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【日本ドラマ】2022年4月期、完走したのは?
もうすでに7月期のドラマがちらほら開始しているので、もうほんと今更? ではありますが、4月期ドラマのまとめを少し。
結論から言うと、下記の記事で挙げたドラマは一応すべて完走しました。
これ以外にも完走した作品があったかもしれませんが、もはや忘却の彼方…
各種配信サービスでの海外ドラマ、および日本の過去作品なども同時に見ていていて、頭の中がごちゃごちゃになっています。
リストに挙げた作品のそれぞれ第1話視聴後の感想は、【2022年4月開始ドラマ短信1】『汝の名』『クロステイル』『明日、私は誰かのカノジョ』、【2022年4月開始ドラマ短信2】】『元彼の遺言状』『インビジブル』『悪女〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?!〜』、【2022年4月開始ドラマ短信4】『やんごとなき一族』『不幸くんはキスするしかない!』『寂しい丘で狩りをする』に書いています。
あ、そうそう、【2022年4月開始ドラマ短信3】には、リスト外の『マイファミリー』『未来への10カウント』『ナンバMG5』の第1話視聴後感想を書いていて、この3作品も結局完走したんだった。
ということは、4月期は12作品完走したということですね。そんなに見たっけ?
2022年4月期で、一番印象に残ったドラマ
さて、その12作品の中から、一番印象に残った作品はと言えば。
『明日、私は誰かのカノジョ』でした。
レンタル彼女、パパ活、ホスト沼、整形沼、といった現代の(一部の)女の子たちのリアルを描いていて、秀逸でした。
普通の女の子たちの脇に転がっているちょっと危ない世界を、安全地帯にいながら見せてもらった感じです。
私自身はどれも知らない世界なので、本当に“リアル”だったのかどうかをジャッジする立場にありませんが、これらの行動に至る心理は想像できます。
もちろんドラマはフィクションなので、リアリティなんてなくてもおもしろい作品はあると思いますが、人間の心理やその心理から行動に至る過程については、どんな荒唐無稽な話であってもある種のリアリティがなければつまらないものになってしまいます。その点、本作は文句なしでした。
特におもしろかったのが、ホスト編。
ホストクラブには行ったことがないのでどんなところなのかチラ見ができてよかったし、どハマりしているゆあ(齊藤なぎさ)とその担当ホストのハルヒ(藤原樹)の話も、ホストに全く興味のなかった萌(箭内夢菜)が一見控えめで穏やかなホスト楓(高野洸)にズルズルとはまっていく話も、その世界を知らなくてもめちゃくちゃリアルに感じました。
このホスト編だけでも見る価値あったなあ(趣味?)
そんな本作は、なんとDisney+で配信中です。
余談ですが、今TVerで『愛なんていらねえよ、夏』(2002) が配信されてまして、当時は見なかったのですが、今回見ました。その主人公のレイジ(渡部篤郎)が歌舞伎町のナンバーワンホストなんですね。そのこと自体はストーリーの主眼じゃないのでほんのちらっとしかお店の様子などでてこないのですが、まあ現在とは客層の違うこと。昔はお金持ちのおばさましか行かないところだったんですよね。隔世の感があるなあと思いました。
ちょっともやっとした作品たち
これはもう自分の好みの問題かもしれませんが、大掛かりな作品はかえって小さな粗が目についてしまうなあという気がしています。
『やんごとなき一族』
例えば『やんごとなき一族』。こんなこと呟いてました。
#やんごとなき一族 あれだけの家で、女主人が料理したりスープがぶちまけられた床を掃除したり、っていうのは、日本だから? 嫁を追い出す画策を自らする主人って家に対して小さすぎない? とかちょこちょこモヤモヤするポイントがあって乗り切れない…
— シエル (@ciel_wsc) April 29, 2022
ずらっと並んでいる使用人は飾りですか、という感じ。しかもその前で主人が女主人を叱りつけるなんて。主人の誕生日にだけ特別に女主人が自らスープを、とかならわかりますが、なんか納得いきませんでした。
#やんごとなき一族 やっぱり富豪の設定がおかしい気がする。大介は病院を取り上げられたって、ほかに個人資産があったはず。500万も用立てられないって… それとも一銭残らず取り上げられたのだっけ?
