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国立のイロとカタチ

コラム:ClafT事務局 スズキタイト


先日初めてClap!に参加してきました。

今回の舞台は国立。初めて訪れるわけではないですが、最後に来たのは思い出せないくらい昔の話。なので新鮮な気持ちで街歩きを楽しめました。私はどちらかというと、名所やお店よりも目の前に広がる色や形に興味をそそられてしまうタイプ。ですので、街の紹介は他の参加者の皆さんにお任せして、自分は自由気ままにシャッターを切ることにしました。

今回は撮影した写真の中からセレクトしたものを、撮影時の気持ちを振り返りながらご紹介させていただきます。どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです。

駅からすぐのマンション前に、ドーンと大きな赤いトラックが停まっていて、思わず目が釘付けになりました。隣にはヤマト運輸の緑のトラック。この赤と緑の組み合わせが素敵だなと思いシャッターを切り始めました。最初は離れた位置から撮っていたのですがいまいちしっくりきません。

Photo 1

色々アングルを試しているうちに、トラックの窓越しに人が通るのが見えて、「これだ!」というタイミングで撮ったのがこの写真です。
赤と緑のコントラストと奥行き感が気に入っています。

トラックを撮った後、目に飛び込んできたのは緑の屋根とオレンジのシャッターが可愛い建物。その時は特に意識していなかったのですが、きっと直前の赤と緑の印象が頭に残っていたんだと思います。無意識って面白いですね。道路やカーブミラーもオレンジだったので色のリンクを写真に収めたかったのですが、引きで撮るとなんだか主題がぼやけてしまいます。

Photo 2

建物の周りをぐるぐる回っていたら、横断歩道の標識のくすんだ青と三角形がいい感じに見えてきたので、標識と建物を一緒に収めたのがこの写真。曇り空と全体的に落ち着いたトーンの色味がいいなと思いピックアップしました。


国立市東一番商店会を歩いていると、クリーニング屋さんの前の標識が目に留まりました。標識は道路脇にあるイメージがあったので、敷地内にあることに違和感を覚えたのかもしれません。じっくり観察していると、標識のくっきりとした影がなんだか魅力的に見えはじめます。

Photo 3

標識とその影をベースに、配線や換気扇をバランス良く配置して撮ったのがこの写真。丸、四角、直線に曲線といった幾何学的な要素をうまく詰め込めたのがポイントです。

Photo 4

今回選んだ中で一番スムーズに撮れたのが、この4枚目の写真。さきほどの標識からほんの少し歩いたところの工事現場の様子を切り取りました。あまり悩まず数枚撮ったら、納得のいくものが撮れました。手触りも色も形もバラバラなものたちが一緒に存在しているところに心惹かれました。


Center line art festival Tokyo(中央線芸術祭)2024 は「心象〜Representation of the mind.〜」をテーマとし中央線沿線地域で美術展示やパフォーマンス、ワークショップ、トークイベントなどのプログラムを開催します。
市民生活へと深く浸透する芸術創造の場を創出し、東京中心部における文化圏を西東京地域に緩やかに拡大してゆくためのプラットフォームとして継続することによって、地域コミュニティ、民間を主体とした文化創造を促進してゆくことを目標におきながら、西東京地域から全国に向けた発信を市民とともに行ってゆきます。 


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