瞑想を90日間やってみて分かったこと
さて今日は「瞑想」の話をします
とは言ってもこの言葉、いろんな感じ方をされる方がいると思います。
スピリチュアルな感じ方、宗教色や、場合によっては危ないと感じる方もいるのかな、と思います。
ちなみに私は無宗教でありまして、実家に仏壇があり、初詣は気分で神社にも行きますし、それなりにクリスマスは楽しむごくごく一般的な日本人かと思います。
そんな私が「瞑想」と出会ったのは3年ほど前でしょうかね?あまり覚えてませんけど、なにやらライフハック系の書籍で「マインドフルネスのすすめ」的なものを見て自分でも調べたのがきっかけです。
※マインドフルネスとは、定義は様々ありますが、主に東洋などの宗教で取り入れられている「瞑想」を西洋の科学的アプローチで解釈し、その効果を得ようとする概念。といった感じでしょうか。今回は私のざっくりとした理解で説明しておきます。言うなれば筋トレは体のトレーニングですが、瞑想は「心のトレーニング」だと理解しています。詳しい定義が気になる方は調べてみてください。
かのスティーブ・ジョブズや稲盛和夫氏も瞑想の実践者だったとか。今やグーグルの社内研修でも取り入れられている瞑想。
宗教色がないことが分かると、QOLの向上のためにライフハックとしてこれはやるしかない!と思い、さっそく本を数冊購入して実践しはじめました。
90日間の瞑想の内訳
私もようやっと習慣化しつつありますが、実はまったく連続して90日間ではありません。
2017年頃からスタートした瞑想ですが、1日5分の瞑想を三日坊主でやめてははじめ、の繰り返しでした。
その頃の記録はつけておらず、ざっくりとした感じでやっていました。初めは「呼吸瞑想」といった瞑想方法でしたが、どうも眠くなってしまいます。
調子がわるいと居眠りしてしまうほどの体たらくで、なにかいい方法はないかと、メンタリストDaigo氏が紹介していた歩行瞑想を取り入れました。
これはなかなか調子がよく、1ヶ月ほど続きましたが仕事が繁忙期に入ったこともありなかなか時間を確保することが難しくなり、続きませんでした。
そして2020年、ふたたび書籍や論文でその効果を確認した私は、おそらく3度目の瞑想に取り組むのでした。
そして今はしっかりと記録をつけていて、そのアプリの累積記録日数が90日になった。ということです。
つまり、出会いは3年ほど前、デートは数回したもののそのたびに連絡は途絶え、最近また遊ぶようになり、ようやく正式にお付き合いをはじめた状態です。
基本的には朝イチで洗顔と歯磨きを済ませたあと空腹状態で15分~20分ほど呼吸瞑想を行っています。ほぼ毎日ですね。体調が悪い日以外は続けています。
そのうえで今感じているメリット・ベネフィットをご紹介していきます。
集中力が上がった
これは顕著に感じますね。呼吸瞑想とは読んで字のごとく呼吸に集中し、観察するトレーニングなのですが、これは「集中力のトレーニング」です。
仏教も様々な宗派がありますが、悟りの境地に達するまではまずはひたすらに集中力のトレーニングから入ることが多いです。
これによって例えば何か一つのことに集中している時に、他の気になることは頭に浮かんできたとしましょう。
以前であれば、よほど緊急の案件を扱っているわけではない限り中断して、気になることを調べたり、取り組んだりし始めてました。
気になるサブ的関心事に取り組んでるうちに、結構な時間が経ってしまい「あ、やべ」となって本題に戻るのですが、かなり時間をロスしてしまう。
このようなことADHDで悩む方も多い現代ですが、程度の大小あれど誰でも結構経験するのではないでしょうか?
