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イギリスのCOSは、コストコの略ではないんですのお話②#15

こんばんは!モモです。

 毎週日曜日の夜に✋
 ソーシャルワークに恋をしてともに旅する世界ー序章ー

 初めての方はようこそ!
 たまにのぞいてくださる方、ありがとうございます^^リピータの方、心からありがとうございます!

 今夜も一緒にゆったりと旅をしていきましょう。
 理想は「アナザースカイ」のような感じ。始める前に旅のアテンション♪
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・連載ですが、初めてでも大丈夫。この旅だけ参加でも大丈夫。
・眠いから途中で寝ますも大丈夫。先にお伝えしておきます。
「おやすみなさい^^」
・ゆーっくり、眠たくなりそうでオッケーです^^
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それでは、今夜も旅のスタート!です。

ざっくりあらすじ

 旅の舞台は、19世紀後半産業革命の時代のイギリス、ソーシャルワークの源流地です。この頃の世界は、革命が起き人々が王政から解き放たれ、自由主義、そして貿易のため植民地を次々に拡大していく、いわゆる帝国主義の時代でした。その中でも、最初に産業革命⇒自由主義が起きたと言われるのがイギリスでした。ここで、前回の出来事を思い出しておきましょう!

前回までの旅のおみやげ_______________________
 ソーシャルワークの源流は、「19世紀後半にイギリスで設立された、慈善組織協会(COS)」!ただし、それ以前から似たような取り組みは世界中で行われていた。
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 そして、今回は、前回の予告どおり、なぜ、ソーシャルワークの源流が「19世紀後半にイギリスで設立された、慈善組織協会(COS)」と言われているのか。そして、COSとはいったいどんな組織なのか。このあたりから物語を進めていきいきたいと思います。

 初めてです!思い出せないという方は、簡単な心理テストも盛り込んでみました笑、前回の記事を覗いていただけるととっても嬉しいです。↓

誰かが「助けよう!」と行動したらもう立派な活動?

 前回の記事で19世紀後半のイギリス以外の場所で行われていた貧困(貧しさ)への取り組み(いわゆる慈善活動)の話を少ししました。

 そうなんです。世界中で数えきれないほどの慈善活動が行われていました。貧困ビジネスなんてものが現代の日本で問題にもなっているようにもしかしたら、裏があるものもあったかもしれません。しかし、確かにいつの時代にもそこには救おうという心があり、それを行動にしていた人がいました。純粋に良い取り組みだと思います。思いませんか?(強要はよくないけど笑)

 ではなぜ、「19世紀後半にイギリスで設立された、慈善組織協会(COS)がソーシャルの源流と言われるのか。」その答えのキーワードとなるのが、①資本主義の確立(経済成長)による貧困の構造化と②私的慈善事業の乱立です。なんだか、何かの授業のようになりそうな勢いですが、一応おやすみ前がコンセプトの物語なので、引き続きゆっくり分かりやすくを意識していきますね。

①やっぱり産業革命はすごかった・・・

 奈良の大仏建立の話ではないですが、貧しさに苦しむ人いつの時代にもいました。ここで、ひとつポイントとなるのが、「その人はなぜ貧しくなってしまったのか」ということです。

 奈良時代の大仏建立のきっかけは、天災による農作物の不作による飢餓や天然痘の大流行でした。ヨーロッパでは、伝染病のペストが幾度となく猛威を振るい多くの人々の貧困や死に至る原因となりました。中国や朝鮮、日本ではかつて租庸調等の租税制度に苦しめられる人が多くいました。その他にも、世界各国で身分制度に苦しむ多くの人々が重労働と高い税金に苦しめられていました。

 まとめると、天災、疫病、身分制度、そしていつの時代にも行われていた戦争、これらが主な貧しさの原因でした。

 しかし、19世紀に入って産業革命がおこったことで新しい貧しさが顕在化しました。それは、市場での競争で生き残れなかった人々の貧しさです。

 市場での競争は、国全体の経済成長のため、豊かさを享受するために行われたものでした。確かに、競争の自由化で富は大きくなりました。しかし、その富を全ての人に平等に分かち合うことはできませんでした。平等に分かち合おうとしたのが、ドイツのマルクスという人が行おうとした共産主義というものです。懐かしい!ただ、(ここでは詳細を省きますが)これも上手くはいきませんでしたね。

