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8月に東京で行きたいアート展覧会。

暑い夏には、頭をスーッと掃除してくれるような、アートが必要だわって思ってます。8月に行きたい展覧会。

シアスターゲイツ展 アフロ民藝@森美術館(六本木)

上半期に「MUCA展」というのがありまして。

大好きだったゆえ、珍しくnoteにレビュー書いて、その後ポッドキャストも録って、さらにもう一回note書いちゃってるMUCA展。笑

このMUCA展に行ったとき、同じ六本木の森タワーで開催される、次の展覧会として知ったのがこのシアスター・ゲイツ展。

「アフロ民藝」というのは、シアスター・ゲイツさんの造語らしいのですが。

民藝の思想が好きで、黒人文化や公民権運動にも興味ある私にとって、外すことのできない展覧会です。

と、言いながら、暑さにかまけて後回しにしていたら、残り1ヵ月…

現代アートは、やはり哲学的な要素が大きく、 ただ見て楽しむだけでなく、そこにある「問い」と向き合い、その答えを自分なりに見つけ出す作業があったりするじゃないですか。

要するに、ちょっと脳みそ体力使うのだよな。笑

とか思っちゃうけど、やはり自分にとって興味深い分野なので、何とか頑張って見に行きたいと思いまーす。

こちら六本木の森美術館にて、9月1日まで。

#シアスターゲイツ展 #アフロ民藝 #六本木 #森美術館

(参考)MUCA展 関連リンク

冒頭でお話したMUCA展の関連リンクも置いときます。

デ・キリコ展@東京都美術館

形而上絵画で有名なデ・キリコの、10年ぶりの大回顧展。

ピカソ展のときにも言ったけど、近代アートは、今とてもいい時期にある絶対に注目すべきアート分野だと思ってます。

時期的にも、技術的にも、19 世紀のビッグムーヴ「印象主義」と現代の「抽象絵画」の、ちょうど真ん中ぐらいに位置する、近代アート。

ピカソとブラックに代表されるキュビズム、デ・キリコの形而上絵画、 そしてその後のシュルレアリズムあたり。

実物の形状がどんどん崩れて、抽象的な表現が進んでいく過渡期の表現になるわけですが。

こういうの、少し前までは「現実とかけ離れた理解しづらいもの」だった気がするんですが、「わからなくもない」という感覚になってきてる気がしませんか??

21世紀になって、コロナがあったり、ITやAIの目まぐるしい発達があったり。

社会は進化しながらも、ますます混沌としていってて。

少し前までありえないと思っていたことが、どんどん現実化していく。 私たちが生きてるのは、そんな社会ですよね。

だからね、逆にいえば、近代アートが表現しようとしていたことって、おそらくもう10年したら、今よりずっと簡単に理解できるようになっていると思うんだよね。

印象派の絵が、描かれた当時、革新的すぎて批判も多かったのに、今では馴染みのある、親しみやすいアート分野になっているのと同じように。

そう考えると、過渡期である今だからこそ感じられる、今だけの感覚があると思えてならないのだよね。

訳がわからないようで、なんだかふに落ちる。

支離滅裂なようで、なぜか頭がスッキリする。

そんな感じ?

ので、ここら辺の時代の近代美術は 今この時期にこそ、できるだけたくさん見ておきたいのです。

上野がちょっと遠いんだけど… (「 上野まで行くのが暑い」 と同義w ここまで熱弁ふるっといてw)

こちら8月29日まで。

混雑を避けて、なんとか良いタイミングで見に行きたい。

#デ・キリコ展 #東京都美術館 #形而上絵画

東海道五十三次で旅気分@岡田美術館(箱根)

イユオプシ(韓国語:理由などない)w

東海道の名所を描いて大ヒットした、歌川広重の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」を中心とした、 箱根・岡田美術館での特別展。

夏休みなので少し遠出して箱根まで行くのもアリですよね。

「東海道五十三次」は、美人画でなかなかブレイクできずにいた広重が、風景画の大作シリーズに初めて挑んで大ヒットした作品なんですが。

のちに制作して広重の代表作となった「江戸名所百景」というのがありますが、私はそれよりこっちが好きぐらい、大好きなのです。

理由は、うまく説明できませんが、その新鮮さかなぁ?