これが瞑想を続け、集中力が鍛えられるにつれ格段に減っていったのです。
減る、と言いましたが正確に言えば「気付く」に近いかもしれません。
作業をしているうちになにか他の事を考え始めていることに「気付く」。そして本題に戻る。その繰り返しで本題にしっかりと留まり続けることができるようになりました。
また最悪「めっちゃ、アレ気になるわぁ…」となった場合。少しだけ確認しよう。とかちょっとだけ取り組もう、となって脇道にそれてサブ的関心事に寄り道してものめり込みすぎないんです。
なぜなら途中で、「あ、結構これに時間割いちゃってるな。そろそろ戻るか」と気付くことができるから。
この力が付いたおかげでだいぶ作業効率は上がったと思います。
俯瞰して考える事ができるようになった
これも先述した集中力と関連するかもしれません。
私が実践する呼吸瞑想では、呼吸だけに集中する「サマタ瞑想」とただありのままに生まれる思考やカラダの感覚を観察する「ヴィパッサナー瞑想」という2つの種類の瞑想のサーキットトレーニングを組んでいます。
例えば『「あぁお腹が空いた!今日は何を食べようかな~」と私は瞑想をしながら考えている』と時折わたし自身を実況中継をしながら、観察していくのです。
この力を鍛えることによって得られたメリットは、物事を俯瞰して考える事ができるようになったこと。
これ「メタ認知」って言ったりもします。
すごい例えづらいので抽象的表現になっちゃうんですけどごめんなさい。
例えば誰かにアドバイスをするときに、普段なら自分の中ではこう言いたい「一番伝えたい」ことが出てきてそれを即座にぶつけていたんですけど。
今はそれをそのまま押し付ける前に、自然と客観的な自分が出てきます。
そしてその人の立場に立った上での「最適な言葉」を冷静に選べるようになりました。もちろんまだまだできないこともありますけど。
あとは何かの仕組みについて考えたとき、細部にとらわれずふと、引いて見ること事で、大きな視点から深い理解を得られたりなどです。
つまりはこれも「気付き」なんですけど、より客観的な自分やより俯瞰的でマクロな視点に気付くことができるようになったのかなと思っています。
感情をコントロールしやすくなった
そして最後にこれ。
確実に以前よりも感情をコントロールしやすくなりました。
私はどちらかと言えば感情的になりやすいタイプで、ぶっちゃけ短気です。
今でも人間関係や仕事で頭に来るようなことはあり、カッとなるのは止められません。
しかし今では「カッとなっている自分」に気づけるようになったんです。
皆さんも経験ありませんか?めちゃくちゃに頭にきて激怒しているときに、突然フッと「あれ?私なんでこんなに怒っているんだろう」となり少し冷静になるアレです。
この現象が頻繁に起こるようになりました。
そして気づけた瞬間に冷静になることができ、なぜ頭に来ているのだろう?何が良くなかったのだろう?これからどう対処するのがベストか?と即座に自問し行動することができるようになってきました。
百発百中ではありませんが、確実にコントロールしやすくなってきています。もちろん怒りだけではなく悲しみなどにも応用できます。
人生には悲しみ落ち込むべき時も大事だと思いますが、必要以上に沈んだり、引きずったりすることが少なくなり切り替えが上手くなりました。
これがつまり「マインドフルに生きること」なんだと思います。
瞑想で「生きやすく」なった
集中力が高まることで作業効率が上がり、俯瞰的な考え方ができるようになる。感情をコントロールしやすくなり対人関係も円滑になるし、自身の心の切り替えがうまくできるようになった。
とまとめると字面はすごいんですが、私もまだまだ出来ない時もあるし以前と比べたら、の話ですが。
しかし相対的にでもここまでのメリットがあるとすれば相当費用対効果は高いのではないでしょうか?
事実、1日20分弱の時間の投資で確実に前よりも「生きやすく」なりました。
文句なしにおすすめの習慣なので、興味のある方はゆるーく始めてみてくださいね。
とは言え何からやりゃいいか分からないと思うので私の参考にした書籍3冊をご紹介しますね。
①マインドフルネスの教科書
わかりやすく、初心者向きのマインドフルネス瞑想や、マインドフルネスとは?といったことが解説されています。少しスピリチュアルくさい表現はありますけど、Howtoとしては依然としてオススメかと思います。でも前より高くなってるな…
②世界のエリートがやっている 最高の休息法
こちらはアメリカを舞台とした日本人のマインドフルネスを使った物語形式になっている本です。しかしこの本表紙と内容のギャップがすごいです。表紙は「意識高い系」「自己啓発本」を連想させるような嫌なカロリーの高さがあります。ですが内容は翻訳本でも無く日本人が書いており、物語も秀逸で心温まり、各種解説や実践も申し分ない良書です。これが一番オススメかも。
③サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
ゴリゴリにデータやエビデンスを用いて、科学的アプローチから実際にグーグル本社で採用されている「SIY」というプログラムを通してマインドフルネスとはなんぞや、に答えてくれる本。翻訳本特有の読みやすさはありますが知的好奇心はとっても満たしてくれます。ですが実践のハードルが高いエクササイズが多いので一冊ではもの足りないかもしれません。
参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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