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【買ってよかった】粋な歯科医さんにおまけしてもらった「格闘技用のマウスピース」

格闘技の「マウスピース」というのは、スパーリング(実戦形式の稽古)の際、口の中に装着するものである。

それにより、相手方から顔面をぶん殴られても、大事な「歯」を守ってくれるという心強い相方である。

実際のマウスピースの写真をトップ画像にしようと思ったが、(毎回洗っているにせよ)口の中に入れているものをそのままアップするのも抵抗があったので、急遽イラストにした。

ついでに「格闘技でも始めようなぁ~」と考えられている方に、私の個人的な格闘技ジム体験談も少し共有したい。

私は、コロナが落ち着いたあたりで、コロナ前に行っていた格闘技ジムに再度戻り、同じタイミングでもう1カ所、別の道場にも通い始めた。

私が通っているのは、総合格闘技のジムになるが、稽古では、ほぼ毎回(だいたい最後が多いが)、スパーリングないし「マススパー」というものをやる。

「マススパー」というのは、打撃系格闘技に多く見られる稽古である。
簡単に言うと、互いに全力を出し切らず(手加減しながら)パンチやキックを繰り出し、攻撃や防御を覚えていく稽古となる。

私は以前の記事「『寸止め空手』という言葉」の中でも似たようなことを書いたが、この「マススパー」というのもなかなか曲者であると思っている。

何と言うか、「手加減」というのが実にアナログというか、個々人の「さじ加減」である場合がある。

「マススパーあるある」として、最初は軽く当てるフリをしているような感じなのだが、段々とお互いにローキック(脚への蹴り)やボディへのパンチ、キックが「バチッ!バチッ!」といい音を立て始め、最終的にほぼほぼ顔面のぶん殴り合いに発展したりすることがある。

みんなで大人しくやっているときはいいのだが、誰かが少し「バチバチ」やり始めると、その相手方も闘争本能とか防衛本能みたいのが高まり「バチバチ」返し始めたりする。

暫くすると、ローテーションで相手をチェンジするのだが、その「バチバチやってた2人」がアドレナリン冷めやらぬ状態で次の相手と引き続き「バチバチ」やると、その次の相手も「バチバチ」やり返し始め、、、とアドレナリンみたいのが周りに伝染していって、最後はみんなで「バチバチ」やっているという全体的に「当たりの強い」マススパー集団に変貌していったりする。

正直、こちらのモチベーションが高いときは、結構スリルがあって面白く感じるときもあるというのが本音だが、テンションが低く、軽く稽古したいときは、私は普通にかなり「億劫」に感じたりする。

私が通っているジムにも、アドレナリンの出やすい指導員(!)が1人居られ、この先生自ら「じゃあ、皆さん、マス(スパー)ですからねぇ~」と生徒に言いながら、その直後に結構思いっきり顔面をぶん殴ってきたりして、「広告詐欺」に引っかかったような気分になることがある。

因みに、昨年、私は上記の指導員に蹴り脚を掴まれ、両脚を抱えられた状態で背中からぶん投げられ、腰の骨にヒビが入った(病院でレントゲン撮ったら「横突起骨折」という診断名が付いた)。

およそ「マススパー」という言葉からは連想し難いレベルの負傷である。

上記のようなことばかり書くと、格闘技ジム関係者の方に怒られそうだが、実際のところは、私が子供の頃に比べ、今は格闘技ジム全般において、指導がかなり優しくなっていると感じる。

私が子供の頃、一時期、〇真会館という格闘技の道場に通っていたことがあるが、大人の生徒さんたちも普通に怒鳴られたりしており、肉体的にも精神的にも結構怖かった印象がある(周りに聞くと、今は〇真会館も結構優しいらしい)。

いずれにせよ、格闘技でも始めたいなぁ~と考えられている各位は、実に色んなジムがあると思うので、安易に「家から近いから」という理由だけでなく、見学や体験入学して、自分に合いそうかどうか慎重に検討された方がいいと思う。

さて、そんなこんなで、当たりの強いマススパーになったときは、普通に顔面をぶん殴られたりするため、昨年、マウスピースを新調することにした。

マウスピースは、スポーツ用品店などで市販の物を買って、自分でお湯に浸してサイズを調整するタイプのやつもあるが、私は歯科医で作ってもらった。

少し値段が高く付くが、安全性やフィット感を重視し、歯科医で作ってもらう人も結構多いように感じる。

私も昨年、何件か歯科医に連絡をしたのだが、「ウチはスポーツ用はやってません」みたいな返事も結構あった。

最終的に、近所の歯医者さんに作ってもらったのだが、初回で歯の型を取り、1週間後だかに取りに行った。

少し抵抗があるが、若干ぼかし気味に撮った写真を下に載せる。

受け取りに行ったとき、「ん?2個もある??」と思った。

この歯医者さん、かなり面白い方であり、「いや~、この格闘技用マウスピースっていうのも、実はちょっと面倒臭いんだよね~、でもね~、久しぶりに頼まれたから何かテンション上がって、作りたくなっちゃってさ~、納得いかなくて週末に何回かやり直しちゃったけど、何だかんだで2個も作っちゃったから1個サービスであげるよ。ついでに、このケースも使ってよ」とのことであった。

私の近所には、こんな粋な歯医者さんがいらっしゃるのである。
まさかマウスピースを1個買うと、サービスでもう1個もらえる話があるとは思わなかった!

先生、その節はありがとうございました!

因みに、歯医者さんいわく、上の写真でぼかしてある「左の濃いブルーのマウスピース」は、「頑丈なタイプで、保護力が強いから、強めの人と闘う場合に使ったらよい」とのことであった。

右の「薄いブルー(実際はクリアーなブルー)のマウスピース」は、「K1選手とかも使ってる薄いマウスピースで、格闘技の動き(動作)にあまり支障をきたさないタイプだが、保護力は少し劣る。自分の方が相手より強いという自信がある場合とか、使ったらどうか」みたいなことを言われた。

さて、これ以降、「濃いブルーのマウスピース(強い相手用)」はかなり重宝しており、私はこれを口に装着し、結構顔面をぶん殴られている。従って、間違いなく「2022年 買ってよかったもの」である。

「薄いブルーのマウスピース(強い自分用)」は、、、実はまだ1度も使っていない!


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