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【2022年4月開始ドラマ短信2】『元彼の遺言状』『インビジブル』『悪女〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?!〜』

2022年4月開始ドラマ短信1はこちら→⭐︎

ドラマに対する感度が低くなってしまったのか、あるいは逆に高くなり過ぎてしまったのか、どうにも渋い感想になってしまいました。
韓国ドラマを見すぎているせいでしょうか… 日本のドラマには何かが足りないっていう気がしてしまいます。

『元彼の遺言状』

遺言は突飛だけれどキャラも含め設定はクラシック。ここからドラマが生まれるような感じがあんまりしない。森川栄治(生田斗真)は本当に病死なのか殺されたのか、っていうのもどうでもいいような気がしちゃうし、殺人だとしても、犯人は誰だろう? みたいな好奇心が動かない… なぜかしら。

原作はおもしろいらしいので、文字だと引き込まれる何かがあるのかもしれませんね。


『インビジブル』

犯罪コーディネーターという定義は新しいのかもしれない。要は裏社会のブローカー(か、その進化系)ってことなんだろうけど、柴崎コウさんみたいな人がそういう立ち位置にいるっていうことについて、これからちゃんと納得行くような展開になるんでしょうね? っていう疑問が湧いてしまった。

“警察を翻弄する頭脳犯”みたいなのってある時期から続々と出てくるようになったけど(『羊たちの沈黙』のせい?)、仮に天才的に頭がいいとかだったとしても、そう簡単にこの位置に立てないよね、とつい思ってしまう。単にある犯罪の犯人であるのとはわけが違うと思うのです。

裏社会が表社会のパラレルワールドとして独自の論理で動いている、っていうのは大好きなんです。そこで起こることは“そういうこと”として納得できるような世界が構築されているとワクワクします。
ただ、それが表社会と関わる場合、その接点にはそれなりのリアリティが必要なんじゃないかと思っています。

悪女わる〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』

最初の方は、映像や音楽が昔のドラマ風な感じがしましたが、あえてそうしたのだろうと思います。

ドラマを見る前に、アプリで原作マンガを数話読みました。それだけでも、ドラマでは色々と変えていることがわかりました。時代のせいもあるかもしれません。あと進行上の都合かな。第1話ですでに峰岸さん(江口のりこ)がワケありであることがわかり、麻理鈴(今田美桜)の異動が決まっちゃうんですね。あまりにも早い気がします。“T・Oさん”(向井理)との出会いがパラシュートなのは何か意味があるのかな。

峰岸さんは、ドラマの方では、会社に対してネガティブなことを言ったりしていますが、原作では(私が読んだ序盤では)、同じ発言でももっとニュートラルな印象でした。感情表現が薄いというか。だからどうということもないのですけれども。

麻理鈴は異動をきっかけに出世の階段を登って行くのでしょう。その、どのようにして? という部分を楽しむドラマだと思いますが、それをどうしても見たいかというとそこまででもないかなあ…

* * *

というわけで、私にとっては三作とも「次回も見たい!」と思わせるような決定的なものはありませんでした。かといって、「次回はもういいや」と思うようなものでもなく。
まだ1話なので、とりあえず3話くらいまでは追っていくつもりです。

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