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引っ越しブルーになるなんて

今月、約6年ぶりに引っ越しをした。

前の家には約6年間お世話になった。
便利で、住みやすくて大好きな街だった。
引っ越してもその街のことは大好きだ。

そんな街から出て行こうと思ったのにはいろいろと理由があるが、「6年も住んだからそろそろかな」「環境を変えたいな」と思ったのが、引っ越しを考え始めた最初のきっかけだった。

ピンとくる部屋を見つけ、「ここに住みたい!」とワクワクしながら引っ越しの準備を始めた。

なのに、いざ引っ越しの日が迫ってくると「なんか、寂しいかもしれん……」という気持ちが時々顔を見せるようになった。

一人暮らしだから、家族と離れ離れになるわけでもない。
今までも何度か引っ越しをしてきたけれど、こんな気持ちにはなったことがない。

「なんだこの気持ちは!」
「こんなにワクワクしているのに、寂しい気がする」

そこで、「引っ越し 寂しい 一人暮らし」でGoogle検索をしてみたところ、「引っ越しブルー」という言葉に出会った。

まず、「こんな言葉があるんだ」と思った。
自分の気持ちに名前がついたような感覚になった。

「同じように引っ越しブルーになる人、結構おるんだなぁ」と思うと、なんだかちょっと落ち着いた。

6年間も住んでいれば、本当にいろんなことがあって、思い出が多すぎる。
前の家に引っ越した日のことを思い出すと、懐かしいし、我ながら「成長したなぁ」と思うくらいに。

「強くなったなぁ」

そう思えて、うれしかった。

どんな日もこの家と街が受け入れてくれた。
ここで暮らして、生きてきた。

ありがとう。

いいことばかりじゃなかったけど、振り返ってみると全部今につながる大切な思い出。

なんとなく、引っ越しをするたびに人生のステージが変わっているような気がする。
仕事や人間関係、考え方、目標……。
そんな変化をまたこれから経験するのだと考えると、やっぱりワクワクする。

寂しさと感謝とうれしさとワクワクと。
いろんな感情が渦巻いた。

感情の渦

引っ越しは、ここ数年間の人生を振り返ったり、これからが楽しみでワクワクしたりするようなきっかけをくれた。

そして、引っ越しに関わってくださった不動産屋の方々や業者の方々が本当にすてきな人ばかりで、気持ちよく新しいスタートを切れた。
ありがとうの気持ちでいっぱいだ。

前に住んでいた街は、新しく住み始めた街からそんなに遠くない。
本当にいつでも行ける。
それなのに、ブルーになったことに少しびっくりしたけど、本当に大好きな街で濃い日々を過ごせていたんだなぁと思う。

暮らしていた「現実の街」が「思い出の街」になる。
「現実の街」でもあるのに。
こうやって、思い出や好きな場所が増えていくんだろうなぁ。


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