有名アーティストが満を持して発売した3枚目のアルバムも魅力的だけど、荒削りでも等身大の自分をありったけ詰め込んで、 何にもとらわれず自由に表現したファーストアルバムが、清々しくも強く心に突き刺さるのと似ています。

ともあれ。

そんなこんなで私には、人生においてできるだけ多く、この東海道五十三次をこの目に焼きつけたいという情熱があって、「 東海道五十三次」と聞くと、無条件にその展覧会を訪れるクセがあります笑。

実は春に、大阪の香雪美術館で見たばっかりだけど?笑

今年の夏、そのチャンスがあるなら、また、 広重とともに東海道を旅したい。

東海道五十三次は、文字どおり東海道の景色が描かれているので、 海や川もたくさん出てきて、 涼しげに日本の景色を楽しめる作品です。

外は暑いですからw、 涼しい岡田美術館のなかで、東海道を旅するのもいいよね。

ちなみに岡田美術館には日本美術の所蔵品がたくさんあって、 建物も驚くほど大きい。サブタイトル通り、 琳派や 若冲など数々の日本美術が楽しめるし、カフェや足湯もあって、ここで1日遊べること請け合い。

足湯は屋外だから、足だけでなく身体も溶ける可能性はあるけどね?笑

こちらは12月8日まで。

まだまだ余裕があるので、ぜひ 機会をつくって足を運びたいと思います。

#歌川広重 #東海道五十三次 #箱根 #岡田美術館

【番外編】広重 ー摺(すり)の極(きわみ)ー@あべのハルカス美術館(大阪)

広重が好きすぎてどうしても紹介しておきたいこちら。

大阪なので番外編としていますが、、、

あべのハルカス美術館10周年記念ということで、近年どこでも開催されていない「広重の大回顧展」。

ひとつ前に紹介した岡田美術館で展示されるシリーズもの「東海道五十三次」も、もちろん展示されます。

ああー行きたい。笑

広重の大回顧展といえば、没後160年の 2019年に太田記念美術館(原宿)で開催された「没後160年 歌川広重」。

展示替えがあった前期と後記でしっかり1回ずつ、合計2回行ったけど、本当は前後期で2回ずつ行きたかったレベルで楽しみました。笑

今、作品一覧を見返してみたらこの時は前後期あわせて213点

普段は見られない作品もたくさんありましたが、なにせこの美術館、浮世絵専門。所蔵品は多いものの美術館はこぢんまりしていて、圧倒されるほどの規模ではありませんでした。

今回は、しっかりとした大規模展ですので、展示数も338点と、 短命だった広重の 回顧展として型破りな多さです。こんなに広重作品が揃って展示されることは、なかなかない!!!!

作品リスト見てみると、ほとんどが パリ在住のポーランド人である浮世絵コレクター、ジョルジュ・レスコヴィッチさんの所蔵品。

浮世絵は日本より先に海外で価値を認められたこともあり、海外にコレクターが多いです。

そのことで、逆に日本国内にコレクションが少ないという逆現象も起きている分野ですので、 これだけ大規模な回顧展をひらくには、 海外コレクターさんの協力が必須なのでしょうね。

そんな今回の展覧会。

タイトルにあるとおり、浮世絵は摺り(刷り)物です。そう、印刷物。 つまりは、 この世に同じ作品が何点もあるわけなんですが。

本展覧会では、その特徴を活かして「貴重な初版」や「版の比較」などもあり、ただ多くの作品を見られるだけではない、 大規模展ならではの楽しさも満載。

広重 ―摺すりの極きわみ― 案内チラシ より

チャンスがある方、お近くにお住まいの方にはぜひおすすめします。

広重の絵って、よく見るととてもモダンでおしゃれだったりするので、広重にそんなに興味なくても楽しめちゃうんじゃないかな。

かくゆう私も、、、先日関西に滞在していたんですが、タイミング合わず行けなくてとても残念。残り1ヶ月、、、チャンスがあることを願います。(祈)

#あべのハルカス美術館 #広重展 #大阪の美術館

まとめ

8月に東京で行きたいアート展覧会をまとめました。

芸術の秋と言うだけあって、アート展って秋ごろに目を引くものが多くなるんですが、 年々暑くなる夏のアート展も、涼しく過ごせそうでいいですよね。

(暑くて行きあぐねてる人が言うでないw)

近年は、事前予約制が導入された美術館も増え、 人気の展覧会も並ぶ必要がないことが多いので、 夏休みにアート展に行く人も増えているかもしれません。

参考になれば幸いです。

#アート #美術館 #東京のアート展

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