 難しいですね、抑圧されていた社会から解放されて社会全体で豊かになろうとしたら、貧しさに苦しむ人々が増大してしまったのですから。ただ、この変化で、世界から身分の違いによる貧富の格差というものは大きく減少しました。それは、人権が確立した現代社会で身分の違いによる貧困がないことが証明していますね。コロナウィルスが世界の脅威となっている今、これも必ずしも言い切ることはできませんが、格段に医療が進歩したことで疫病による貧困もだいぶ減少しました。少なくとも世界の主な貧困の原因ではなくなりました。同様に、多くの先進国では戦争による貧困もなくなりました。一方で、今この瞬間も途上国では戦争による貧困が続いていることは悲しい事実です。

 そして、上記に挙げた中で残っている貧しさの原因である天災は、人々が故意に起こせるものでありませんので、なくなることはないのかもしれませんが、経済成長によって天災への対応(つまり防災)が進んだことで、貧しさの主原因ではなくなりました。

 なんだか言い訳のような説明が続いている気がしてたまらないのですが、結局何が言いたいのかというと、産業革命後、いわゆる資本主義という新しい社会の仕組みが誕生したことで、解決した貧しさもたくさんありますが、格差という新しい貧困の発生要因が生まれ、それが現代にも続いているということです。この貧しさは、世界の資本主義という社会構造が続く限りは、構造的に永遠になくならない貧しさであると、そう言い切ることができるのではないでしょうか。

 もちろん資本主義を否定したり批判したりするつもりはありません。経済が成長することで私たちの生活は確かに豊かになりました。ただ、構造的に貧困を発生させているという事実があるということをここでは確認できればと思いました。とっても長くなってしまいましたが、まずは、「①資本主義の確立(経済成長)による貧困の構造化」が19世紀のイギリスで新たに生まれたということがCOSの取組が源流と言われる大事なポイントとなります。

ここでお決まりになりつつありますが、

記事の分量がすごいことになっている件④

 文字数が3000字を超える勢い。いや、超えてしまいました。ということで、今夜もこのあたりで終わりにしておこうと思います^^といきたいのですが、きりが悪すぎるので今夜はあとほんの少しだけ!お伝えしておこうと思います。

②私的慈善事業がありすぎてもうなんだか・・・

 こちらは、とっても簡単です。(いや、私の説明が下手なだけで他だって簡単なんですきっと!焦)

 これまでの様々な貧しさに苦しむ人に対して、前回の心理テスト?でも確認したように、多くの人が団体が何とか助けよう、力に慣れればと慈善的な活動をしてきました。

 特に19世紀中ごろのイギリスでは実に600を超える慈善事業団体があったと言われるから驚きです。ただし、どれも私的な取り組み、やり方や規模は千差万別とにかくいろいろでした。純粋な思いで行う人もいれば中には、売名行為的に表面的に行う資本家の人々まで、本当に様々でした。

 ここまでにお伝えした、新たな貧しさ、そして乱立する慈善活動これらの両方の課題に真剣に向き合おうとしてのが、慈善組織協会(COS)でした。

 よし、まとめ方が雑といわれたら何も弁論の余地がないのですが、もう今夜は終わりにしたいと思います笑

まとめ:今夜の旅のおみやげ_____________________
①資本主義の確立(経済成長)による新しい貧困の誕生と②数えきれないほとに行われていた私的慈善活動、その両方の課題に向き合ったのがCOSだった。そして、それまでの貧困対策とは性質が違う取組だった!
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次回予告

 今回、お伝えすることができなかった、慈善組織協会(COS)について!です。そう、COSは、資本主義によって生まれた新たな格差(貧しさ)と乱立する慈善事業のどちらもか行けるする画期的な組織だったんですね。その中身を次回はお伝えしていきます。次回は、もう1000文字くらいにします!(長文になっていることを改めて反省・・・)

 ということで、今夜も、読みにくい文章にも関わらず、最後までお付き合いいただきありがとうございます。次の旅でお会いできるのを楽しみにしています!次の週末まで皆さん、フリースタイルで、各自いろいろ進めていきましょう。

 それではみなさんおやすみなさい☆彡
 また、この旅って何一体?と思った方は、こちらの記事をご参照いただけますととっても嬉しいです。

〇おまけ〇
 この旅、実は、サイドストーリー・アナザーストーリーがあります。
 もし、気になるという心優しい方は、以下のリンクからお楽しみください。noteとの違いは、隔週水曜日に投稿、ほんの少しnoteより深い物語というくらいです。

210609_#6 世界も私もまとまるとき?


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