— シエル (@ciel_wsc) May 12, 2022
#やんごとなき一族 内容がちょっと子どもっぽいかなと思う。家はでかいけど生活様式が普通すぎるのも気になる。
— シエル (@ciel_wsc) May 27, 2022
韓国ドラマの財閥ものを見過ぎてるせいもあるかもなんですが、なんかモヤモヤしてしまいました。(つい『mine』とかが頭をよぎります)
石橋凌さんは謎でしたが、概ね配役はよかったし、木村多江さん素敵だった。
『マイファミリー』
『マイファミリー』ではこんなこと言ってました。
#マイファミリー 子どもの誘拐は大変不快な犯罪なので、一作品で3回も、となると、見ているのが苦痛。これだけのことをするのだから、犯人には相応の動機があるのだと思うけど、がっかりさせられるってことないですよね?
— シエル (@ciel_wsc) May 18, 2022
#マイファミリー 第7話。ようやく新展開。そろそろなにか明かしてくれないと、見るのやめてたかも。子どもの誘拐は不快だし、同じパターンの繰り返しを三度(三度目は若干違うけど)で、ジリジリ来てた。ベストタイミングかも。(でもちょっとどうでも良くなってる)
— シエル (@ciel_wsc) May 27, 2022
#マイファミリー
— シエル (@ciel_wsc) June 12, 2022
うーん。これは厳しい。犯人、誘拐してる時間とかある人に思えないです。見直せば矛盾がないように作られてはいるのでしょうが。
これはやっぱり、オチが厳しかったなー。やっぱりどうしても「それが可能だったかどうか」を考えてしまいます。ちゃんとじっくり見てたら、検証もできるのでしょうけど、そこまで身を入れて見てなかったからな。
あと、いくら自分の娘の事件の真相を明かしたいためとは言え、こういう形で友達巻き込むか? とか、こんなふうに巻き込まれてもまだ友達でいられるか? とかもちらっと思いました。
『未来への10カウント』
『未来への10カウント』についてはこんなことを。
#未来への10カウント 桐沢の過去の開示があんな方法でされるとは。袴田吉彦さんはあれ以来厳しい役が多いなあ。
— シエル (@ciel_wsc) April 29, 2022
中年の再生×高校生の青春で厚みのあるドラマになって行きそう。
あのシーンはちょっと無理があったかなあ。スパーリングに絡めての桐沢(木村拓哉)の過去の開示。状況考えるとなんか笑ってしまいますよね。
#未来への10カウント 校長があれほど意地になって桐沢を排除しようとするのはなぜか、の説明がそろそろ欲しい。じゃないと見ててイライラする。自分を「男だったらよかったのに」という父が桐沢贔屓だから、だけでは納得いかない。
— シエル (@ciel_wsc) May 12, 2022
この点については納得いく掘り下げがなかった気がします。種を蒔いたなら刈り取ってほしいなあ。私が気づかなかっただけかな?
#未来への10カウント 視聴率のことで色々言われてるけど、特にひどい作品とは思わない。ただ、桐沢の再生物語と高校生の青春物語のどっちつかずになってる感。結果薄くなっちゃってる。ここまでで特に印象的なシーンやセリフもない。あと校長の桐沢への反発の理由が謎のまま。
— シエル (@ciel_wsc) May 27, 2022
そして最後バタバタっと駆け足で終わってしまった印象でした。結局のところ、どちらかと言えば桐島の再生物語だったんだなとは思いました。
趣味なので楽しみました
『クロステイル』
探偵ものって好きなんですよ。なので大抵見てしまいます。
本作は正確に言えば探偵の卵たちの話です。彼らの来歴とかキャラクター紹介と、彼らへの課題となった調査対象の人々の物語をうまく絡ませながら、さらに主人公の飛田匡(鈴鹿央士)の父・飛田迅平(板尾創路)の失踪の謎を解明する、というストーリーでした。
全8話でコンパクトな中にきっちりとまとめられた作品だったと思います。
別に父ちゃん失踪しなくても、とも思えなくもないですが、探偵ものなのでそのへんのジャッジが甘いです。笑
こちらはFODのほか、U-NEXTで配信中。
『不幸くんはキスするしかない』
#不幸くんはキスするしかない ばかばかしいけどかわいくて、見守りたくなる笑
— シエル (@ciel_wsc) April 29, 2022
幸多は、イライラするほど不運だった『アンラッキーガール』よりも不運だけど、優しい直哉がいて救われるからイライラせずにいられるな。
これはもうリアリティとか言っちゃうと、そんなことある? っていうほど不幸に見舞われ続ける男の子の話なので、アレなのですが、それはいいんです。笑
