ウィーン・プラハ紀行 2日目 その2

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(2019年4月6日)

ヴェルディ レクイエム
G.Verdi / Messa da Requiem per l'anniversario della morte di Manzoni

テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ
Teodor Currentzis / musicAeterna

ウィーン・コンツェルトハウス
Wiener Konzerthaus

列車が40分遅れて出発し、ウィーンにも36分遅れで到着。全くリカバリなし。間に合うかなーと心配しながら、まずは宿へ。やはり大好きなトラムをチョイス。 「ラデツキー通り」という表示に萌えながら、ウィーンの街中をトラムが走ります。プラハの街並みに比べると、まさに大都会。そりゃそうだよね、人口186万人の大都市ですから。建物も近代的。

宿に入り、ドイツ語でまくし立てられ全くもって分からず、グーグル翻訳にお世話になりながら、何とか難関を乗り越える。どこの世界でも、おばちゃんは強い。完敗でした。詳細はまたそのうち。

宿に荷物をおいて早速コンツェルトハウスへ向かいます。楽友協会と並ぶ、ウィーンの音楽専用ホール。やって来ました!シンプルな様式の中でも、金の装飾をふんだんに使った内装はさすが。大きく開放的なホールで座席数は1865席とのこと。満員御礼でした。

今回の席は奮発して、98€の上席。確か上から3つ目ぐらいの席だったと思います。2階席正面右端の一番前という良席。めっちゃエエ席で、これだけで幸せ!椅子は決して高級というわけではなく、ボロいですが、快適快適。オケもよく見えます。

クルレンツィスは実は2回目。来日公演の大阪の日に行きました。チャイコンと悲愴という演目でなかなかのスリリングな、新しいアプローチが随所に見られた怪演でした。

その怪演を思い出しながらの、ヴェルレク。最初から「来たな!」という極限ピアニシモ!!!周りの動揺を感じました。有名な「怒りの日」は最初はそんなに飛ばさず、後半にゴリゴリ「これでもか!」とする効果を狙っていましたね。最後のリベラメのところが一番大きく、壮絶な感じが出ていたと思います。

ヴェルレクには詳しくないので、途中テキストを追うぐらいだったのですが、何と歌も合唱も、発音がよく聴こえる。私の予習が良かったからなのか(たぶんそれはない)、合唱のキレの良さ。ソリストのクリアさ。奇をてらわず、派手なベルカントになり過ぎず、節制された統一感を演出してました。

曲の中ではラクリモーサがとても素晴らしかった。正直、良く分かってない中で、素朴な響きとフレーズの美しさが相まって、またソリストのアンサンブルがまさに「アンサンブル」していて、さながら修道院のような空間を創り出してました。

服装も修道僧たちのような黒装束(ソリストさえも!)。オケメンバーはいつもの立奏で、管楽器はみな上々、フルートが飛ばしてましたね。アンサンブルが素晴らしい!弦は1stVnがやり過ぎてたのか、指揮者に何度か抑えられてました。

得意の(?)終了時に指揮棒を下ろさず待機、静寂が気持ち良かったです。コンツェルトハウスの音響はルドルフィヌムとはまた違って、スッキリ。暖かみのようなものは少ないですが、明瞭に良い音で聴こえます。

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遅い食事は宿から近い「Salm Braeu」でシュニッツェルをいただきました。あんまり美味しくなかった。ビールは美味い!ちょっと疲れたので早く寝まーす♪

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