逢月

『よふかしのとおぼえ』 その時の思いつきだけで書いています

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最近の記事

Forever Young

2020年もあと数時間で終わる。書き終える頃には2021年になっているかもしれない。 2019年の12月に僕は4ヵ月の休職を経て、職場に復帰した。休職の理由は前にも書いたが、簡潔にいえば上司からのパワハラと自分の実力不足で体調とメンタルを崩したからだ。 思い返せば、復帰してから新年度までの約4ヵ月は本当に苦しかった。仕方ないことだが、休職期間についてしまった同期との実力差。自分のペースが崩れればすぐさま自分を襲うどうしようもない不安と動悸。毎日薬に頼っていた日々であった。

    • ATELIER

      出不精の僕が1番ライブを観たバンドのリーダーが亡くなって1年が経った。 1年前はちょうど新社会人で学生時代が終わって、そんな時に亡くなったことを知って、自分の中の時の流れにひとつ杭をうたれた様な、断ち切られたような気持ちになった事を強く覚えている。僕の中でヒトリエというバンドの存在が大きくなっていた事、次の作品を楽しみに生活していた事、そんなことを強く実感させられた事も覚えている。 新しい作品を出すたびどんどんカッコ良くなっていくバンドを牽引するあなたをもっと観ていたかっ

      • BACK

        復職をした。 結局休んだ場所、辞めようと思っていた場所に戻る事になった。決まったのも突然だった。3日後から復職してくれと人事に言われ、準備も出来ずに仕事に戻った。死刑執行が言い渡されたような気分だった。 今は復職して少し時間が経っている。僕を脅かしていた人間は遠ざかり最低限の呼吸はできるような環境になっている。しかし職場の空気というのはそのままであるので結局息が詰まる。毎日が空虚でやりがいは感じない。自分に今の仕事は合っていないのではないかとも思う。 先の事を考えて悲観

        • 『さよならたりないふたり』を観て

          「さよならたりないふたり」という漫才ライブを観た。 たりないふたりはオードリー若林正恭と南海キャンディーズ山里亮太の漫才ユニットで、約5年ぶりに復活した。そのライブを観た。 とにかく面白かった。 若林さんは予告していたように愉快犯的に漫才を進め、普段のMC業という枷から解放され悪戯に状況を混沌と変えていく。それに対し山里さんはひとつひとつの言葉を的確に撃ち落とし応戦していく。 僕達見る側の人間は面白いものをみようと前のめりになっている。その状況で面白いものを長時間見せ

        Forever Young

          減っていく預金残高と有り余る時間と

          夏ど真ん中で休職し気づけば年末といわれ始める季節になっていた。 復職にも自分の体調と職場とどちらも整備しなければならない問題があるよう。つまりまだ休職継続中である。 休職は僕を乱していた元凶から離れることで体調という面においてはかなりの改善をみせてくれた。一方で人間の欲に終わりが無いよう、負の感情にも終わりはないらしい。減っていく預金残高とたっぷりとある時間が不安を生み出してくれる。 その2つの大きな入り口から道はどこまでも続いていて足元が見えないほど暗い。そんな道中の

          減っていく預金残高と有り余る時間と

          衝動的でないために

          戦いたい衝動みたいなものをどこにぶつければいいのだろう。その衝動が奥の方で湧き続けてしばらく消えないときがある。 戦いたいなら格闘家にでもなればいいのだろうがそういうことでもない。衝動を吐き出すために身体を使って発散しようとすると怒られる結果になる可能性が大いにある。物に当たるなんていうのが代表的だ。 ではそういう僕が次に思いつくのが言葉での発散だ。言葉を使って当たる。他人に当たり散らかすこともあれば、自分に当たることもある。他人に当たっても冷静になれば恥ずかしくなるし、

          衝動的でないために

          ESCAPE-②

          休職も長くなると休職した理由を具体的に考えてしまう。 学生時代に学んだことの延長線上のような仕事内容であるので、仕事のベースはできていて当然という認識をされていて、すでに研修は済んでいるような環境だった。 そんな環境であったが、責任のある立場として仕事をするというのは僕の中で大きく違っていた。1つの作業に使える時間も限られ、作業も学生時代に学んだこととは違う、職場のやり方や上司たちのやり方それぞれにはまるよう仕事を進めなければならなかった。 年齢の近い先輩たちは自分の仕

          ESCAPE-②

          くだらねえとつぶやいて

          エレファントカシマシの大名曲。僕はこの曲に少し思い出がある。 大学生のとき、後部座席から件の曲をかけつつタバコを吸い、開けた窓に肘をつきながら深夜の大通りを運転をする友人を見て「クサいことするなよ!」とイジった。すると彼はイラいた様子すぐに曲を変えた。 僕はその友人をよくイジることもあって、まさかイラつかれるとは思わなかった。その時期から彼とも距離ができてしまって「申し訳ないことをしたな」とか「しなきゃよかったな」なんて後悔をしてしまっている。 その友人が実際どう思って

          くだらねえとつぶやいて

          がらんどう

          「自分がない」そんな自覚があるときから頭によぎり続けている。 子どものころから周りの大人たちがどういう返答を待っていて、その望まれた返答をなんとなく分かっていた。望みに答えるとその人たちは喜んでくれるし褒めてくれるので、僕は発注通りに望まれた返答を続けるようになっていた。 発注に答えるため、なんとなくの答えを探すうちに1つ特技ができた。他人の真似事だ。 僕が面白いなと思った人やかっこいいなと思った人をトレースするようになった。でも「影響受けてるな」とか「こいつ真似してく

          がらんどう

          ESCAPE

          社会人に足を踏み入れ4ヶ月で逃げ出した。逃げ出したときの感情は思い出したくない。そしてその時の感情や記憶もあまり覚えていない。 ただ逃げ出す寸前に2つの選択肢を今までの自分から投げられたような気がしていた。 1つは「今まで楽しいと思った事、面白いと感じたこと、それらをすべて捨てて今の仕事を全うしなさい」という選択。 もう1つは「大学で勉強したことを捨て、社会で生きる人間として『駄目』という烙印を押されたまま、今まで得た感情や感覚をもって生きなさい」という選択。 僕は後