)。
4年前の世界選手権で優勝している日本代表だが、去年の東京パラリンピックでは準決勝で伏兵イギリスに屈し、翌日、強豪オーストラリアとの3位決定戦を制してリオデジャネイロ・パラリンピックに続く銅メダルを獲得した。
金メダルを目指していた選手たちは、銅メダルでも悔しかったと思うが、2大会連続で銅メダルを獲得する選手たちのレベルの高さは、そりゃ、もう世界屈指である。
それを踏まえ、日本は再び世界一に輝けるのか、そして2年後のパリ・パラリンピックに向けて現時点での仕上がり、成長ぶりは?
それらを知りたい。
プールBの日本は今日(11日)のリーグ初戦で、現地時間11:45(日本時間18:45)、コロンビアと対戦する。
続く現地時間18時(日本時間12日の夜中1:00)からは地元デンマーク戦を控えている。
明日以降、カナダ、ブラジル、オーストラリアと戦い、リーグ戦の結果次第で対戦相手が決まる。
日本の決勝の相手は、プールAのイギリスかアメリカか。
どこが勝ち上がってくるのか。
同じプールBのオーストラリアの可能性だってある。
もう日本が決勝に進む前提で書いている!

東京パラリンピックまで日本のライバルといえばオーストラリアだった。
しかし、新たなライバルとしてイギリスが急浮上し、私は今大会イギリスの試合を可能な限り見たいと思っている。
勝手に007だ。
彼らは実に嫌らしい。
いや、東京パラリンピックでは練られた戦術で日本を翻弄したと言おう。
日本のパスコースをふさぎ、池・池崎ラインを機能させず・・・
あのシーンは、自宅でテレビを見ながら涙が出るくらい悔しかった。
研究されていた日本・・・
さすが007の国だ。
日本は去年の敗北から這い上がり、再び世界の頂点に立つ姿を見せてほしい。

今大会のイギリスの初戦は、昨日19時15分からのスイス戦で66-43の完勝だった。
ハチマキをまいている背番号「13」のAARON PHIPPSは要注意。
「12」と「9」もキレがある。
それでもイギリスは初戦で硬くなっていただろうし、これからほぐれてくるはず。
東京パラリンピックで日本を苦しめたジム・ロバーツの引退でチーム力が低下したという声もあるが・・・

また、開催国デンマークは17時からブラジルと対戦し、
62対45と完勝。
こちらは地元の熱い応援がアドバンテージだ。
太鼓をたたいて、手拍子が途切れない。
デンマークは東京パラリンピックの初戦で金メダル候補のオーストラリアを破り、波乱含みの大会であることを予感させ、事実、その通りになった。
実力的にも侮れない。
今日の日本戦が楽しみだ。

てな感じで書いていきたいと思います。

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