クリスマスの約束がある、それだけで 〜クリスマスの約束 レポート〜
クリスマス。
リアルが仕事で疲れ果ててようが、誰かと楽しく過ごせてようが、その番組には年に一度、必ず夜更けに会える。
いつから楽しみにしていたのだろう。
社会人になってから、小田和正さんのライブに行っては、心にスッと通り入り込む歌声に浸っていた。
彼の声は、心が洗われる。
そのときから、いつか番組収録会場に行ってライブに立ち会いたくて応募していたから、かなりの年数が経つな。
……数えないでおこう。当たっていないし。
ちなみに、同行者も必ず記載してその人としか入れない厳しさが応募条件に昔からあった。倍率ももちろんだが。
私は本当に、ライブや舞台が大好きだ。
ジャンルを超えて、かなりの数を行った。
中でも、CDと全く遜色ないどころか、その上をいくのは、小田和正さんと安室奈美恵さんがダントツだと思っている。
今年も、クリスマスイブの夜、雨が雪にならなかった今宵。
無事に放送が始まった。2年ぶりに。良かった。
今年のメンバーは、小田さん、熊木杏里さん、根本要さん、JUJUさん、矢井田瞳さん、水野良樹さん、スキマスイッチ、和田唱さん、清水翔太さん(途中から)
「風を待って」
出演者全員でのオープニングは、小田さんの曲からだった。そしてその優しいハーモニーのまま、続いた。
「時代」
女性陣が並び、重ねる言葉の美しさに、思わず一緒に歌っていた。言わずと知れた名曲。年の瀬に響く。
「Mela!」
緑黄色社会の長屋晴子さんが、ゲストだ。
毎年、小田さん的に気になるアーティストに声をかけるこのゲストコーナーも、誰が出るのか期待どころだ。もちろん、彼のおめがねをかなうわけだから、実力派だ。彼女もまた、パワフルに歌い、他の曲でも活躍してくれた。
「白い恋人達」
JUJUさんが、入りたてでトチって止めてやり直す。それを自然と笑ってそのまま放送するくらい、常連の彼女は雰囲気を壊さない。男性陣のコーラスが高音をひきたてる。静かで深い冬の曲になっていた。
余談だが、途中のCMのマイハピネスコンテストに写真を採用されたくて、2回応募した。2回目は自信がまあまああったが、佳作どまりだった。
あれは、惜しかったなあと今でも思う。子供ならではの純粋な笑顔が撮れる期間は、あまりに短いのだ。
「So much in love」
要さんがリードして男女混声7人で、指を鳴らしながらのハーモニー。
「あの日にかえりたい」
小田さんと和田さんのギターで、女性四人が椅子に座って聴かせる。
委員会バンドの登場だ。
「悲しみにさよなら」
「PLEASE MR. POSTMAN」
小田和正さんが、1人ではなくお仲間とやり始めて、これはザ・小田和正ライブではなくなった。
委員会バンドも、その仲間とやるというあらわれだ。
戦友のような拓郎さんとの短く温かなエピソードと共に小田さんが、ピアノで弾き語る「流星」。
決して古いフォークソングではない。
この番組は歌詞が必ずテロップにでる。小難しい言葉なんて一つもない。心から溢れるような思いが、メロディーと流れてくる。
トライセラトップスの和田さんと二人でのムービーメドレー パート4。
メリーポピンズ、シンデレラ、ジャージーボーイズなどなど、観たときの時代、感情、光景を優しく反芻させてくれる。
この厳しい時代に、またこの歌を。と始まったのは
「最後のニュース」
歌詞が、本当に釘付けになる。
最後に全員で再び「風を待って」を歌って終わった。
今回は、邦楽が多かったと気付いた。
しかも、わりと有名な曲。
これはたぶん、2年ぶりの開催で、最後に小田和正さんが言っていた、「一緒に歌いたい」という思いのあらわれだと思う。
今だからこそ、「みんなで一緒に歌いたい」
1人でいないで、誰でもみんな、心穏やかに。
実際、私もかなりの曲を共に口ずさんだ。
夜更けに小声で、静かにそして、優しく。
それだけで、どれだけ清らかな空気が流れたか。
小田和正さんと、彼を慕う仲間たちのハーモニーに、心満たされクリスマスを迎えた。
そして私は、サンタになりに子供部屋に忍び込んだ。
記事が、年の瀬の慌ただしさに、今頃になってしまった。
しかも写真使って大丈夫かな…。
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