基本BL作品は好きですが、初心者、というか、普通に民放で放送しているのを見始めたばかりなので、BL的にどうだ、とかはまだまだ全然言えない段階です。(っていうかBL的にどうだ、っていうようなことは今後どれだけ作品を見たとしても言わない気がする)
長くなったので残りの作品は一言だけ
『元彼の遺言状』
これはびっくりしましたね。原作を読んでいないのでわかりませんが、タイトル作品だけでは10回持たなかったんでしょうか。
タイトル作品の他に、同じ作者の短編を題材にして1話完結的な謎解きストーリーで繋いだドラマでした。各回それなりに面白かったんじゃないかと思いますが、流し見してしまってあまり覚えていません。すみません。
『インビジブル』
最近よくあるタイプのオチだったかな。犯罪や警察をテーマにした沢山の作品が作られているので、もう仕方ないんでしょうけど。
事件解決ものって、見ているうちについ流し見になってしまいます。本作はシリアスタッチだったので、もう少し志村(高橋一生)とかキリコ(柴咲コウ)の内面に切り込んで欲しかったかな。まあそちらに行っちゃうと長さが足りないのかもしれないですね。
脇の人の深い人物描写まで行っちゃう韓国ドラマと、たぶん比較してしまっていて、物足りなさを感じてしまうのかな。
『悪女わる 〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った〜!?』
全般的に元気が出る良いドラマだったと思います。人事異動が頻繁すぎるとは思いましたけど。笑
ただ、最後が残念だったんですよ。
プレゼンでしたっけ、忘れましたが、田中麻理鈴(今田美桜)が、峰岸雪(江口のりこ)について皆の前で話す場面で、笑いを取るためなのかなんなのか、峰岸が結婚していないこと(できないこと?)、について言及するんです。
あらあら、こういうのなくすために頑張ってるんじゃないの? とは思いました。結婚してるしてない、恋人がいるいない、そういうことを公の場で言うことや、その発言に対して笑うこと、これらは職場で全く必要ないことです。これを麻理鈴が言うなんて、最後の最後にこの一言で作品全体が台無しになるくらいだと私は思いました。
でもまあこれは私の勘違いかもしれなくて、これはただの出世物語だったのかな。
『ナンバMG5』
家族の中で一人だけ趣味や思想が違うという不幸をコメディにした作品。
これはヤンキーの話だからコメディにできたけど、別のパターンだったらシリアスになっちゃうテーマですね。
家族全員東大へ行って官僚になってるのに、自分だけ職人になりたいとか、全員医者なのに自分だけ中小企業のサラリーマンとか、全員音楽家なのにプロになれなかったりとか。
全然ありうるし、全然いいじゃない、と思うけれど、家族のプレッシャーってかなりきついだろうと思います。決して押し付けてはいない、と言いながらソフトに囲い込んでる場合もあるでしょう。
人は皆、自由に生きていい。たとえ家族であってもそれを阻むことはできない。愛があるから悩むし、でも本当に愛があるなら認め合えるはず。
もういいじゃん、言っちゃえよって何度も思って若干イライラしつつも最後まで見ました。(言っちゃったら話終わっちゃうよね笑)
収穫が一つ。
#ナンバMG5 岩男海史さん、すごく印象的だった。私は初見なのですが、前から活動されてるのかな。
— シエル (@ciel_wsc) May 13, 2022
『寂しい丘で狩をする』『汝の名』
二作まとめてになります。どちらも8話完結。
どちらもサスペンスタッチでいじめやストーキングなどの暗い内容で、気分のよくなるようなドラマではありませんでしたが、つい最後まで見ました(しかし流し見)。両作品とも嫌な感じはよく出ていたと思います。
心理的に追い詰められることって、とても深い傷になり、そこから逃れるのは本当に難しいんですね。
余談:人気スタジオハウス
『#悪女わる 』第4話の鬼丸さんの家、『#インビジブル 』の要潤さんが演じた役柄の人の家と『#汝の名 』の陶子の家だ。この家ドラマ界で流行ってるんだな。
— シエル (@ciel_wsc) May 5, 2022
『#やんごとなき一族 』の三男の部屋もだ。すごいな。
— シエル (@ciel_wsc) May 5, 2022
#マイファミリー の阿久津宅も。大流行りのスタジオハウス。
— シエル (@ciel_wsc) May 18, 2022
* * *
長くなりましたが、4月期ドラマまとめはこんな感じです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Twitterで呟いておくとあとで役に立つということに、今更ながら気づきました。7月期はもっと積極的に呟いておこう。笑
それでは、また。
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