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押せるうちに推せ 祝TM再始動〜冒頭3行選手権 書き上げ版

きっとご本人は、キレイさっぱり忘れているだろう。
でも、それは、私にとっては墓場まで持っていく覚悟となる出来事だっだ。約束通り、しっかりと秘密にして。

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推し。
かなりの確率で皆さんも誰かしら、何かしらあるだろう。

自分の大好きなもの。

私の1番の推しは、トップ画像に見える文字でわかる方いるだろう。

【 TM NETWORK  】

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大体の歳がバレるだろうが、これを語ると決めたからには仕方ない。

小学生の頃に観た「シティーハンター」のエンディングテーマ、『Get Wild』にたまらなく心ひかれ、それ以来のファン(その当時からのファンの呼び名は、 FANKSファンクスという)だ。

その特徴的かつ近未来的な小室哲哉サウンドに、ボーカル宇都宮隆さんのセクシーボイスとセンターに立つ華やかさ、木根尚登さんのキネバラと言われる切なく染み入るバラード、幼馴染ならではのハモリ。
もう、こんな薄っぺらい文字にするのが恥ずかしいくらい、魅力と遊び心ある3人のトライアングルにハマった。

というよりも、私の人生は、彼らの音楽と共にあった。
受験勉強の傍らに、小室サウンドがチャートに溢れたカラオケ全盛期に、どっぷりと私全てがその曲たちに、励まされ、共に泣き、不遇の時代はじっと耐えた。

今はなきベストテンやラジオで、ヒットチャートが流れる時代。今みたいに個人個人の手元に、簡単に好みを集めるというよりも、風に流れるように日常に音楽がとけていたと思う。

その中で、私の感性にとって、次々と時代の先を行き、“金色の夢を見せて”くれる(これは歌詞からくる、FANKSの中ではキーワード的)TMの存在は、他に好きになるアーティストが出てこようが、最根底にあり今更嫌いになどなれないのだ。

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前置きが長すぎた。話を冒頭に戻そう。

推しに会う。
これは、ライブの舞台上と観客とは別の形で。
それは思いもよらない機会だった。


昔働いていた所に、雑誌の取材が入った。それ自体は度々あることだったのだが、私は事前に話を聞いて、叫んだ。
「やった!!!!この会社に入って良かった…!」
そう、TMの3人のうちの1人が、来る企画だった。

ライブ以外でこんな間近で、長年の推しに会えるなんて。
大喜びで飛びはねる(←本当に笑)私に、上司まで「じゃあ、当日お相手してな。」「はい!」なんてやり取りになる。

そして、待ちに待った日が来た。
先にスタッフの方々が入られて、雑談してくださっていたのだが、私が人生ずっとのFANKSだと言うと、まず驚かれた。が、マニアックな話が通じ本当だとわかると、とてもフレンドリーに喜んでくださった。


ついに、ご本人登場。

ここで、私はどうなったか。
石になった。カチコチの。
自分でも驚いた。実際目の前にすると、動けないのだ。

上司が「どうした?行かないの?」と言ってくれたが、「む、無理です。お願いします…」


あぁ、なんて非力な私。
ご本人の近くに寄ることさえできず、ただ、取材がスムーズに進むよう裏方に徹しながら、チラチラとみることしかできず。

そうこうしているうちに、取材は終わった。終わってしまった。もう、もうこんなチャンスはないのに…!

私は帰ろうとしていた、始めに話をしたスタッフさんに、「あの、できたらでいいので、もしできたらで、ダメでもかまいません…」と勇気を振り絞って、あるお願いをした。
ご本人にではなく。
スタッフさんは、とても戸惑っていた。


ここからは、話せない。
冒頭通り、約束したから。
スタッフさんと、絶対に秘密にすると。
こんなに書いてしまえば、薄々感づくかもしれないが、多分それ以上だ。
そして、石と化したFANKSは、もう10年以上も大切な思い出を秘密というちょっとの特別感と共に、生きている。

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あれから、TMも、私も色々あった。
生きていれば、そうだろう。

それでもFANKSは、待っている。周年記念を大切にしてくれて、いつもありがとうとどこかに示してくれる悪戯っ子のような3人組を。
私達に持っていてくれと、6年前のライブで映像で渡されたTM NETWORK と描かれたバトン。
バトンは返さないとね、と信じて大切に記憶している絆。

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そして、ついに時は来た。
明日、再始動の幕が開く。

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無観客配信ライブだ。
しかし、いち早くニコ生でそれを何度も何度もやってくれていたメンバーがいるから、不安はない。そういう新しいことへも、フットワークが軽いのだ。


ソロ活動で、50歳をハーフと言い、63歳のバースデーには、ロクサーヌを名乗る。いまだ仲良しの彼らが、周年記念もいいけど、動けるうちに楽しもうよと言ってくれていた。そういうことは必ず実現してくれる。だから、信じてる。

今回は、おかえりなさい、小室さん。
これが、宇都宮さんだったときには、「ただいまです」の言葉に涙したっけ。


押せるときに推せ。
いつ、何が起きるか、誰にもわからない。
ならば、できるときに、それぞれの精一杯で、愛を叫ぼうじゃないか。


これは以前書いた、野やぎ様主催の、冒頭3行選手権に私が面白そうだと勝手にのらせていただいたものの、続きだ。

スキが20超えたらなんて思っていたら、フェスレポーターにかまけて野放しに。
まあ、結果タイミングは悪くなかったかも⁈

でも、いまさらで野やぎ様、すみません……。企画終わってますね。でも、楽しかったです。遅れててなんですが。

ありがとうございました!


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